窓の魚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2425
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349565

感想・レビュー・書評

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  • 文章はうまいが、人間は深いようで浅いと思う。まあ、好き好きだが。作り物としては抜群である。

  • 何事も余韻に浸れるものってのは、いいものだと思うんだよねえ。

  • 初めての西作品。読んでみて苦手だったら困るので、手始めに短い本書を選んだ。
    ナツとアキオ、ハルナとトウヤマ、2組のカップルが鄙びた温泉宿で過ごす一夜を描く。
    語り手が順に代わり、同じ出来事をそれぞれの視点からなぞるのだが、初めのナツの視点は、前半は明るく、少し変わったカップルたちの小旅行といった風。それが次第に不穏な空気を帯びていく。皆が真実を語っているのに、印象が一致しない不気味さ。いくつかの残された疑問。
    最後にはすべてが明かされるいわゆるミステリーとは全く違う、不思議な位置づけの小説だ。
    西作品が好きか嫌いか、結論は先送り。

  • 読んでいると煙草吸いたくなる小説

  • ふらりと目の前に現れて、視界の端に消えてゆく水槽の魚のように、つかめない感覚。春夏秋冬。

    タイトル間違える。友達に「読んだよ、”川の魚”」 ただの魚図鑑の本になっちゃったの。西さんワールド。

  • 温泉宿に男と女とそれから死体。
    ミステリ的な構図に背を押され読み続け見えたのは
    他人の目の中に写る別人な自分。
    他人に言えないコンプレックス。
    自分に対する諦めと慰め。
    倦怠感。
    もらい煙草。
    濁った目。
    嘘の心と嘘の身体。
    心に焼きついた過去の男。
    窓越しに見る鯉の群れ。

  • 私には理解できない奥深さ

  • 初の西加奈子さん。短編だし、どんな人なのか雰囲気を味わうにはいいかと思ったんですが、皆さんのレビューを読む限り、作風がいつもとちょっと違うみたいですね。

    正直、「えっ、これで終わり?」という感じ。読者の解釈に委ねる感じなんでしょうが、白黒はっきりしてほしいタイプの私には、すごく消化不良でした。

    ただ文章は本当に芸術的で美しい。比喩や情景の説明が少しくどくはありましたが、心地よい文章でした。全体的な暗さがそうさせるのかもしれないけど。

    登場人物の表と裏で違う心情だったり、それぞれのズレだったりが面白いんだろうけど、全員が全員病んでるような暗さで、非現実的で感情移入できなかったです。急にさっきと全く違うことを思ったり、人格が支離滅裂な感じもするし。

    暗さと重さが、漫画のNANAみたいだと思いながら読んでました。

    他の作品も読むつもりではいますが、西さんへの期待値が高かっただけに、正直少し期待ハズレでした。他の作品を楽しみにしてみます。

  • 全編が憎しみを伴った妖艶な美しさに包まれている。
    きっと彼らはその先も漂い続けるだろう。

  • これもちょっと。
    西さんらしくもあるし、よう書いたな!って感じもある。でもわたしは、わたしはですけど、西さんが書かなくてもいいの。他の人にかいてもらって。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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