- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101351315
感想・レビュー・書評
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「美奥」という不思議な地域にからむ短編5つ。。。
ますますこの世とあの世の狭間の恒川ワールドに引き込まれる。。。 -
今回の舞台は「美奥-ビオク-」ノスタルジックな風景が浮かんできそうな町並。しかしそこは恒川ワールド、心に闇や傷を抱えた人が集う場所。
5作の連作短編集です。「屋根猩猩(ショウジョウ)」が名前からして作者らしい感じで好き。
作風はお馴染みの空想不思議系ちょっぴりホラーなのですが読後は心が暖かくなるお話です。1話から伏線だったのにはびっくりでした。 -
こういう世界観が好きだな。他の作品も読んでみたい。解説の死と生の中間の話も好きだった。
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不思議な町「美奥」にまつわる短編5編。
ファンタジーは詳細な描写があってこそ想像が膨らみ話に入っていきやすくなるものだが、これらの短さではそれをクリアできていない。
独特の文体に頼りがちで、描写の丁寧さが少し足りないような気がした。
テーマは相変わらず素敵で面白い。 -
ファンタジーというには
すこし不気味で
ホラーというには
すこしほんわかしていて
この読後感は恒川ワールドならでは! -
ホラーというよりは、民俗学的な色合いの濃いファンタジーです。「美奥」という架空の町を舞台に繰り広げられる短編集ですが、少しずつ登場人物は繋がりつつ、時代も設定も色々で、どれも面白く読めました。いちばん好きだったのは「けものはら」。人間じゃないものに変わってゆく友人にそれでも「今はまだ友達だ」っていえる気持ちに素直に泣けました。
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それぞれに不思議な雰囲気を醸し出す小話と小話が、意外なところでリンクしていて面白かった。現実世界と異世界が共存し合っていて、とても魅力ある舞台だと思う。
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1年以上の積読期間を経て読了。ホラーじゃないのに薄ら怖く感じる本。