初恋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354514

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説というのだろうか。

    どちらかというと、大人と子どもとの狭間を色々な角度から描いていたように思う。

    過去と未来を手にして、捨てるのは現在
    でも、いまに留まろうと必死だ

    って、なんて切なくて青臭いんだろう。
    誰しも大人になるのは逃げられないし、大人になってみて良いこともある。

    でも、最近はなんか詰まらないんだよな。
    自分で自分を縛ってしまって、今を生きていない気がする。朝と晩をなぞるだけ。

    読み終わって気分は灰色って感じ。

  • 数年前に宮崎あおい主演で映画化された。この頃の宮崎あおい、よかったよな。
    3億円事件を題材にしてるが、作者の詳細は不明だしノンフィクションなんだろうか?謎が深まる。

  • 3億円事件の犯人の回想手記みたいな小説.

    3億円事件と言う世間的には大きな事件を起こした高校生の少女,その少女の事件に至るまで,事件後の過程が描かれていた.
    少女にとって,3億円事件そのものよりも重要なモノが青春のこの時期にはたくさんあったんだろう.

    描かれ方が断片的であり,それがまた回想の真実味を濃くしているように思う.

    フィクションかノンフィクションか気になるところではあるがそれを抜きにしても面白く読みやすい小説だった.

    映画もあるらしいので気になるところ.

  • 昭和史に残る事件、三億円事件。
    大人になるには責任も思い出も足らない半端な存在の主人公達が、事件と絡めて描かれる。

    内容もそうだが、作者がプロフィール不詳、本名不明、おまけに上梓はこの一冊と謎だらけすぎるのが気になってしまう。

  •  主人公のみすずと現金強盗三億円事件について。幾重にも重なる表題の意味が分かると、何とも言えない。ラストは淡々としていて、それ故に美しいようにも思う。綺麗な決着ではないが、これが現実かなと思わせる。学生闘争など、その時代の空気が興味深い。

  • 「おすすめ文庫王国」の恋愛小説ランク4位の長編小説。
    かの3億円事件を起こしたのが、実は東大生の男と、その男に惚れた高校生の女の子・みすずだったという話。
    けどまったくミステリ要素はなく、選んだ人も”青春小説”と評してる。しかし私にはまったく何も感じられん。

  • サラサラ読めた。衝撃は少ない。

  • なんとなく、レビュー数がけっこうあったし映画化もされているのでブックオフオンラインで購入した作品。
    家に届いたのを見た瞬間。(うすっ)って内容の重さと本の薄さの半比例具合に若干不安を覚えつつ読み進めました。2時間程度で読み終わる作品ですが、ストーリー展開がはやいのでひさしぶりに一気読みできました。

    ちょっとケータイ小説臭がするかなぁ・・・
    でも淡々とした綺麗な文章で読みやすかったです。

  • この内容が真実であってほしいと思う。
    盗んだ方法は迷宮したわりには簡単だけど、その裏にある人間関係には興味をひかれた。悲しいけど。

  • 良かった点は亮と主人公の関係をはじめ最後に色々つながっていったのが楽しかったのと章が短いので読みやすい。
    悪い点は人が死にすぎる。なんの関連も理由もなく主人公の周りから人がいなくなった演出が腑に落ちない感じになってしまった(><)

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