村上海賊の娘(四) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年7月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (372ページ) / ISBN・EAN: 9784101349817

作品紹介・あらすじ

難波海の睨み合いが終わる時、夜陰に浮かび上がったわずか五十艘の船団。能島村上の姫、景の初陣である。ここに木津川合戦の幕が切って落とされた! 煌めく白刃、上がる血飛沫。村上海賊の投げ放つ焙烙玉が、眞鍋家の船を焼き払う。門徒、海賊衆、泉州侍、そして景の運命は――。乱世を思うさまに生きる者たちの合戦描写が読者の圧倒的な支持を得た完結編。

みんなの感想まとめ

本作は、戦国時代の激しい合戦を舞台に、村上海賊の娘・景姫が織り成す物語です。緊迫感あふれる戦闘シーンが展開され、特に毛利水軍の大勝利によって物語が締めくくられることで、読者は歴史の一端を体感できます。...

感想・レビュー・書評

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  • はい、というわけで全編にわたり手に汗握る合戦シーンが描かれる第四巻は、村上海賊(毛利水軍)の大勝利によって幕を閉じたのでした!

    いきなりのネタバレ?
    いやいやいや、本作は史実にある「第一次木津川口の戦い」を描いていますのでね
    そんなことは最初から分かった上で読み始めるのが正しいのです
    譲りませんよ!

    そしてこの和田竜さん
    作中のちょっと馴染めない史料のねじ込みからも分かる通り、その辺のところかな〜りこだわる作家さんぽい
    なのでこの和田竜さんの想いを汲むならば、本作を読む時は、ちゃんと史実を当たってから読み始める方が、よりしゃぶり尽くせると思うのだ
    ええ、譲りませんとも
    わい泉州侍でっから!

    そして唯一史実に登場しない(村上海賊当主の武吉に娘はいたらしい)景姫というキャラクターが縦横無尽に暴れまわることで、史実にとんでもない色付けをしてるわけです

    やっぱ小説家ってすげーわ!
    うん、史実を知ってたほうが、この凄さも、より感じられると思うんよな〜

    というわけで史実の通り毛利水軍大勝利です!(^_^)v

    • あかねさん
      うげ、あんまりでしたかね?!
      なんせお読みいただきありがとうございました>ᴗ< !!
      うげ、あんまりでしたかね?!
      なんせお読みいただきありがとうございました>ᴗ< !!
      2025/12/01
    • ひまわりめろんさん
      あかねさん

      いや、★5付けてますけどw
      たいへん面白かったです
      さすが本屋大賞!
      さすがあかねさん推薦本!
      ありがとうございました
      あかねさん

      いや、★5付けてますけどw
      たいへん面白かったです
      さすが本屋大賞!
      さすがあかねさん推薦本!
      ありがとうございました
      2025/12/01
    • 土瓶さん
      ↑おう。どういたしまして。
      ( ̄▽ ̄)
      (ひとの手柄は横取りするタイプ)
      ↑おう。どういたしまして。
      ( ̄▽ ̄)
      (ひとの手柄は横取りするタイプ)
      2025/12/01
  • 自家の存続
    今自分が生きている日本という国には、なんかすごい時代があったんだなぁ、と。
    この地でも刀で人が斬り捨てられてたのかぁ、と。
    皆の望みは儚いものだった?

    歴史もの、特に戦国時代の武勇伝はとっつきにくかったので、チャレンジできて良かった。本屋大賞様様です。
    詳細な史実に裏付けられたそれぞれの生き様に、人間味を感じることができたから。ただ、斬り捨てるという感覚ってどんなものなのか、未だ不思議である。

    海賊の娘、大活躍でした。
    端から自家の存続なんて頭になさそうだったけど。

  • 戦闘シーンが大半でとくに七五三兵衛の生命力が異常すぎてほとんどマンガ的なのは好みが分かれそうだけど、心理描写がそれほどないわりに感情移入させてくれるのは巧い。味方に限らず敵方にも魅力が感じられてなかなか感動的。

  • 歴史上の人物を躍動感のあるキャラクターにして、海賊界隈のストーリーを知ることができました。

    史料を引用することが多い本作品はそれによってテンポが悪くなることもなく、キャラの味付けもいい塩梅にフィクション感を出していて読みやすい歴史小説になってるとおもいます。

    しまなみ海道、能島、瀬戸内など、海賊由来の歴史を紐解きながら散策してみたいと思いました。

  • 怒涛の4巻。
    あっという間に読み終わった。
    やっぱり村上・毛利方を応援しちゃうんだけど、ピンチを切り抜けよっしゃ!と思ってもまたすぐ別のピンチ。
    敵も味方も押しつ押されつの大戦。
    所々大阪者のひょうきんさに笑わされながらも、手に汗握る戦いだった。
    やっぱ戦国武士にはかなわん。
    恐ろしい人達だな。
    景姫は創作人物だけど、よくこのキャラクターを考えついたなぁ。
    設定的には結局景は何者だったんだろう?南蛮人?
    ちょくちょく挟まれる説明が少し現実に引き戻してくるから気を削がれてもどかしくもあったけど、和田竜の作風ということで。
    全4巻の大作長編だったけどあっという間に読めて楽しかった。

  • 一巻〜四巻まとめて。面白かった。何が面白いかというと、眞鍋七五三兵衛のキャラクターに尽きるでしょう。景姫より七五三兵衛が主人公なのではと思ってしまうほどです。船戦で死ぬ直前まで面白いことを言う泉州侍も粋だ。
    この四巻は小説のクライマックスで木津川の戦いを両軍の一進一退で描いており、まるで映画の様でした。
    主要参考文献の量も半端じゃない。
    著者の力の入れようを感じました。

  • ー自家の存続。
    木津川合戦にかかわった者のほぼすべてが望んでやまなかったこの主題は、結局のところ、誰も果たせなかったと言っても過言ではない。(349p)

    和田竜の作品を読むのはこれが初めてだった。しかし、映画は観た。「のぼうの城」である。あの作品は、派手めなところは荒唐無稽に見えて、話の大筋は史実に沿っていたのが、大きな魅力だった。驚いたのは、主人公たちのその後をキチンと史料に沿って説明していたことだ。かなり突き放した感じで、説明していた。のぼうに恋い焦がれていた「姫」の想いが全然叶わなかったこと、わざわざ説明しなくてもいいのに、とさえ思った。

    しかし、「史料」には時々裏がある。或いは、彼らの行動の多くは事実だったとしても、行動にうつるその「想い」は史料を書いた著者の意図と離れている場合も多い。私は映画を観て、城の明け渡しを百姓のために拒否したのぼうの想いを疑いはしない。映画や小説で、延々と描かれる細部に真実は隠れているだろう。

    和田竜が、小説描写の合間合間に、異様に「史料」を挿入するのは、史実の合間に隠された、想いの真実を、浮かび上がらせたいからに違いない、とこの長編を読んで確信した。

    「鬼手」が史実としてあったかどうかが、問題ではない。「鬼手」という秘策によって、海賊たちが、海賊らしい戦いをした「史実」が問題なのだ。

    木津川合戦の後の登場人物たちの人生を説明した後に、和田竜はこう書く。それには、ここで説明されなかった真鍋七五三兵衛の事も、当然入るだろう。

    ーそれでも、いずれの人物たちも、遁れがたい自らの性根を受け容れ、誰はばかることなく生きたように思えてならない。そして結果は様々あれど、思うさまに生きて、死んだのだ。(349p)

  • 面白かった!
    マンガライクなエンターテイメントストーリ!
    本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞
    毛利家と織田家の第一次木津川口の戦いを下地にした物語

    第4巻ではいよいよ村上海賊たちと泉州侍たちの水上戦!

    焙烙玉を使った村上海賊達の攻撃!
    そして、それを迎え撃つ七五三兵衛達
    一進一退の攻防です
    景はどうなる?
    七五三兵衛は?
    村上海賊たちのは?
    泉州侍たちは?
    この合戦の先はどうなる、どうなる!
    あっという間です。
    しかし、この水上戦は専門用語も多く、あまりよくイメージできませんでした(笑)
    映像化希望!!

    水上、船上をベースとした大スペクタクルエンターテイメント
    とても楽しめました。

    とってもお勧め!!

  • 解説によると、登場人物はすべて実在の歴史上の人物(源爺や留吉以外)であるそうな。
    膨大な史料を駆使し、史実に則りながら、登場人物に血肉を与え、ここまで生き生きと描き切った著者の手腕に畏敬の念。
    そして、村上氏の系図に「女」とあるのを見つけ、彼女に景姫と名付け、想像力と構想力で縦横無尽の活躍をさせる。
    その死闘ともいうべき戦い(劇画チックな場面もあるが<笑>)は、血沸き肉躍る冒険活劇となり、読書の醍醐味を堪能させてくれた。

  • 初版時から読みたかったのだが、やっと文庫化されてブックオフ落ちしたゆえ購入できた。和田竜氏の作品では3作目であり、「のぼうの城」から注目していたが今作は文句ナシの面白さ、大傑作、まだ若い和田氏であるが氏の作家人生の中でも序盤における、一つの到達点ともいえるのではないか?本日現在今作をとりまく情報に詳しいわけではないが、近い将来アニメ、映画あらゆるメディアミックスの中で、ヒロイン景はその魅力を発散させ輝き続けていくであろうと予測する。

    木津川合戦をベースに、実在した人物達に氏のアレンジが加わり(そのアレンジも精緻な取材の上になされたものであり、全くの創作ではないだろうと判断する)魂の籠ったキャラ達が敵味方入り乱れて、命を散らし、散り際を輝かせようとする。

    日本の歴史に詳しくなければ「木津川合戦」も知りようがないだろうが、戦国時代のこの一イベントを取り上げここまでの壮大なドラマに仕立て上げた和田氏の時代小説家としての力量に、感謝とこれが読めた幸運に感謝である。

    4巻末には、実在の人物達のその後が希少な文献をもとに綴られていた。能島村上で唯一の嫡子である女子がいたという事実、これが今作のスタートだったことが知れてあらためて時代小説の深みに触れた気がした。

    万人にお勧めしたい!読むべしと…

  • 大坂本願寺と信長の戦いの中で、毛利家の要請で兵糧を搬入できるかどうかを巡る村上海賊の姫視点のお話

    前半は、女だてらに海賊の娘として闊達に振る舞う景が面白い
    でも、戦の現場を始めて体験することで、自らの信念の甘さを知る
    そして、打ちひしがれて島に戻ってから再び戦場に赴く事になるわけだけれども、そこには熱い気持ちがこもっているのがわかる


    焙烙玉が出てきたあたりで、戦国無双の木津川口の戦いだ!と気づく
    あのゲームは史実を元にとんでもな展開にしているけれども、それでも史実に基づいた設定が随所にあるんだよなー
    船同士を繋げるというのも、三国志でいう赤壁の戦いであったけど、満更嘘ではないようだ


    戦国の世において、戦う理由はお家のためというのが前提のようだけど
    本当にそうか?とも思う
    七五三兵衛が戦う事を決意したのも、家だけ残ってどうすんだという意図もあったわけだし
    多分、家への忠とはの問題提起になってるんだろうなぁ
    そもそも家とは何かとかね

    一方で、景は「義」で行動したのだろうな
    「既に救われている」というのであればそう合って欲しいという想い

    そして、「鬼手」の正体
    前半から思わせぶりに「鬼手」という単語が出てくるわけだけれども、そんな事情だったのですねぇ
    しかしまぁそんな単純なものですかね?
    いや、でも景に限って言えば頭領の娘だし、かなり重要な旗頭になるのはわかる


    あと景親は前半は情けないんだけど、やはり村上海賊の男だったのだなと後半でわかる


    いやぁー、とても胸熱な小説でしたねぇ

  • たまたま村上海賊資料館に観光に行き、興味を持ち読んだ一作。
    史実に基づいてるとのことだか、ストーリー立てやキャラ設定が良い。
    のぼうの城は個人的にはいまひとつだったが、こちらは秀逸。是非映画化して欲しい。

  • 最後まで手に汗握る激闘の連続。テンポ良く読めるし楽しいが、互いの形勢が何度も逆転しすぎて途中ちょっと疲れた。
    あと全員総じて耐久力バケモンすぎ。
    あくまで誇張表現として割り切って楽しめるが。
    戦乱の世に生きた漢たちの悲哀も自由も、各々の生き様がかっこよかった。
    現代のサラリーマン生活においても、俳味のない奴かおもしゃい奴か、自分は後者でありたい。

  • 読書する人に薦められて読んだ。
    人のおすすめ本は素直に読んでみるのがいいと学んだ…。

    一巻は情報を飲み込むのに必死で、読むのに少し苦戦したけど、ニ〜四巻はあっという間に読み切れる。
    実在した人物たちの、実際にあった戦をもとに、ここまで話を丁寧に描ききれる和田さんにただただ敬服。

    七五三兵衛が強すぎて、ジャンプとかにある、有り得ないほど最強敵キャラが出てくる作品を読んでるんじゃないかと思った。
    戦国時代の海賊衆の生き様カッコイイ!!!

    制作費がかかりすぎて映画できないのかなぁ。是非映画化を。

  • 城山三郎「秀吉と武吉」とは違った村上海賊を読んだ。景を通して、悪の敵を成立させずに合戦に突入。3巻からの木津川合戦からは引き込まれて一気読みになった、
    沼間義清の死がもっとも心に残った。こいつを助けてやりたかった…

    飛行機で瀬戸内海上空を通ると、のどかな島々が伺える。450年ほど前にそんな激しい戦いがあったとは思えないほどの綺麗な景色だ。まさしく「つわものどもが夢の跡」

  • ついに完結!敵味方問わず登場人物が魅力的だったからこそ、終盤で命を落とす姿は本当に悲しく、胸が痛みました。

    この物語の素晴らしいところは、どちらの陣営も単純な善悪や正義ではなく「自家の存続」という切実な目的で行動していることです。だからこそ、敵対する相手でも応援したい気持ちになりました。

    終章で主要登場人物たちのその後がまとめられていたのも良かったです。みんなそれぞれに戦国の荒波を必死に生き抜いたんだなと、しみじみと感じました。

    唯一の心残りは、まとまった時間が取れずに飛び飛びで読んでしまったこと。このクライマックスは本当は一気読みで没入したかったです。和田竜さんの「のぼうの城」と「忍びの国」もいつか必ず読みたいと思います。

  • 自分の中で面白かった本ベストに入る位好き。
    眞鍋と村上の戦いに終止符。 実話を基にした話だとは驚きだった。大好きな広島の島並を思い出しながら、読む手が止まらなかった。また読みたい。

  • 心熱くなる本でした!
    正直文庫本3冊目に入っても手応えがつかめないまま読み進めていましたが、最後のくだりのための助走にすぎませんでした。
    最後まで読めて良かったです。

  • めちゃくちゃ爽快な本だった。ジャンプじゃなくて少年マガジンを読んだあとのような気分笑
    一気に読み終わってしまった。自家存続のためではなく自分の思うままに戦う男たちはとてもかっこよかった!景の最後の一発最高!

  • いつも姉に泣かされていた弱虫な景親が、震えながらも姉を救いに立ち向かう。
    孫を助けるために、敵との戦いをやめにしてしまう道夢斎にも驚きだけど、それを笑って見送る敵方の宗勝もたいがい。敵の兵たち相手に、自分の武勇伝を披露して、喜んでいる。
    途中で戦から逃げ出した又右衛門も、最後にはちょっといいとこ見せたり。
    そして七五三兵衛!この人が最後まで男気のある生き方で、最後は景と一緒に泣きたいくらい好きになっていた。

    戦乱の世は、命の重さが今と違うと思ってしまうくらい、人があっけなく死んでいくけれど、一人ひとりの生き様が色濃く印象に残っている。面白かった!!

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