- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101355139
感想・レビュー・書評
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「冬の陽」がすごく綺麗にまとまってたから、ファンタジーに行かずにミステリでも良かったんじゃないかと。
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おもしろ、、、かったような、そうでもなかったような、、
ラストが壮大というかなんというかで、、、
建築がメインなのかと思うとそうでもないですね。
主人公はなんなのか?
を描いている小説かな。 -
建築ファンタジー。
建築家・笠井泉二が設計した建物では不思議なことがおこるという。
彼が創った建物と、それを取り巻く人々のお話。
西洋建築が好きなのと、常々ああいった建物には魔法がかかってるんだろうなあとおもっているので(笑)、
設定がどストライクでした。
感想としては、なんかちょっと物足りない…?という感じでした。
うまいこと言葉にできないのですが、肝心の笠井さんがあまり出てこないのと、建物で起きる不思議なことの描写が話の終わりにちょっとあるだけだったからかもしれません。
おそらく一番建物が主役だったであろう3話目:ラビリンス逍遙は、
舞台が関西で登場人物がみな関西弁を話しているんだけど、
(京都弁なのかな?)
あれは正しい方言なんですか…?
なんだかあまり関西弁を知らない人が無理やりしゃべっているようにみえて、
違和感で集中力をものすごく削がれました。読み進めるのが大変。
そこで一旦物語への気持ちが切れてしまって、
後の話もなんだかだらだら読み進めてしまった感じです。
残念。 -
建築も好きな私にとって、ミステリと建築の融合作品は嬉しい限り。
だから、綾辻先生の「館」シリーズにドはまりしたんだけど。。
笠井泉二という一人の建築家の人生と作品を巡る
オムニバス?小説。
殺人はないけど、どうしてそんな家を造るようになったのか、
どうしてそんな家が造れるのかを丁寧に描いた作品。
現在の仕事、学生時代、幼少期の出逢い、建築家としての出だしと転機、そしてまた現在と章ごとに少しずつ一人の人間の背景を他人の視点から表現していく俯瞰的な感じも好き〜
あの世とこの世の境目を生み出してしまう
希有な才能をもった天才の話。
最後の家は実際に見てみたいと思った。 -
一番魅入られていたのは、泉二であると。
ファンタジーノベル大賞はたまにとんでもなく完成された作品がでるけど、これもその類です。
現と幻の間を演出する建築。
最後が橋だったのは、まさに橋渡しの隠喩なのかな?
読みやすいので、お勧めです。 -
2011/06/19購入