向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.17
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本棚登録 : 16977
レビュー : 2464
  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355511

感想・レビュー・書評

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  • 勧められてはじめてこれを読んで以来、本が大好きになった思い出の一冊。
    物語自体は好き嫌いが分かれるものだと思う。ミステリーとしてジャンルで括られているので余計に誤解されてしまうのだろう。ダークである意味で哲学的な、一言で括ることができないそんな話。
    読み進めているうちにたしかに、言い難いような違和感を感じ始め、それでもはっきりしたことは分からないから、何となく引っかかりながらも読み進める。ある程度読み進めたあたりで、主人公から、物語の世界をすべて完全に壊してしまうような台詞が飛び出してくる。その時の、自分が信じていたもの全てが崩れていってしまうような不安さ。本を読むだけであんなひどい感情が味わえるなんて思わなかった。
    ラストからの、読み終えたあとの余韻も、最高に後味が悪い。
    これを本当に輪廻転生の物語だとか、思っているような人もいて、それぞれなんだけど、そういう部分でも人を選ぶ作品。

  • 後半部、話が二転三転しすぎて、ん?ってなるところが少しありました。
    叙述トリックのせいか何が本当で何が嘘か混乱しました。
    生々しく、一癖ある人しか出てこないって感じです。

  • 最初は、少年主人公の探偵者かと思いきや…。
    何となく感じていた違和感が予想外の展開で回収されていく。
    ジャンルが良くわからないが、他に比類する小説が思いつかないほど強烈な印象が残った。

  • 2018.3.8読了
    ☆3.2

    設定も面白く、始めのうちは楽しく読めていたのだが、
    後半話が二転三転するうちに違和感も募っていった。

    主人公が小学生で夏が舞台だったので、爽やかな作品かと思っていたが、予想に反して読後感の悪い作品だった。

  • 面白かったといえば面白かった。
    不条理というかシュールというか。

    この人は周到にいろんなものを仕込んで
    あとから、綺麗に回収するのが好きなんでしょうね。

    ちょっとこねくりまわしすぎかなぁ。

    発想としてはものすごくいいんだけど。
    妹との絡みはちょっとウルってくるんだけど。。

  • 確かに好き嫌いが分かれる作品だと思う。
    真相が明らかになった時にそれを許せるかどうかで評価が変わりそう。
    私はこういう実は人間じゃありませんでした~みたいな叙述トリックを台無しにするただ騙してるだけのなんだそれな展開が嫌いなのでダメでした。

  • 騙されました。全体的にどこか不気味で、異常な雰囲気のある引き込まれる作品です。読んでいくと様々な違和感や疑問が生まれ、その正体が真相と共に終盤でいっきに解る様は圧巻でした。社会派ミステリーではなく、かといって本格ミステリーとも言いにくい、どのような分類になるのか気になります。

  • 2018年初読み本となりました。
    そして道尾さんも初読み。

    初読みでこの作品はオススメしない。
    と言われてたのに読みたくなったので読んじゃいました(*´∀`)

    結果。とっても面白かった!(*≧∀≦*)
    好き嫌いが分かれる作品。とあるのも分かる気がする。。

    不思議な世界。奇妙な世界。

    序盤は、ファンタジーっぽく、蜘蛛に生まれ変わった同級生が自分の死体を見付けて欲しい。
    と主人公の前に現れて、妹も含めて少年探偵団よろしく推理しながらワクワクドキドキ。。

    かと思いきや、、中盤辺りから狂気な世界へ。

    ん?
    ん?
    なんだこれ?そんなのあり?
    と思いつつ。。先が気になる。。

    そしてラスト。。

    (|| ゜Д゜)がーん!!マジかー!!

    ここで憤りを感じる人も少なくないかと。

    私は、奇妙な世界大好き人間なので、この不思議な展開は純粋に楽しめたな~(*≧∀≦*)

    本当のとこはどうだったのか?
    とか突き詰めると迷宮に入り込んでしまうけど。。
    騙されるのも読書の楽しみ。

    深読みせずに読んだ方が楽しめるかも??

  • サイコファンタジー?二転三転して面白かったけど、良くも悪くもとっても不思議なお話だった。
    10歳のサイコっぷりはとても良かったけど…それにしてもみんな歪んでたなー。

  • ネットで解説を読むまで全く意味がわからなかった…
    私の読解力では終盤の混沌としてきた場面とオチには首を傾げっぱなしだったが良くも悪くも忘れない感じの物語だと感じた
    全体的に描写にエグさがあるので食欲をなくす感じの話を読みたいと思っている方にはオススメだと思う

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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