いとみち (三の糸) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年10月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784101353647

作品紹介・あらすじ

強烈な方言と小柄な体がトレードマークのドジっ娘メイド、相馬いとも高校3年生。三味線の腕前は相変わらず抜群、バイト先のメイドカフェではたるんだ後輩に鬼の指導(?)、一つ年下の鯉太郎への恋心も奥手なりに加速中。成長著しいいとの前に、「受験」という名の過酷な試練が待ち受けていた。そしてついにやってきた、旅立ちの時――。まぶしすぎる青春物語、笑顔と感涙の卒業編!

感想・レビュー・書評

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  • いとみち3部作読み終えた任務完了、使徒殲滅。越谷オサムさんのこんな雰囲気にさせるの好きなんだなあ。大学合格したらあとはお別れする名残の雪だなって思いながら続けたよ、大学受験の本番とか、智美の部屋での2日目とか端折ったのが読みやすいな〜って、肝心の旅立ちの新幹線ホームは事細かに山本先生の喜ぶ顔にコマと受ける。鯉くんとも進展ないけど甘酸っぱい終わり方。しかしこんなに多くの見送りに来てくれるいとって、素敵だなしっかりやって来てしっかり信頼を掴んだってこと。

  • 良妻賢母。

    いとはきっとそうなるでしょう。

    何がきっかけで、どう転ぶかなんて、お釈迦様でも分かりゃしない。

    わけぇんだ。キラキラしながら思う様にやりなされ。

    おっちゃん自身は、…まぁ成るように成るさ(多分)

  • 濃い津軽弁と小柄な体がトレードマークのドジッ娘メイド、相馬いとも高校3年生。三味線の腕前は相変わらず抜群、バイト先のメイドカフェではたるんだ後輩に鬼の指導(?)、一つ年下の鯉太郎への恋心も奥手なりに加速中。成長著しいいとの前に、「受験」という名の過酷な試練が待ち受けていた。そしてついにやってきた、旅立ちの時…。まぶしすぎる青春物語、笑顔と感涙の卒業編!

  • 相馬いと
    青森県北津軽郡板柳町に住む高校三年生。地元でも「は?」と聞き返されるほどの濃厚な津軽弁を話す。列車で一時間もかかる青森市のメイドカフェでアルバイトをしている。祖母譲りの津軽弁を話す。

    福士智美
    幸子曰く、「青森一のバカ」。店の看板を描いた。本物の二十二歳。フクシサトルのペンネームで月刊青年誌の奨励賞を獲った。漫画家志望。合浦の実家からスクーターで通勤している。いと曰く「心にオヤジば飼っでる」。月刊コミックラプターで大賞を獲り、メイドを辞めて東京へ行った。

    工藤優一郎
    津軽メイド珈琲店の店長。外ヶ浜町蟹田の出身。東京のカフェで働いていた。オーナーの成田に声をかけられ、「津軽メイド珈琲店」の店長となる。逮捕直前の成田から店を譲られる。

    工藤幸子
    メイド長。いとの第一印象は「おっかね」。三十あたりに見えた顔がメイクで二十歳そこそこまで若返る。客の前では年齢を五歳サバ読みして、二十二歳のフリーターとして通している。小学生の娘がいる。幸子が焼くアップルパイは「津軽メイド珈琲店」の看板メニュー。店長と結婚した。

    赤平凛
    店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。

    鳴海佳奈子
    店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。

    成田太郎
    「津軽メイド珈琲店」の創業者。元オーナー。鯵ヶ沢出身。工藤がいとを面接で落とそうとしたが、成田が採用を決めた。いとを「わぁの秘蔵っ子」と呼ぶ。ビーチ・ボーイズの曲を愛聴している。自身の会社の有限会社ナリタエンタープライズでの活動が薬事法違反で検挙される。逮捕前に「津軽メイド珈琲店」の権利を工藤に譲り、店の存続を託す。

    福士智晴
    チハル。智美の妹。高校生。「津軽メイド珈琲店」でアルバイトを始める。バイト中の態度が悪く、いとに叱られる。

    石郷鯉太郎
    二年生。大鰐西中相撲部出身。写真同好会に入る。店長の工藤とは従兄弟。

    相馬耕一
    いとの父。弘前市内にある大学に勤めている。教え子の学生達を自邸に招いたり、いとの友人達を車で送って行ったりする世話好きな性格。

    相馬ハツヱ
    いとの祖母。七十九歳。津軽三味線の名手。ヴァン・ヘイレンをこよなく愛している。純粋で古典的な津軽弁の話し手。二十歳で津軽半島西部の小泊から相馬家に嫁いできて以来、半世紀あまりを平野の中のりんご産地で暮らしてきた。

    相馬小織
    耕一の妻でいとの母親。故人。十二年前、乳癌によりわずか三十二歳で他界した。弘前市で生まれ、弘前育ち。地元の大学に進み、八つ上の研究員と知り合った。その研究員の板柳の家に遊びに行き津軽三味線のうまい婆さんと出会う。その三味線の音に惚れ込み、弟子を取らない主義の婆さんを口説き通いの弟子になる。二十五歳のときにその研究員と結婚して、いとを産んだ。

    対馬美咲
    いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。

    三上絵里
    いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。

    伊丸岡早苗
    いとのクラスメイト。いとが住む板柳から三駅先の五所川原に住んでいる。いとが意を決して五能線の車内で最初に声を掛けた同級生。いとほどではないが津軽訛りが濃い。写真同好会を創設した。部に昇格させる実績作りをし、新入生八人も引っぱり込んだ。

    山本駿介
    店の常連客。「ゴールドのポイントカードを持つメイドカフェ廃人」のひとり。千葉県出身。いとが高校の社会科見学で訪れていた三内丸山遺跡で、自身の教え子達を引率していたところと鉢合わせしてしまう。高校教師。今年度より青森市の青森総合高校から転任し、いとの担任となる。英語担当。写真部の顧問。

    由紀子
    鯉太郎の母。

    坂下
    仙台の大学生。都市環境工学科。

    五十嵐
    仙台の大学生。都市環境工学科。新庄出身。


    仙台の大学生。都市環境工学科。富山出身。

    ジョン
    鯉太郎家のビーグル犬。


    鯉太郎の父。元相撲取り。十二枚目。

    鯉一
    鯉太郎の兄。

    青木大
    店の常連客。いとが倒れざまにバックハンドエルボーを叩きつけた相手。「メイドカフェ廃人」のひとり。つがる銀行新町支店法人営業部部長席付。チハルがエレベーターホールのモップ掛けをしているところを目撃し褒める。

    樹里杏
    幸子の娘。

    一戸こま
    四月から高校生。「津軽メイド珈琲店」のバイトに応募。三味線のジュニアの部で優勝経験がある。

    栗原
    店の常連の大学生。就職のため青森を離れる。

    藤沢
    店の常連の大学生。就職のため青森を離れる。

    田中
    津軽メイド珈琲店を担当するつがる銀行の法人営業部。


  • 2022/8/3
    シリーズ完結。
    なんだけどもうちょっと読みたいよ。
    いとちゃんはどんな大人になるんよ。
    3年ぶりのねぷたのニュースを見て、いとちゃんたちも見てるのかしら鯉ちゃんと見てるのかしらとか思ったり。
    三味線ばあちゃんの話はいかにもありそうで笑った。
    大人になったいとちゃんたちのその後の話、期待してます。

  • ふるさとと呼べるところがある人は、強い人ですね。前に進む力をくれる、その人だけのパワースポットです。

  • いとみち三部作完結編、じつは「二の糸」からの一気読み。

    前作では、店長とメイド長幸子さんが結婚したり、メイドチーフの智美さんが上京したりと「3作目どうすんの?」と思ったが、本作は2作目以上に物語が動く。前作のレビューで「ちょいとひびを入れる」と書いたのだが、本作はひびはさらに大きく…、どころか、ヒビから皮向いてツルンツルンのゆで卵にしてしまう的展開。

    1作目からすれば、いとちゃんの成長はすごいもので、そのあたりさすが青春三部作小説なんやけど、成長するのが、主人公だけじゃない、いやもうほぼ全員成長して進化して、まだまだ未来へ向かって進もうという意欲にあふれ切った展開をラストまで維持してくれる。

    物語はいとちゃんの高校卒業後の進路がどうなるのか?を中心に展開していくのだが、前半からいとちゃんの成長した姿、成長していく姿が生き生きと描かれていて、元気もらえるわ、涙は出るわ、ハラハラするわ、いじらしいわ…、そら智美さんは抱っこしたがるのも無理ないわ…と。

    どうしようもなく停滞しきった日本に、諦念と失望しかない若者よ。われら老人は申し訳なく思うしかないのだが、我らの反省をどやこやするより、この3部作、特にこの「三の糸」を読んで欲しい。未来はまだまだ切り開けるし、希望は捨てずに進んで欲しい。

    他人事じゃない、俺だって若さはなくても、今日より明日は進化してみせる。ハツヱばあちゃんのように!

    …そうそう、この本では今まで以上にハツヱばあちゃんが大活躍するぞ。

  • 手に負えない後輩に悩み、進路に悩み、恋心に揺れるいとちゃんが可愛くて愛おしくて。
    引っ込み思案で消極的だったいとが将来の夢を見つけて進路を決める姿に胸が熱くなりました。
    メイド喫茶での仲間、高校の友達、津軽三味線…三年間のいとの成長を見守った気分です。
    笑って泣けて心があたたかくなる大好きなシリーズでした。
    卒業は寂しいけれど…これからも皆に明るい未来が開けますように!

  • 青森乙女&メイド喫茶&超弩級三味線奏者のいと、三部作最終巻。

    あのいとはもう高校3年生。メイド同僚のチハルの言動が良くないと思うが注意できずストレスがたまる。そしてどこの大学に行くのか。また恋の行方は。

    あー、読み切ってしまった。勿体ないからゆっくり読めば良かった。

    ストーリー、人物すべてが完璧。少年少女向けのような表紙だけど、大人が読んでもキュンキュンくる。

  • 今回も良かった!

    さくっと読めるのに起承転結が巧みで感情が揺さぶられる1冊だった。

    前作前々作と比べるとやはり物語の引きに向かっていく為広がりは少なめだが、ハツヱやチハル、こまちゃんというサブキャラ達の活躍で、新しい物語は続いていくんだろうという予感をさせてくれる点、かなり巧みに感じた。

    登場人物のほぼ全てに対する愛情を感じる。
    おすすめ。

  • いとみち三部作、面白くて一気に読了。
    高校生の青春と甘酸っぱさが詰まっていて、読みながら笑い、泣き、そして心動かされる作品だった。
    いとの成長と、周りの人達のあったかさが心に沁みる、爽やかさでいっぱいの読了感でした。

  • シリーズ3作目、そして完結

    智美の妹、チハルが登場
    大筋の方向性は智美と似ているのに、なぜか人の気に障るチハルの言動と行動
    着地点としては予想通りなんだけど、改心の理由が安直
    キャラクターの過去がリアリティをもって見えてこない
    ま、全体を通してのストーリ上、そこの描写にあまり手をかけられないのはわかるけどね

    傷ついた事のある人だからこその行動というのはあるよな
    逆に、だからこそ今度は自分が傷つける側に回る人もいるとは思うけど、この話はそんな方向性ではないからね


    なんだかんだ言って、おばあちゃん無双の印象が強く残ったかな
    大会とか、ヴァン・ヘイレンとか、新しい同僚とかね
    ひょんな事からお店での動画がアップされたらCG説がまた再燃しそうw



    シリーズ通して、いとの成長物語の締めとしてはこれで十分かな
    結局「お帰りなさいませ、ご主人さま」は言えなかったけどねw
    多分、それが言えなくてもいいという自己肯定感が身についたのかな

    オープンキャンパスで自動販売機が「寸胴?半泣き?」に聞こえるとかってところはまぁ、納得
    「ずどぅはんばっぃきぃ」みたいな発音だろうしなぁ

    片言の英語が外国人には通じるが、いとの言葉が日本人には通じないという経験からの
    東北地方同士だからこそ通じるという安心感もわからなくもない


    明記されてないけど、いとの高校は弘前高校で、仙台の国立大学はやはり東北大学かね
    オープンキャンパスで新庄出身の五十嵐くんというキャラは地元民としてはもっと活躍してもらいたかったところw
    街に活気を取り戻したいとか、青森の人が新庄の人にアドバイスを求めることではないわな
    しかしまぁ、うちの地元も僕が子供の頃よりは確実に寂れていて
    帰省する度にシャッター街っぷりを実感するんだよね
    うちの地元に限らず、地方の市町村なんてどこもこんな感じなんだろうなぁとは思う

    新庄は有数の豪雪地域というのもあるのかもだけど、北海道はそれでも色々と有名な都市があるからね
    他の要因なんだろうなぁ
    ってか、仙台の雪の降らなさっぷりにいとが驚く姿が目に浮かぶ
    雪かきが必要のない生活だものなぁ

    仙台のアーケードの描写もありありと風景が目に浮かぶ
    お店は僕が知ってるときとはかなり変わっているんだろうなぁ
    定食屋とかスパゲッティ屋さんとかカレー店とか地下の中華屋さんとか、もう無くなってそうな気がする
    まあ、店は変わっても町並みや雰囲気って変わってないと思いたいね



    鯉太郎との恋の行方というか、二人のやり取りが本当に微笑ましい
    ハンカチのくだりも二人らしいし、将来が楽しみではある

    この物語は、いとに限らず人生の岐路に立って選んだ人たちのお話なんだな
    店長、幸子さん、智美、鯉太郎それぞれ新しい道に向けて進んでいるし
    おばあちゃんもあの歳になっても新たな事にチャレンジするというね
    読むとなんだかやる気になる小説でした


    巻末の解説で映画化について書かれたあったけど、今年実際に実写映画が公開されるんだよなー
    今から楽しみだ

    むしろ、この話ってアニメ向きな気がするんだけど
    映画がそこそこ売れたらアニメ化しませんかね?



    いとの物語はこれで完結ということだけど、別主人公で続編の可能性はない?

    ライブのときに、意味ありげな伏線的に描写されていた子が登場
    その名は、一戸こま
    「こま」の名前の由来も三味線の大事なパーツから

    智美の番外編以外は全ていとの視点で描かれていたにもかかわらず、最後の最後での視点変更
    なんだか、続編の予感がするんですけどー?

  • 高校三年生になった「いと」。
    受験・進路のこと、家族のこと、
    バイト先のこと、そして恋の行方と・・・
    なかなかたくさん詰まった1冊でした。
    しかしいとがここまで具体的に
    将来のことを考え伝えられるようになったのは
    いとが作中で言ってたように何かがきっかけで
    急になったのではなく、バイト先の人達や
    高校の友達や後輩、父やばあちゃんなど
    色んな要素が加わり、いとの中でゆっくりと
    成長していったのだと思うと人と人の
    つながりって凄く素敵なことで大切なことだと
    改めて思いました。登場人物は基本的に
    素敵な人だらけで心が温まる。

    そしていとのスペシャル有名になった
    ハツヱばあちゃんの三味線・・・
    一度聞いてみたい。

    映画化になると聞いてどんな感じに
    なるか少し楽しみです。

  • 田舎ってあったかい

  • 舞台が地元という事もあってか、風景などの細かい描写にうなずく事が何度も。それだけで面白い!
    しかしやっぱり津軽弁わかんない人これ読めるのかな?

  • 1巻から読み続け、この巻もも数年前に読み終わりましたが、また読みたくなってしまい今に至ります。主人公の成長過程に物凄く変化があることをものすごく感じました。日常の小さな幸せがかけがえのないものだと感じる本です。

  •  うわ、前巻読んだの5年前だ。
     そりゃ内容全然覚えてないわけだ。
     シリーズ完結の3巻目。

     メイドカフェで津軽三味線を奏でる相馬いとも、今年で高校卒業だ。
     何をやりたいかモヤモヤしたまま東京の大学のオープンキャンパスへ行ったが、誰にも話しかけられないまま東北に戻ってくる。
     そんななか、仙台の大学でこれといったものを掴んで板柳に帰ってくる。

     後輩、鯉太郎への想い。
     メイド喫茶の後輩メイドへとの付き合い。
     全部ひっくるめて、春は卒業と次のステップの季節。
     いとみちシリーズ完結。

  • 再読。一巻ではあんなにひっこみ思案だったいとちゃんが、他人に説教したり、やさしくなれたり、自分で進路を決断して目指して勉強したり……恋もあり!?完結編。成長していった分、後進を育てたり、というところも楽しく読めた。このシリーズは、青森弁も読んでいて楽しくて、つい頭の中でそのノリで話してしまう(笑)。

  • いや〜、泣かされました(^ ^;
    最後の方なんて、ず〜っと涙を拭いながら読んでた(^ ^;

    私は意識しておりませんでしたが、
    「いとみち」は三部作だったらしくて。
    これまでの二冊も楽しく読ませていただきましたが、
    今作においては、いとの成長っぷりがまぶしくて(^ ^;
    つい「お父さん目線」で読んでしまったような(^ ^;

    ざっくり断言してしまうと、テーマは挑戦と成長かな。
    主人公だけではなく、周辺人物の「生活」も丁寧に描き、
    それぞれがそれぞれなりに前向きに、新しいことに挑戦し、
    成長していく姿が微笑ましくも力強い。

    もちろん、多くがまだ成長の途中で、
    「確かな成功」を収めている訳ではない。
    挑戦しても、もしかしたら失敗して
    逃げ帰ってくる人なんかもいるかも知れない。

    それでも、夢見ること、信じることに向かって挑戦し、
    努力している人々の姿は、それだけで貴い。
    何のひねりもなく、素直に感動してしまった。

    それぞれが、それぞれの目標に向かうと言うことは、
    どうして旅立ちや別れは避けて通れない。
    足音が聞こえてきた「別れ」を意識しつつ、
    何でもない日常を愛でるいとたちの、
    何とまぶしく愛しいことよ。

    失敗し、落ち込み、後ろ向きになったとしても、
    その中でもゆっくりと確かに成長している姿を、
    作者は決して押しつけがましくなく伝えてくる。
    また、作者の持ち味であるサービス精神は
    随所にその力を発揮し、爆笑させてもくれる。

    それでも最後に残るのは、ほっこりとしつつも
    力強く成長していく主人公達のまぶしい姿の印象。

    最後の最後、あえて主人公いとではなく、
    周辺人物のみを描写することで、いかにいとが愛され、
    知らぬ間に周りに「ポジティブな影響」を与えてきたか、
    却って鮮やかに伝わって来る。

    いや〜、やられたわ〜(^ ^
    素晴らしかったわぁ〜(^o^

  • いとが目標を見つけ、「津軽メイド珈琲店」の従業員たちもそれぞれの道を進み、「ジャンピング・ニー」で将来どうなってしまうのかという不安を見せた智美もどうにか連載にこぎつけて皆がハッピーエンドになる展開は良かった。いとのおばあさんとヴァン・ヘイレンのギタリストがセッションする部分は余りの展開に大笑いしてしまった。3巻を通じていとの成長する姿に一喜一憂してシリーズを楽しむことが出来た。願わくば後釜メイドのこまちゃんのシリーズもやらないかなと密かな期待をしてみたり。ない物ねだりかな。感想はこんなところです。

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著者プロフィール

1971年東京生まれ。2004年、『ボーナス・トラック』で第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。著書に『階段途中のビッグ・ノイズ』『いとみち』『陽だまりの彼女』等がある。

「2021年 『まれびとパレード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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