ふつうがえらい (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354118

作品紹介・あらすじ

私嘘つきなの。嘘つくの大好きなの-そう言って、佐野洋子はふっふっふっと笑う。オンオン泣いて、ゲラゲラ笑い、ホンネを吐いて生きるのを楽しむ。「正義」ってものが大嫌いで、好きな人とはめっちゃくちゃ愛しあう。ハハハ、だって勝手じゃん。嘘のようなホントもあれば、嘘よりすごいホントもある。男も女も子供も読め、涙がでるほどおもしろい、元気がでてくるエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • このひとから 
    あの猫が生まれて 
    そして死んだ
    もう生き返らない



  • 洋子さんのお友達の話として紹介されていた、「二十六万円の羽根ぶとんの快楽」に感銘を受けた…!
    この先の人生に、ひんやりやわらかい高級羽根ぶとんにくるまって眠る日が待っていることを思えば、たしかに勇気が湧いてくる。
    このアイデアは是非真似しようと思った。

    確かにとても女性っぽい内容に、ウンウン頷きながら、とっても面白い。バランスのよさ、鋭さが気持ちいい。
    愛に満ちたひねくれもののお姉さん、大好きだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「バランスのよさ、鋭さが気持ちいい」
      エッセイは、いつもワぁ~って思いながら読みました。ホント歯に衣を着せない方でしたね。
      イラストの方がと...
      「バランスのよさ、鋭さが気持ちいい」
      エッセイは、いつもワぁ~って思いながら読みました。ホント歯に衣を着せない方でしたね。
      イラストの方がところどころ、照れ隠しがあるように思うのは考え過ぎ?
      2012/07/09
  • 帯通り。佐野洋子は正しい、その上おもしろい。

    読んでる間何度も、この人っていつの時代の人だったかなと確認した。
    戦後に生きて、新幹線が開通した日に乗った人。
    今の時代でも見事におもしろく、新しく、おもしろい。

    やっぱり佐野洋子さんが好きだ。

  • エッセイといえば、野田秀樹の「ミーハー」が一番と思い続け、今まで他のエッセイには、手を伸ばすことなく過ごしてきた。
    とはいえ、それなりの年数も経ったので、そろそろいいだろうと…。
    (って、わけでもないが。実際「ミーハー」は、今読んだらどうなのだろう?確か絶版で、家にも見当たらない…)
    で、佐野さんの「ふつうがえらい」。むぅ~!おもしろい!
    斜に構えて、エッセイから遠ざかっていた年月が実に惜しい。
    「正義が嫌い」と言ってのける勇気。私も!!!!
    「確信に満ちている人が嫌い」私も!!!!
    思っていても、なかなか口に出せないことを、すっきりはっきり言ってくれる、そんな佐野さんのエッセイ集。(佐野さん曰く「世間話」)
    中でも「あ~、かわいい」が、大好き。
    常々、子供をみて「かわいい~!」という女性たちを細ーい横目で見ていた者としては、なるほど納得。
    そうか「子供インラン」か!
    そう考えれば、私はさしずめ「子猫インラン」かな~♪
    佐野さんと同世代だったら、今後ももっと楽しめたのかと思うと、残念でならない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「すっきりはっきり言ってくれる」
      歯に衣を着せぬ素晴しい人でした。もう少し色々書いて欲しかったなぁ~
      「すっきりはっきり言ってくれる」
      歯に衣を着せぬ素晴しい人でした。もう少し色々書いて欲しかったなぁ~
      2013/06/26
  • 一編ずつのまとまりが良い短編集。親子のあり方、恋愛と結婚、美術についてなど話題が豊富。
    先鋭的なフェミニズムからは少し距離を置きつつ、昭和当時のジェンダー的な事などに問題提起をしてます。全く押し付けがましくないのが素晴らしい。

  • 恋について、子どもについて、
    説得されてしまった気分。
    でも、これが自分の母でも、恋人の母でも、
    どっちもちょっと嫌だな、とは思った。
    近くにいないので、ステキと言っていられる。

  • 痛快な文体。新しい切り口で既製品を眺めるきっかけが散りばめられていて感嘆しました。
    どうしてこんなにも面白い文章が書けるのでしょうか。

  • エッセイ
    出産の話が印象に残った。(産むまでは子供なんて、と思ってたけど産んだ瞬間から可愛くて仕方なくなった、という話)
    2ページ前後で終わるお話も多く、サラサラ、ふふっと笑いながら読んだ。

  • 図書館でたまたま手に取ったエッセイ本。「100万回生きたねこ」の作者とあったので、借りてみた。おもしろい。ずいぶん昔に出された本だけど、共感できました。

  • 2020/12/14 読了。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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