しずかの朝 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 70
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101350820

作品紹介・あらすじ

しずかは25歳。家庭のある恋人と別れ、勤めていた会社は倒産。人生に迷う彼女は、不思議な縁に導かれ、亡命ロシア貴族の未亡人ターニャが住む横浜の洋館で暮らすことになる。一方、恵まれた結婚をしたはずのしずかの姉、恭子もまた、問題を抱えていた。心配したしずかは姉を洋館に呼び寄せるが-。優しい人々との出会いによって生きる道を見いだす女性を描く、前向きな再生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 初めましての作家さんです。
    何がこんなに好きなのか、上手く表現できないのがもどかしいんですが、すごく良かったです。

    主人公は、勤めていた会社が倒産し、不倫の恋にも終止符を打ったしずか・25歳。
    この先の生き方に迷っていたとき、「ロシアン・ハウス横浜、同居人求む」の広告を目にする。
    仕事でロシアに赴任する息子が留守の間、母親と一緒に暮らしてほしいとのこと。
    そこは横浜の坂の上にある古い洋館で───

    ”何か”がわからないから、しずかがそこへ行こうとしていることを理解してくれた両親、
    美しく優秀な姉、お見合いで出会った小村、神父さま、
    そして洋館の主、ターニャ……
    物語に登場する人々が、みんな温かくやさしい。
    まるで今もニコライがそこにいるかのような、穏やかな時間の流れ。

    ターニャは朝ごはんが一番好き。
    それは「朝はなにもかもが新しく生まれ変わる時間だから」。
    お料理が苦手なしずかに「失敗を怖がらない。失敗は友だち。失敗は笑っちゃえばこっちの勝ち」と言ってくれる。
    そのやわらかな微笑み、人はこころから笑うと顔に色がつくのだなぁ。

    「出会ったからこそ今の自分がある。愛すると孤独になることもあるけれど、愛さなかったら孤独にすらなれない」とターニャは言う。
    怖がりで、新しい世界に踏み出そうとしてもためらいがちな自分の背を、
    そっと押されたような気がしました。

    ウイスキーちゃんや、外人墓地のネコちゃんたちもかわいい♪
    著者の他の作品も読んでみたいです。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんにちは~♪

      この方、私も知らなかったんだけど、あの世界的指揮者・小沢征爾氏のご長女だそうです。
      だいぶ前、この表...
      azumyさん、こんにちは~♪

      この方、私も知らなかったんだけど、あの世界的指揮者・小沢征爾氏のご長女だそうです。
      だいぶ前、この表紙の雰囲気にひかれて、なんとなく手に取った本だったの。
      読んでいたら「あ、この作者さん好きかも…」っていうあの感じがあって、
      だから今、すごく他の作品が気になってるの。


      あと、単行本と文庫のタイトル!わかる!!
      本当にあれ、やめてほしいわ~。
      あと、シリーズもの、あれもよくやるの。
      平台に連番で並んでると、最新が出たのかと勘違いしちゃったりね。

      買ってもすぐ読まないからなんだよね。
      いつでも読めるという安心感のせいかなぁ。
      (期限がないと焦らない、夏休みの宿題状態とも言える。笑)

      ブクログ始めてからも?
      うふふ。そうだよね、ブクログ始めたからって、そう簡単にこのおっちょこちょいは治らないよね!
      お仲間がいて、ほっとしちゃった(#^^#)←悪魔だ。許して~^^
      2018/02/06
    • azu-azumyさん
      うさこさん、ごめんなさい!
      コメントが二重になっている上、途中で切れてる…
      送信した後、ちゃんと確認しないといういい加減な性格。
      お許...
      うさこさん、ごめんなさい!
      コメントが二重になっている上、途中で切れてる…
      送信した後、ちゃんと確認しないといういい加減な性格。
      お許しあれ〜

      この方、小澤征爾さんのご長女なんですね?!
      《小澤征》までが俳優の小澤征悦さんとも同じだし、関係あるのかなぁ〜、と思ったりしてました。

      うさこさんも、単行本と文庫本のタイトルにやられちゃたことがあるんですね〜
      そう、そう!
      シリーズものも!

      私もお仲間がいて、ホッとしたわ〜(^。^)
      2018/02/07
    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~^^

      え~!大丈夫だよ!全然問題なしです♪
      二重になってるのは、海外からのアクセス?とかの問題なのかな?...
      azumyさん、こんばんは~^^

      え~!大丈夫だよ!全然問題なしです♪
      二重になってるのは、海外からのアクセス?とかの問題なのかな?って思ってました。
      それにazumyさんが、いい加減な性格なんかじゃないってわかってるし。
      気にしないでね~(^^)

      と言っても、つい気になっちゃうのもよくわかるの~。私もそうだから(^_-)-☆
      ネットは顔が見えない分、どうしても気をつかっちゃうよね。
      でも、私に対しては気にしないでいいですよん♪

      それに、今読み返したら私からの返信も、誤字があった(^^;)
      お恥ずかしいです。

      でもね、大きな声では言えないけど、このコメント欄もう少し広いといいのになぁって…
      (自分の失敗を、お世話になっているブクログさんのせいにしようとしている・笑)

      では、またね~(^^)/
      2018/02/08
  • 図書館で借りられた本を久しぶりにすべて読めました。
    小澤征爾さんがあさイチに出演されていたとき、セイラ、セイラって頼っておられたお嬢さん。どんな方なんだろうとググってみたら本を書く方だと知りました。たまたまご兄弟の征悦さんの「もみけして冬」も本当に楽しかったので、読みたくなってお借りしました。

    しずかちゃんという女性が主人公。
    宮下さんの「太陽のパスター」や梨木さんの「裏庭」と繋がるなにかを思いました。

    会社が倒産してしまい、不倫の恋も終わり、迷いに迷うしずか。そんな彼女の姉は、小さい時からみんなに期待され褒められて育ち、成績も容姿も立ち居振る舞いもそれ以上の輝きで答えるような女の子。彼女の影にもなれないと思い大きくなってゆく彼女。

    親から推されたお見合いで小村栄治さんと出会うしずか。イタリアンのおいしいお店でテーブルに訪れるフィンランド人の母を持つステキなマジシャンに小豆ぐらいの銀色の粒をもらう。
    ネットカフェ、霧の家っていうステキなコーヒーハウス、ロシアン・ハウス、彼女がひとつひとつふみだしてゆくたびに繋がる新しい出会いは、ラストで思いがけない再会にたどりつく。
    生死世代織りまぜて、愛する大切な人で私たちの人生は彩られ、繋がり、綴られていると信じられる物語。

    出会ったひとりの方が亡くなって失意のしずかに語る123ページの、父さんが寄り添い伝えることばがとても響く。
    人は生まれくると一本の道を歩き続けると。
    ボブ・ディラン、流れてくる音楽と詩、ロシア正教会、
    クラシックコンサート、ターニャのつくるロシア料理、おいしそうなものやいろんなステキがいっぱい

  • こんなに、好きになる作品だったことに驚いてしまう
    瑞々しく、繊細で、やさしく、さわやか
    物語の中に、何度も戻り何度も読み返し、
    涙が出そうで、心があつくなる

  • 読んだあと、心が暖かくなる作品。大きな事件が起きるような作品ではないが、沢山の心に残る言葉やシーンがあり、自分自身に問いかけられているように思えた。

  • 結局全ては縁なのかな。

  • 【本の内容】
    しずかは25歳。

    家庭のある恋人と別れ、勤めていた会社は倒産。

    人生に迷う彼女は、不思議な縁に導かれ、亡命ロシア貴族の未亡人ターニャが住む横浜の洋館で暮らすことになる。

    一方、恵まれた結婚をしたはずのしずかの姉、恭子もまた、問題を抱えていた。

    心配したしずかは姉を洋館に呼び寄せるが―。

    優しい人々との出会いによって生きる道を見いだす女性を描く、前向きな再生の物語。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    勤めていた会社が倒産し、お見合いの相手とも別れてしまう25歳のしずか。

    しかし彼女はさまざまな人と出会い、新しい朝をむかえていく。

    姉や母らと会食していると、しずかと別れた人もこの夜のどこかにきっといるということを伝えようとするかのように雪が降り出すラストシーンが印象的。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 著者の作品には好感が持てる。出版されると読む作家の1人。

  • 「失敗は笑った方が勝ち」・・・なるほど!

  • 資料ID:92113328
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

  • 小澤征爾さんの実娘さんが作者。就職がうまくいかない、恋人になりそうな人が死んでしまった。できた姉へのコンプレックス。横浜の丘にある洋館のロシア人の老婦人の館へ住み込みのバイトをするようになるしずか。
    ささくれだった心が少しづつ癒されていく。

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