完全復刻・妖怪馬鹿 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 235
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101353517

作品紹介・あらすじ

妖怪馬鹿-お化けを愛してやまぬ者どものこと。本書は、小説家・京極夏彦が、盟友である多田克己、村上健司と、妖怪という文化現象について語り尽くした、七時間の全記録である。三人はバラエティに富んだ話題を俎上にあげつつ、やがて日本文化の深奥へと迫ってゆく。京極描くさし絵漫画を多数収録、新潮文庫収録にあたり語り下ろし座談会を加えた、永久保存版・妖怪バイブル。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に何かが好きな人って羨ましい。
    オタクとかマニアとかではなく、「馬鹿」なんだよなあ。
    何度も読み返してるけど、今回はなんだか時代の変化を感じた。

  • 再読。
    京極の模写が見所ですね。(^^;
    対談でも実は京極が持論ばっかりしゃべっていて、微妙に話がずれていたりするところが面白いかも。

  •  ずっと以前に購入していたのですが、本棚に眠らせてしまっていた1冊です。気楽に読みたいと思い、読み始めました。
     京極夏彦、多田克己、村上健司の妖怪馬鹿が繰り広げる座談会を収録したこの本。以前、妖怪談義のイベントに参加したことがあり、そのときの話・雰囲気がとても面白かったのでそれを思い出しながら読みました。
     まず、この本、注釈の多さに驚きます。妖怪馬鹿3人はとにかくマニアックな話をします。何に対してツッコミを入れているのか、何がツボで笑っているのか、注釈を読まないといまいちわからない。日本語の会話なのに、英会話を聞いているかのような・・・。後半になってくるとお酒も入り、本当にくだらないことをそれは楽しそうに語っています。自分もお酒の席ではずっとくだらない話をしているので、こういう雰囲気、好きだな~とにやけながら読み終えました。
     次に驚くのは、京極さんの画力。文才や豊富な知識など、特出した才をお持ちなのに、さらに画力まで・・・何者。上記で書いた妖怪談義でも、京極さん自身のお話も上手だった上、他の人の話(特に多田先生の話、少し難しいときがある)を聞き、わかりにくいところを補足し、うまくまとめて次の話題に移す、といった進行役となっていたように思います。
     妖怪もしくは京極夏彦ファンにはオススメの1冊です。
     

  • 170228読了。
    妖怪馬鹿たちの座談会。
    京極の素のキャラもわかるし、多々良先生や沼上くんのモデルに出会えたのも幸せ。
    何より京極先生、器用すぎる。

  • 妖怪マニアじゃなく、妖怪おたくでもない妖怪馬鹿の3人が妖怪についてとことん語り合う。鼎談内容をネタに、京極夏彦が有名マンガ家のタッチを完コピしたイラストが最高。京極夏彦がこんなに絵がうまいとは知らなんだ。田中圭一も真っ青だ。
    ちなみに完コピされた作家は、水木しげる、楳図かずお、高橋留美子、村上もとか、永井豪、赤塚不二夫、藤子不二雄A、川崎のぼる、諸星大二郎、日野日出志、唐沢なをき、とり・みき、松本零士、田川水泡、しりあがり寿、吉田戦車、つげ義春、石ノ森章太郎、さいとうたかを、みうらじゅん、手塚治虫、山上たつひこ、つのだじろう、etc.,
    なお、誠に勝手ながら妖怪にはあまり興味がないので、★3つとさせていただきました。

  • 読書録「妖怪馬鹿」3

    著者 京極夏彦、多田克己、村上健治
    出版 新潮社

    p106より引用
    “京極 厭じゃないですよ。どんな仕事だっ
    てやりゃそれなりにおもしろいでしょ。でき
    ないこたァできないけど。できることをやれ
    ばいいやという、そういうひとなんですよ僕
    は。”

    目次から抜粋引用
    “妖怪三馬鹿、上洛す。
     我ら如何にして妖怪馬鹿となりしか。
     医者も治せぬ妖怪馬鹿。
     夜の帳は降り、妖怪話は続きけり。
     すべて妖怪の仕業なり。”

     妖怪が好きで好きでたまらない三人による、
    妖怪について語り尽くす座談会をまとめた一
    冊。
     東京から千年の魔都・京都への移動から
    京都で食事をしながらの会話まで、有名作家
    の絵柄を真似たマンガやイラストをはさみな
    がらまとめられています。

     上記の引用は、京極氏が妖怪でメシを食う
    ようになった経緯を話しているうちの一節。
    なんでもある程度続けると、面白さがわかる
    ようになるとは、志村けん氏の自伝でも書か
    れていたように記憶しています。
    面白くなってくる前にやめてしまうというの
    は、実にもったいないことだと。
     前年にお亡くなりになられた、水木しげる
    氏のこともよく話題に上がっています。
    現在の妖怪について語り合う上では、水木氏
    抜きでは話が進まないのではないでしょうか。
     合間に掲載されている、京極氏によるマン
    ガやイラストは、他の作家の作風がとても良
    く再現されていて、氏の多才さが見て取れま
    す。

    ーーーーー

  • 3.7。妖怪愛もさることながら水木ラバーが溢れまくってるのが微笑ましくて笑える

  •  妖怪馬鹿――日がな一日四六時中三六五日、妖怪のことばかり考えている人のこと。これは某月某日、某所にて行われた妖怪馬鹿三名+迷編集者による座談会の模様の記録である。

     ――とまあ堅苦しい出だしだが、全体の半分以上を馬鹿話に興じているので肩肘張らずに気を楽にして読める。今まで明かされなかった意外な人間関係についても書かれていて驚き。
     京極夏彦書き下ろしのパロディ漫画も満載なので、妖怪に興味はなくとも京極夏彦が好きなら読んでみてはいかがだろうか。

  • 再読。
    緩めの態度の対談だけど、妖怪についての認識を割合簡単に改められる。
    無知によって「切り身が泳いでいると信じる若者」という妖怪を生み出す面々。世代間の誤解も妖怪を生む。

  • 編集者を含めた4人の座談会。結構話題はぴょんぴょん飛ぶ。すごい真面目にずっと妖怪の話をし続けているわけではありません。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2022年 『ひどい民話を語る会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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