龍神の雨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 385
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355535

作品紹介・あらすじ

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。-そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • あぁ~、道尾さんの作品だ!と感じ入ってしまう本。
    昼前に読み始めたのですが、面白くて、他のことは何もせず一気に読み切りました!
    この本の前に道尾さんのライトミステリーを読みましたが、やっぱり道尾さんの本はこうでなくっちゃ~!
    なんて、えらそうなことを言っておりますが、一ファンの戯言とお許しください。
    ダークな部分もあり、重たい部分もあり、心が痛い部分もあり・・・
    だけど好きです、道尾さんのミステリー。

  • 思い込みや勘違い、すれ違い…やるせないなぁ。

  • 2組の兄弟がどう絡んでいくのか、ずっと好きな緊張感。
    店長の不気味さもいい。

  • 風神の手に通ずるものがあったなあ。
    小説でしか出来ないことをやると道尾さんはずっと仰っているけれど、それの使い方、表現が本当に上手い、格好良い。人間の頭の中や想像、幻想って映像化するとどうしても現実味がなくなってしまう。でも頭の中のことって一人一人違うし嘘のようだけれど、その人の中では事実として存在していて、だからこそみんなそれに悩まされるんよな。良くも悪くも人間は思い込みでどうにでもなってしまうし、それが生み出す齟齬が道尾さんの醍醐味だけれど、今回は主人公達に幸せが訪れて欲しいと思った。
    ただ結末を良くなるであろう兆しで、あくまで兆しで終わるあたりがね、もうねなんとも...道尾さんは離してくれませんね!

  • 相変わらず期待にこたえてくれる道尾作品だが
    これはミステリ要素もありながらも、兄弟、家族、夫婦・・・などの
    偶然な思い違いや思い込みを陰鬱な雨になぞって展開する
    悲しいドラマでもあるのがいい。
    解説にある「カメオ出演」も興味深く読ませてもらった。

  • 亡くなった母親の再婚相手で血の繋がってない父、兄、妹の三人暮らし。
    母親の死後、日々呑んだくれて引きこもり、妹にちょっかいをかけようとする父親を疎ましく思ってた兄は出来心から、給湯器のスイッチを入れっぱなしでアルバイトへ。
    そこから起きる更なる不幸が二人を襲う。

    道尾秀介が面白いと前の会社の上司が言っていて、実家にあったので、初読。丁度、天気の子っぽいタイトルも気になって、このタイミングしかないなと思って読み始めた。

    東野圭吾さんをはじめとして、この同情を誘う感じの境遇の人を主人公に置いて、センセーショナルに読者を惹きつける手法は個人的に好きではないなぁ。

    一方で、ヤマトタケルノミコトのヤマタノオロチ殺しのモチーフは割と好き。


    むしろ呑み仲間で偶然解説を依頼された橋本満輝の読解が凄いなぁと。
    こんな風に小説読めたら楽しいんだろうなーと素直に羨望。

    • おかめ麦酒さん
      わたしは前の会社の同僚に「道尾秀介面白い、読むならまずこれ」と借りたことを思い出しました。「名前」の方なんですよね。
      わたしは前の会社の同僚に「道尾秀介面白い、読むならまずこれ」と借りたことを思い出しました。「名前」の方なんですよね。
      2019/09/17
  • 作者らしい、よく練られたストーリーとどんでん返し、そして読者に結末を想像させるようなラストのラジオニュース。作者の作品らしく、途中まで楓が怪しいと感じていましたが騙されました。途中まで楓目線がなかったから。それは真犯人を隠す為だと後にわかるのですが。脅迫文の件はやや難解ですね。蓮が辰也に言った、家族は信じてあげなければという言葉でふた家族をうまく結びつけていると感じた。蓮達の義理の父親がお気の毒。蓮達もだけれど。救いは辰也家族かな。

  • 2019.8.29
    テンポよくサクサク読めた。
    自分の歳になると義母、義父の方にリスペクトが向くなぁ。
    血の繋がってない子供の為になぜそんなにも苦労が出来るのだろう。

  • 二つの物語は陰と陽のような感じで幕を閉じました。
    解説がすごい読みやすくてなるほどなぁと素直に感心しました。

  • 文章が好き
    作品全体の雰囲気が好き
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他 ◯


    途中、読み飛ばしてしまいましたが、
    いろいろな仕掛けのピースがはまり、ラストに突入した時、爽快感を感じ、
    読み飛ばしたことを後悔しました。




    家族だって、いや家族だから抱えてしまう苦悩。
    まして血が繋がっていない家族だったら…

    『たとえ血が繋がっていても、いなくても。家族なら、信じなきゃいけない。』

    辰也と圭介に笑顔が戻りますように。


    そして、解説での謎解き(?)に感謝。

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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