ブラック・ジャック・キッド (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 143
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354668

感想・レビュー・書評

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  • 複雑な環境で育った主人公が、最後、妻と娘と普通に幸せに暮らしている場面で終わっていてよかった。

  •  読み終えた後にファンタジーノベル大賞と知り、驚いたきつつもたしかにファンタジーである。

     子供のころ、何かになりたかった。
     例えば、橋の下で拾われた子供で本当の両親は大金持ちとか、前世は異界のお姫様ですごい力を持っているとか、そういうもの。世界に対してあまりにもか弱く、たよりない自分が嫌いで、でもどうしたらいいかわからなくて、外から与えられる何かになりたかった。この本を読むとそんなことを思い出す。

     この物語の主人公は、ブラックジャックになりたい。
     黒い服を着て、あの髪形を再現しようとして、メスを投げる練習をする。
     小学生のあたりまえの日常が、主人公のブラックジャックだったらどうするか、という強すぎる思いによって、滑稽ですこしさみしく、朗々と語られる。
     読み終えて思う。ファンタジーだ、と。

  • 残念な本だった。面白くサクサク読めるし、バカな男子の日常と成長がリアルに描かれていて、良いのだけど。
    それだけに、エロシーンは必要だったのか?ファンタジー要素も浮いてないか?ときどき突然大人になった主人公が語るのはどうなの?大人になった主人公が語っているという設定なら時代描写があった方が良かったのでは?etc. 等の疑問が残った。これらがクリアできてたら名作だったかも。坪田譲治文学賞も狙えたかも。
    読者層を絞ってないところが良くなかったんじゃないか。
    エロシーンは、一部成人男性にはうけるのかもしれないが、私にはただただ不快だった。ネグレクトの6年生ならまだ納得できたけど、普通の家の4年生はないでしょ。こういうシーンは書くなら、書く必要があったと思えるようにして欲しい。サービスとして書かないで欲しい。

  • ブラック・ジャックになることを夢みた少年のお話。
    こういう少年の気持ちはきっとみんなが経験しているんだろう。

  • 思っていたより面白かった。続きが気になるし、サクッと読めた。

  • 思い出すあの日の黒歴史、しかし主人公にとっては黒歴史じゃなく輝かしい歴史とも言えそうなのがまた救いになって爽快感。ここまで行ったらいっそ、最後も都合よく彼女とくっつくことになって欲しい気もしたんだけど、それが通じるのは子どもの間だけみたいなことなのかなあとも思う。

  • ブラック・ジャックに憧れる主人公は、黒いレインコートを羽織り、髪を伸ばし、ドライバー投げを練習し、周囲からは変わり者扱いされながらも小学校生活を通じて色々なことを経験する・・・

    タイトルと主人公の設定以外で、案外ブラックジャックにまつわるエピソードが話に絡んで来ない。
    人間関係の変遷とか、小学生なりの恋愛模様とか、色々と話題は出てくる割にそれが唐突で筋が通っていない話の羅列っぽい印象。話の途中でフェードアウトしていく人々のその後に関しても驚くほどアッサリ数行で終わっていたりする。
    青春ヒューマンドラマものかな、と思うと唐突にSFっぽい場面があったりもする。そして何事もなかったかのようにヒューマンドラマとして帰着させられてる感じ。
    えーと、色々と、これでいいの?そんな一冊。

  • ちょっと切なくほろ苦く、全体としては良い印象。
    だけど少し引っかかる箇所もあって、スキかキライか、自分でも微妙なところ。
    http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-147.html

  • 俺の夢はあの国民的裏ヒーロー、ブラック・ジャック。
    黒いレインコートを羽織り(真夏でも)、床屋では店主も首を傾げるギザギザカットをオーダー、顔にトレードマークの傷をつけようとした時は怒られたけど(しかも失敗)、日々努力を重ねてる。
    でも母親が出て行っちゃったり、俺の人生けっこう大変―独特のユーモアと素直な文体で、いつかの童心がよみがえる、青春小説の傑作。

  • なんとなーく惹かれて買ってみた、
    自分の子供の頃がそんな感じじゃないから共感?みたいのは分からなかったけど、
    子供心って言うのは計り知れないと思った!

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞を受賞したほか、新人賞三冠を達成してデビュー。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』などがある。

「2012年 『中学んとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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