シズコさん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 668
レビュー : 103
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354156

感想・レビュー・書評

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  • お母さんが嫌いだった佐野洋子さんの、家族(主にお母さん)との思い出についてのエッセイ。どうしようもないほどひどい出来事が書いてあったりするのに、面白くってブハハとつい笑ってしまう。悲しく切ない気持ちと笑いが入り混じった涙を拭き拭き読み終わりました。家族って残酷だけど、だからこそ特別な関係なんだなぁとか、生きるって辛いけどどうしようもなくおかしくて楽しいとか。読んだ後もしばらく泣けました。

  • 親に対する気持ちって、そんなに美しいものばかりじゃない。と、ほっとする。で、嘆くばかりでもない、とまた、ほっとしました。

  • 母親と娘という関係に興味があって読んでみた。全面的に肯定できない存在としての母親。親だからこそ「愛せない」ことへの罪悪感が大きくのしかかる。子供は、ハタから見れば母親に縛られる必要がないようでも、精神的に縛られてしまう。親子は切っても切れない。ここまで極端ではないが、実体験と重なるところもしばしばあり、一気に読み終えた。

  • 2010 10/15

  • 本書を読むと、『100万回生きたねこ』は実は著者自身を描いた作品だったのではないかと思え、絵本の中にみられる愛というテーマを際立たせているものが、母親を、遠い過去を、大人の目を持って見渡せるようになってからの苦悶そのものだと考えると胸が痛む。

    母親に冷たく手を振り払われた少女の凍てついた心が、見え隠れしているような少々乱れた文章ではあったけれど、母親との確執で、心の奥底では根無し草のように生き苦しんできた著者が、最後にシズコさんを受け入れる決心がついたのは、やはり故郷への想いからではないかと。唯一の故郷へ、結局人は帰りたくなるものなのではないかと思った。



    (編集について: 読み難い構成で残念)

  • 親に対する批判は子として誰でももっている。
    親がなくなる前にすべてを受け入れられていいですね。
    私も死んだら娘に本を書いてもらいたいもんだ。

  • 佐野洋子さんの原家族の話。
    著者は4歳のときに、母に手をふりはらわれて以来、二度と母とは手をつながないと決意したという。母親との確執のはげしさに圧倒されました。
    圧倒されっぱなしだと、途中で読むのが辛くなってきて、本を閉じてしまうのですが、笑い話のように母の思い出を語る著者のたくましさに引っ張られて、一気に読んでしまいました。介護をうける身となった母親との対話が感動的でした。

  • 100万回生きたネコの著者佐野洋子さんの母の記。認知症になって初めて母に触れ、許し抱き合うことができたと語る。
    美文というものではなく、言葉尻も乱暴で、同じ表現も何度も何度も繰り返される。けど。めちゃくちゃ読んでて痛い。家族じゃなかったら許せたこと、分かり合えたことがある。母と娘だから否が応でも感じてしまう苛立ちや嫌悪がある。
    こんな状態になるまで分かり合えないのはつらくて、思い出すたびに
    何度も申し訳なくて叫びだしたくなるというのは、本当にさみしくてつらいことだけど、そういうの全部ひっくるめて 本人たちにしかわからない絆と落とし前であると思う。

  • これは何故かもう1回読みたいなーと思わせる本でした。

    「母が嫌いだった」「私はお金で母を捨てた」と何度も登場してたんだけど、
    なんか2人の間には強い繋がりのようなものを強く感じた。

    家族の繋がりとかって不思議だなぁ。

  • ベトナムのダナンにある日本食屋に通って少しづつ読んだが読み切れなかった。日本に帰ったら探そうと思う

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家、エッセイスト。おもな著作に、絵本『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』、童話『わたしが妹だったとき』、エッセイ『神も仏もありませぬ』など。2010年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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