なきむし姫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349336

感想・レビュー・書評

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  • ライトノベル。裏表紙に「ホームコメディ」と書かれていたけど、それには疑問。コメディではないけど、でも同じ家族がテーマではあるけど、「流星ワゴン」ほど重たい話ではなく、本当にライト。電車の中でサクッと読み終える。深みを求める人には物足りないかも。

  • 母親、幼馴染、夫婦、PTA、、、色々な人間関係が絡み合う日常。
    日常に起こることをちょっぴりコメディタッチで描かれているから読みやすい。
    そして憎めず愛すべき登場人物たちに感情移入してみたり・・。

    人生を観覧車に例えたり、子は親が見ていないところで育つっていうけど、友情も離れてるから絆が強まる、、、など
    心に残るフレーズが散りばめられていて、読んでいて心にスーッと入っていった。

    なきむし姫が周りの環境にもまれてどんどん成長していく様も読んでいて楽しかったし、やっぱり人間いろんな出会いで成長できるんだと感じた!

  • 重松さんの作品、やはり好き。 ふんわりと優しいストーリーの印象。なんとも言えない感情が湧いてくる。幼馴染の友達と家族。変わらなくていいような、変わらなければ大人として成り立たないような。分かっていてもなかなか自分って変えられないよね。そんな風に感じた物語。

  • 重松清さんとても好きなんだけど、ちょっと期待はずれ感あった本作

  • 日々少しずつ成長してく泣き虫姫と彼女を守りたい王子様。
    甘えれる環境だったからこそ、子供の頃から変わらず暮らしていたんだろうな。
    変わる為には自分の意思だけでなく、周りの人や環境も整えなければ難しいよな。

  • 突然、単身赴任が決まった夫と、旦那任せの奥さんと、親に愛着する子供たちのほのぼのストリー。
    時に、旦那が不在で学校ことやらで相談にのたい妻と仕事で多忙な単身赴任の夫との軋轢も・・・
    ただ、重松さんのジーンとくる家族愛が今一つな感じ。
    読んでいても、淡々とするだけで少し期待外れでした。

  • 題名・表紙の絵を含め見た瞬間に絶対好きだなって思った。
    実際読んでみるとほんわかした雰囲気で結構好き。
    展開としては、もう少し姫を困らせて欲しかった。途中から健がしゅやくとなってしまった。
    30~40になっても守ってあげたくなる女性の姿をリアルに書いてくれた重松先生に感謝。

  • 久しぶりの重松清さん。
    2児の母のアヤはなきむしで、ちょっと頼りない。夫の哲也の単身赴任がきっかけで、強く成長していくお話し。

    子育てのヒントみたいなのが散りばめられてる感じもあって、なるほどぉ〜〜と思うことも多かったです。心に残ったのは、幼なじみの健が最後にアヤに言う言葉。

    子どもに一人目も二人目もないんだ。
    ブンちゃんの親を始めてやるのと同じように、チッキの親も初めてやるんだ。

    3児のベテラン母なんていないんだよね。
    子どもは、兄弟でも全然違うし、同じ子どもはどこにもいないもんね。
    という私は、一人娘の母。
    一人の子としか出会ってないんだな。ちょっともったいないとも思ってしまう。(笑)

    そして、健の子育ては良いなぁ〜〜。
    子どもに考えさせる時間をしっかり取って、子どもを信頼してる。見習いたいなぁ〜。

  • ほっこりする作品。描写が細かく、単身赴任中の心情がかなりリアル。全体に癖になるような引き込まれる感じはないけど、かわいいなーとさくさく読める作品。観覧車が素敵なシンボルとして扱われていて、観覧車に対してここまで考えられるなんてと思いました。

    ・チケットをバッグから出した。「こうなっちゃうんじゃないかなって、思ってたんだ」アヤはそう言って、泣き笑いの顔になった。
    →なきむし姫が自分の涙のためじゃなくて、結局哲也の涙のためにもう一枚チケットをとっておいたのかと思うと、どれだけ愛しているか、どれだけ彼を理解しているかが伝わる描写。

    自分ではなにもやらずに解決したいってのは、ウワサ話や陰口だけで誰かのことわかったようなつもりになるのと、似てるような気もするけどな。

    世の中にはいろんな景色があって、いろんなひとたちがいて、みんな、それぞれの生活を一所懸命がんばって生きて、死んで、また新しい命がうまれて

    涙を受け止めてくれるひとが、いる。
    それがなによりも幸せなことなんだと、いま、気づいた。

    チッキは『二人目』なんかじゃない。子どもに『一人目』も『二人目』もないんだよ。
    アヤちゃんはブンちゃんの親を初めてやってるのと同じように、チッキの親も初めてやってるんだ。

  • 著者の本にしては、私には期待外れだった。
    再読はない。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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