春の道標 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 120
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354019

感想・レビュー・書評

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  • 淡く、どこかしら幻想的な青春期の恋物語。結末をよく覚えていないけど切ない思い出があるので成就しなかったのかもしれない。二十歳くらいの頃に読んで、その時点でノスタルジックで自分にはかなわない思いに満ちて、ずっと胸の内にしまってきたような小説。

  • 昭和20年代を舞台にした恋愛小説です。
    30年代生れの私には微妙な年代です。どこと無く記憶にあるような、少なくとも容易に類推できる時代。現実感をもって辿れる最大の過去と言えるのかもしれません。で、まず第一の印象は”古臭い”です。
    これがいっそ戦前や大正以上に遡れば、別の世界の話として受け入れやすいのだと思います。また、舞台は20年代であっても、若い作家さんが書くのなら、その感性でもって古臭さは消えていくのですが、20年代を20年代の感性で描いた作品なのです。
    悪い作品だとは思いません。ヒロインの生き方は納得できないところもありますが、シットリとした風情など出せていると思います。いっそ、もっと若い人が読んだら、もっと違った受け取り方をされるのではないかとも思います。

  • 昔の恋愛小説。
    最後があっけないなーとも思う。明史かわいそうというか、棗が狡いな・・・

  • 学生時代に一度読んで大好きだった本。久しぶりにもう一度読みたくなり読んでみたが、名作は何度呼んでもやはり良いものであることを実感した。

  •  好きな人からの手紙が届く事を期待しながら家に帰るドキドキした気持ち。

     気になるあの娘と、偶然を装って出会うためにウロウロと時間調整をする通学路。

     好きな娘が、他の男と話しているのを偶然見た時の、逃げ出したくなるような動揺。

     
     月並みな言い方だが、イマドキの若い人たちに通じるのだろうか?
     戦後という、自分が若い頃よりもずっと以前の話ではあるが、青春の繊細な思いはあまり変わりないのかもしれない。そう思えば、ツールが違うだけで現代でも読める作品なのかも。
     手紙はメールに変わっても、ドキドキは同じようにあるのだろう。

     現代では理解の難しいところもあるが、それとは別に少年が持っている異性への憧れや性への興味など、時代を超える共通なエッセンスもつまっている。

     誰にでも、どこにでもあった青春。

  • 男女共学がはじまる時代の恋物語。
    まだ、若く不器用で、将来へのいろんな不安や夢がない交ぜになっている。
    不器用だからこそ、いっそう懐かしい感じもした。
    まさに、青い春といったところ。

  • 100729by朝日
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    青春、爽やかに読み進む 色気 結末あっけない「友だち」//
    初対面のシーン 56
    色香 14, 19, 115, 146, 195, 244, 259//

  • 熱く、甘く。でも生々しくはないような。
    純文学を思わせる、すばらしい青春作品。
    ハッピーエンドとは言えない終わりが、感動はしたけれど好きにはなれません。

  • これとあずきちゃんがだぶる。
    なんでだろ?

  • 話の内容はよく覚えていない。たしか甘酸っぱい青春の話。
    昔好きだった娘と夜中まで好きな本の話をしていて、この(マイナーな)本をお互い知っていたことが驚きだった。
    昔のことさ(遠い目)。

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著者プロフィール

黒井千次

1932年(昭和7年)東京生まれ.55年東京大学経済学部卒業後,富士重工業に入社.70年より文筆生活に入る.69年『時間』で芸術選奨新人賞,84年『群棲』で第20回谷崎潤一郎賞,94年『カーテンコール』で第46回読売文学賞(小説部門),2001年『羽根と翼』で第42回毎日芸術賞,06年『一日 夢の柵』で第59回野間文芸賞をそれぞれ受賞.

「2019年 『老いのゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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