僕の妻はエイリアン 「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)
- 新潮社 (2008年6月30日発売)
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感想 : 108件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101350516
みんなの感想まとめ
高機能自閉症の妻を持つ夫の日常を描いたエッセイは、ユニークな視点から自閉症の理解を深める作品です。妻の独特な思考や感情の表現は、読者にとって新たな気づきをもたらし、夫の葛藤や成長もリアルに描かれていま...
感想・レビュー・書評
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高機能自閉症の妻を持った夫が妻との生活を綴ったエッセイ...らしい。
自閉症のかたを描いたものというのは東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』を読んだことがあるのみ。
東田さんとの共通点や違う点を思い起こして読み比べてみるのが興味深かった。やっぱ、ぴょんぴょん跳ねるのは心を落ち着かせるためなんだね。
「妻」は饒舌というか自分のことを分かりやすい例えで語ってくれるのでありがたい。彼女の気持ちも分かるゆえ、「夫」になんでこんなことも分かんないの?とちょっとイラつくことも。
最初から「夫」のキャラにも「妻」のキャラにも違和感があったのですがその理由が著書のあとがきによって明らかになったときは合点がいった。なるほど、そういうわけだったのね。
解説は自身も自閉症スペクトラムの作家、市川拓司さん。
彼も「妻」とも東田さんとも違っていて、当たり前だけどひとくくりにしちゃいかんな、と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルチタスクが苦手とか
雑踏下で優先的に音(情報)を拾いにくいとか
不安が怒りに変わり周囲に当たり散らしてしまうとか
予測できないことにあたったりルーチンが崩れると不安だとか
そのあたりは自分自身にも少なからず当てはまるので違和感がなく読めました。
でも、そんな生きにくさをカバーするように情報を集めるだとか(集める行為自体に固執するのかな?)好奇心があることは素直に羨ましいです。興味の対象が限局している方も多いと思うので(私はガッツリそのタイプ笑)
妻の賢さや努力に支えられつつも気分の波や鬱症状と向き合う必要のある旦那の苦労も相当と伺えます。
理解のある旦那とハイスペックエイリアンだから本まで出したりある種輝いているけど実際同じような夫婦で悪戦苦闘しているところは星の数ほどあるような気がしました。
関係ないですけど読んでる間中ナユタン星人の某曲が頭から離れませんでした、、、。
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アスペルガー症候群の著者を外国人または宇宙人に例えて何がどう違うのか描く。
自分の感想を書く前に、うっかりAmazonのレビューを読んでしまったら、もうダメ。自分の感想がどこかへ飛んでしまった。それほどまでに強烈な憎悪嫉妬がレビュー欄にはうごめいている。曰く、「こんな自慢話聞きたくもない」。
著者は、アスペルガー症候群に伴う様々な困難を努力と持ち前の頭の良さでなんとかカバーして生活を送っている。その過程で起きるドタバタも、悲惨になりすぎないようユーモアを交えながら、でも、本人と周りの辛さや戸惑いも残しながら、教育的なエンターテイメントテイストで描かれている。私にはとてもいい「ちょっと脚色されているけど、登場人物たちに共感しつつ困難を克服していく冒険譚」だと思えた。
自閉症については、もうかれこれ四半世紀くらいずっと追いかけているテーマで、それなりに背景となる知識は持っているのに、やはり医者ではなく当事者側からの発信には驚かされることが多い。貴重な作品だ。(自閉症的な傾向は自己アピールとは反対だから)
でも、Amazonのレビュー欄には「こんな自慢話ばかり聞かされ苦痛」というコメントがずらーっと並んでいる。それはかえって自閉症スペクトラムにとっていかに日本が生きにくい社会なのかを強烈に強烈に照射している。
この程度の話しをしただけでここまで叩かれるのか。
ずいぶん控え目だと思うが自慢話として受け取られ妬み嫉み憎しみ蔑みの対象になるのか。
そりゃあ生きにくいよ。
そりゃあ周りとぶつかるよ。
アスペルガー症候群は「ビョーキ」で、ビョーキを持っている側が「悪い」から「歩み寄る」ことを強いられるけど、これは辛いよ。二重三重に辛いよ。
空気を読めないのが自閉症スペクトラムで、空気を読めない人に厳しいのが日本。
本書のタイトルが奇しくも示しているように、自閉症の人はエイリアン=外国人。「グローバル人材」の要件って、英語ができるかどうかではない。エイリアンとうまくやっていけるスキルのこと。Amazonのレビュー欄が本書の存在意義をある意味で正しく照射している。 -
近所のアーケード商店街にオープンな本棚が出来てました。その本棚に入っていた一冊です。
私も発達障害と診断されて心療内科に通っている身ですので、読んでみようと手にとって、3ヶ月かけてようやく読み終えました。
「異星人妻」が私と全くと言っていいほど特性が同じなので、ほとんど自分の事を言われているように思いながら読み進めておりました。
が……
だんだん、「この旦那何様なん?」「いやそんなん分かるわけないやん」「『ふつう』人間代表のつもりかコイツ?」と腹立ってきましてですね。
それでも何とか最後まで読み終えて、うん、そうかなとは思ってたけどやっぱそうだったのねと、安心して読了することできました。
とりあえずな、旦那も旦那だと思うぞ。
泉さんの言ってる事は間違ってないけど、語りのちょっと自虐気味な感じがつらいな。
旦那さんとの違いも、距離のメタファーで言うところの「異星人同士」っていうよりかは、「同じ星を回る小惑星」レベルな気がします。「日本と韓国」レベルって言ってもいいんじゃないかな。
まぁ……結婚生活、よくやってますよこの人たち……。
よく、結婚生活やってますよね、っても(角が立つけど)言いたくなるけど、多分ここに書いてあること以上に泉さんはだいぶ旦那さんに救われてもいるんだろうなぁ。
発達障害抱えて一人暮らしすることがどれだけ恐ろしいことなのかは、例えば
「ツッコミ担当が抜けたばかりのお笑いコンビで、いよいよボケ担当が初めてピン芸人として活動する」
様子に立ち会うようなもんです。
本人も不安と怯えで一杯だけど、周りとしても見ていて非常に危なっかしい。
だから、「介助者」って程でもないけど、生活を共にしてくれる「パートナー」は無いと生きられないんですね(もちろん、身体障害・知的障害・難病を併せ持っていたり発達障害の程度が重度だったりする場合は、必ず専門性の高い「介助者」が必要です)。
まぁ、「パートナー」とは言わないまでも、「ツッコミ担当」「翻訳担当」「“ふつう”目線担当」「一緒になってボケてくれる担当」、あと特に「黙って悩みを聞く担当」「医療サポート担当」「ソーシャルワーク担当」は必ず必要ですね。
旦那に全部やれはキツイでしょう。というか、無理です。
旦那には旦那の立場ってもんがあるでしょう。旦那だから出来る仕事がある以上に、旦那だから出来ない仕事も沢山あります。友だち巻き込んで分担出来るのが一番いいし、公的なサポート、特に医療・福祉系のサポートも必要になる話ですしね。
まず、今の時代、この本が書かれた時点よりも理解が進んだ社会に、支援が発達した社会に生きられるようになってきたように思います。まず、この先も現状に胡座をかかずに、したいこと、しなければならないこと、できることを、一つ一つやっていくだけですが。 -
結婚してからアスペルガーだと診断された妻を持つ夫の苦労・愚痴話。
いわゆる「カサンドラ症候群」ってやつかと思いながら読み進めたのだが、どうにも夫が自分のことを棚に上げて、すべてのうまくいかない元凶を妻の障碍のせいにしている思考が鼻につき、ずっともやもやしていたのだが、著者あとがきで衝撃のネタばらし(まさか叙述トリックミステリだったとはw)。
自閉症スペクトラムとはどんなものなのかという興味を持つきっかけづくりとして本書は最適。 -
高機能自閉症の著者(女性)が、夫婦生活を夫の視点で綴ったドキュメンタリー。
夫婦生活を通して自閉症の特徴(社会に適応するのが難しい、人と気持ちを伝え合うのが困難、思考の仕方が柔軟性にかけ、特定の事にこだわりを持つ)が分かりやすく描かれている。
自分も、居酒屋みたいにガヤガヤした所で会話を聞き取るのがとても苦手。何人かのグループで楽しく会話しながらお酒飲んでて、実は自分だけよく聞こえなくて疎外感を味わってたってこと、よくあるので、「妻」の聞き取りが苦手という部分には共感した。
本書の凄いところは、相手の気持ちをうまく理解することが出来ない著者が、夫の視点に立って、自閉症の妻のことをどう感じ、どう対処してきたかを克明に綴っていること。目隠しして知らない町を探索しているような、一大チャレンジだったんだろうなあ。
著者には申し訳ないけれども、こんな「異性人」的な人と同居生活をするのは、自分にはとても無理だろうなあ、と思った。その意味で、著者の旦那さんは凄い! -
「高機能自閉症」の妻との生活。
妻の努力は素晴らしいと思った。
自分を知れば、対処方法もわかるはず、と。
接する機会のある人には関わり方の参考になると思う。 -
あとがきを見てびっくり。
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発達障害とはなにかを考えるときに最初に読みました。
面白い内容でした。 -
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自閉症スペクトラムの事を異星人って表現するのはなかなかユーモアがあって、著者の言葉への深い理解と尊敬を感じさせる部分な気がした。
異星人が日常でどんなズレを感じているのか、分かりやすくてとっても興味深かった! -
言語能力が高めな「高機能自閉症」の妻(=作中ではエイリアン妻、異星人妻)について書かれた日常エッセイです。
私が感じたのは、少々潔癖で几帳面な定型発達の夫と、英語が堪能で、難しい文章を読解する言語能力はあるものの、コミュニケーションが苦手な高機能自閉症妻、というイメージでした。
高機能自閉症とひとくくりに言ってみても、恐らく「大まかな傾向」「てきめんに苦手なこと」は共通していても、性格や育った環境要因などによって、その人の性格や人となりは定型発達の人間と同様、非常に多岐にわたるようです(当たり前といえば当たり前のことですが、その発達の特性のために、往々にして見落としがちなところであると思います)。
実際、このエッセイの中で出てくる妻は、何でも中途半端にしておけない性格と言語能力の流暢さが相まって、夫を質問攻めにしてうんざりさせてしまったり、時にはそのことで喧嘩になったりもしていますが、市川氏によるあとがきでは、自閉症系には「論理性優位」と「映像優位」という分け方があるそうで、妻は「論理性優位」タイプなのだと思います(市川氏は映像型だそうです)。
内容を読んでいても、理屈で納得しないと先に進めない、という感じがとてもよく理解できました。
私は身近に高機能自閉症の方はいないのですが、身近にいたら興味深いことがある半面、感情面で定型発達の人間としては辛いことが多そうだなと感じました。
特に心中を察して欲しいと強く感じる場面(お葬式とか喧嘩中とか、あと少しで感情が決壊しそうな場面、あるいは印象が大切な初対面の相手と会う場面)では、不自由というか、困りごと?(しっくりくる言葉がすぐ見つからないのですが)が凄く多そうな印象を受けました。
自分に余裕がないときには距離を置く。この夫妻が実際にしている方法ですが、これ以外の最適解がないようにも思えました。
定型発達同士でも、些細な行き違い・思い違いから人間関係が複雑化して、相互理解が上手くいかないことが多々ありますが、これはそのレベルをやすやすと越えているなと感じます。
そんな中で二人屋根の下で暮らしているのは、やはり凄いなと感心せずにはいられません。
高機能自閉症について、興味のある方もそうでない方もどうぞ。 -
私もエイリアン。だけど、この表現はとてもしっくりくる。
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図書館
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ざっくり読んで満足。
この作者(アスペルガー障害の本人)はIQも高くて困難を乗り越えるための方法を自分の頭で考える力も(場合によっては健常者以上に!)あるのに、それでも悲しいくらいのコミュ障にならざるを得ないんだなぁと……。
発達障害ってやっぱり大変だなぁ。 -
共感する
人の気持ちなんか目を見てもよくわかんないよ
でもそこに逃げるのでなく立ち向かう妻の姿がかっこいい
わたしはちょっとくじけてるとこだから -
この本を出版したこと自体に、
心から敬意を表するが、
それ以上に、こんな難しい試みと、
ありのままの日常を綴った夫婦の想いを、
大切にしたくなる一冊。
他者との交流の難しさは、
障害のあるなしに関わらず、
人間の普遍的な問題だと思うと同時に、
相手を理解しようとする努力、
思いを伝えようとする努力、
共に歩こうとする意思の重要さを、
率直に教えてくれる。
この本を、批判する人が多いようで、
非常に残念に思う。
排除のない世界を。 -
本読みの友が「アスペルガーの傾向ありと自覚しているつれあいが借りてきたのを、私も読んでみた」そうで、「つれあいは自分に当てはまらないところも多いと思ったようだが、私は読んでみたら思い当たるところが結構あって」とのこと。
友の言うとおり、こういうのは「白か黒」ではなくて、グレーゾーンがなだらかに広がっているのであろうなアと思いつつ、私も図書館で借りてきて読んでみる。タイトルのとおり、結婚して一緒に暮らしてみた高機能自閉症の妻は、まるで地球人に化けた異星人[エイリアン]のようだ…という夫の側の視点で書かれた本。
ふたりは半年ほどの遠距離恋愛で結婚。「最初から妻がかなり個性的な人だってことは僕にもわかっていたけれど、実際どんなに変わった人か、一緒に暮らすのがどんなに難しいかは、結婚するまで気づかなかった」(p.10)と夫は述べる。結婚して10年、いまの医学でいえば「高機能自閉症」だと妻が診断されるまで、話がかみあわないことにいらだったり、ケンカになることも多かったそうだ。
ただ、診断されたからといって、それで二人の暮らしがスムーズにいくわけじゃない。互いの「違い」や「個性」みたいなところを、一緒に暮らすなかで、少しずつ少しずつすりあわせ、時々はぶつかって、そのぶつかったときにお互いどうやりすごすか、どう歩み寄るかという部分を10年かけて発見してきはったんやなーという感じ。
妻は、一見「普通の人」に見える。大学を卒業しているし(しかも「言語学」専攻)、本を読むのも大好き、頭の回転もはやい。しかし、イマイチ人の表情や雰囲気が読めず、真顔でとんちんかんな受け答えをすることもあって、悪い方に誤解されがちだという。
「自閉症スペクトラム障害」との診断で医者が言うには「自閉症の症状というのはかなり個人差があって、人それぞれにかなり異なる特徴を持っていますが、共通しているのは、社会性の問題、つまり社会に適応するのが難しいこと、コミュニケーションの問題、つまり人と言葉で交流したり、気持ちを伝えあうのが困難なこと、そして想像力の問題、つまり思考のしかたが柔軟性に欠け、特定のこと、例えばものの順序や言葉の使い方などに対してこだわりを持つということです。ともかく、この三つの要素がそろっている場合、私たちはその人が、自閉症スペクトラム障害のどこかに属すると判断しています」(p.183)とのこと。この三つは、見事に妻にあてはまっていた。
さらに医者は、これでも妻は自分なりの工夫で「驚くほどうまく自分の障害をカバーしている」(p.8)と教えてくれた。妻自身の工夫や努力がなければ、妻の社会性やコミュニケーションや想像力にかかわる能力は、もっとデコボコだっただろうというのだ。
そして、これは生まれつきだと説明をうけて、夫は思う。「生まれつき障害があるってことは…妻って、障害者なの?」(p.184)
対する妻の答え。
▼「障害者っていうのは、重い障害を持っている人を区別して呼ぶために法律や行政なんかが使う言葉だけど、実際にはそういう人種なんていないんだよ! 障害のある人とない人のあいだに、何かはっきりした境界線があるわけでもない。何かの理由で診断を受けない限り、ナントカ障害っていう診断名はつかないわけだしね。障害がある人っていうのは、単に心身のどこかに不具合があるために、何らかの形で生活に支障をきたしてる人っていうだけのこと。少なくとも私の考えではそう。それにケガや病気で心身に不具合がある時なんかは、夫だって、生活に支障があるから『障害がある』状態なわけだし、妊娠してる女性だって同じことだと思う」(p.185)
「生活に支障がある」のは、その人の"心身の不具合"が、世の中の大多数向けの作法や常識と合わないからで、といって、その"心身の不具合"は必ずしも治せるものではないし、つきあって生きていくものだという場合が多い。たとえば2本足ですたすた歩けない人(乳母車の赤ん坊や抱っこされてる幼児、車椅子や杖を使う人、等)に「自分ですたすた歩け!」という代わりに、移動のバリア(階段、陸橋、等)の解消としてエレベーターが設置されたりしてきたわけで、「障害」というものの捉え方は、少しずつ変わってきてるなーと、この妻の答えを読んで思った。
▼妻は確かに、日常生活で常に介助を必要とするような意味での「障害」は持っていない。けれど、アタリマエに社会に参加して生活ができるかというと、決してそうじゃない。とても中途半端な立場なんだ。妻は大卒で、英語も堪能だけれど、社会に出て就職したらたちまち挫折を経験している。働く能力が全然ないわけじゃないし、今でも仕事をしたい気持ちはあるけれど、店員や事務員といった人と接する仕事は難しいので、気軽にパートに出るわけにもいかない。こういう仕事は一見単純そうだけど、実は自閉系にとって一番苦手な、その場の状況や相手の気持ちを読みとって、臨機応変に対応するという能力が必要とされるからだ。(p.274)
「文字どおりの言葉」だけでは、分からないことっていっぱいあるよなー、こういうのを私はどうやって分かってきたんやろ?と思ったのが、たとえば「わからないことがあれば質問するように」。これだけでは、具体的に何をどうしたらいいのか分かりづらい。質問する相手を選ぶにも、質問を切り出す場面を考えるにも、じゃあ何と言って尋ねたらいいかをひねり出すにも、実にたくさんの判断が必要だ。
本読みの友が(こういうところは自分にも当てはまる)と思ったところがあったように、私も読んでいて、あー、こういうところは私にもその気があるかもと思うところがあった。
さいごのさいごで、この本は「夫を語り手としているが、書いているのは妻自身」と知って、それが一番びっくりした。それで、もう一度てっぺんから読んでみた。「夫の立場」から、妻自身が「自分たち夫婦の物語」を書く、というのはとてつもなく大変だったそうだ。
▼「想像力の障害」の中心は、目の前にいる人の心の動きや考えを察したり、自分がある行動をしたらどんな反応が返ってくるかを予測することがうまくできない、ということです。つまり、他人の立場に立って考え、気持ちを理解することの困難さなのです。だからこそ、夫を語り手にしたことで、この本は自閉系異星人である私の能力を超えてしまったのでした。(pp.284-285、著者あとがき)
それを乗り越えるために夫の協力を得てこの本は書かれている。妻と夫が互いに"異文化"を知ろうとし、分かろうとした姿勢… さらっと書くほど簡単なことではなかったはずで、それをがんばってやった妻スゲー、「妻はここがヘンだ」ばっかり言う夫も結構ヘンだよと思ってたけど、案外イイ人かもと思った。
(11/2一読、11/11二読)
泉流星の作品
