貘の檻 (新潮文庫)

著者 : 道尾秀介
  • 新潮社 (2016年12月23日発売)
3.07
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355566

作品紹介

一年前に離婚した大槇(おおまき)辰男は、息子・俊也(しゅんや)との面会の帰り、かつて故郷のO村に住んでいた曾木美禰子(そぎみねこ)を駅で見かける。32年前、父に殺されたはずの女が、なぜ――。だが次の瞬間、彼女は電車に撥ねられ、命を落とす。辰男は俊也を連れてO村を訪れることを決意。しかしその夜、最初の悪夢が……。薬物、写真、地下水路。昏い迷宮を彷徨(さまよ)い辿り着く、驚愕のラスト。道尾史上最驚の長編ミステリー!

貘の檻 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 暗い雰囲気はけっこう好きなので、比較的楽しんで読めた。舞台が横溝正史っぽいなと思っていたら、「八つ墓村」と奇妙な共通点が多いと、以前テレビで道尾さんが言っていた作品だった。親と子に引き継がれていく業と希望がない交ぜになったような読後感だ。

  • 初期の道尾作品を思わせる湿った感じが懐かしかったです。閉鎖的な田舎独特のほの暗く薄気味悪い人間たちと、夢と現実のふわふわした薄い境目。読みごたえがありました。ちょっと夢のシーンが長いような気もしましたが、それだけ辰男のトラウマが深いということなのかなと。
    誰も彼も嘘をついているようで、真相が気になるあまりせっかくのO村の風景など景観の描写を流し読みしてしまったので、次に読むときは俊也や彩根といっしょにO村観光を楽しみたいと思います。とにかく彩根と三ツ森が怪しすぎて逆に無関係じゃないかと思ったり、辰男は全て忘れているだけで大きく関わってるんじゃないかと思ったりしてました。俊也が本当に良い子だったので、もう家族3人では暮らせないかもしれないけど、この物語の続きが彼にとってのハッピーエンドになるといいなと思います。
    読んでて所々不快な気分にはなりましたが、それさえ魅力なのが道尾作品です。またこういった湿り気のある暗めの作品を書いてほしいです。

  • 『カラスの親指』に続き、道尾作品六作目。たった一つのボタンの掛け違い?でこんな悲劇的な結果になるなんて——。“曾木美禰子の轢死”から“○○の自死”までの謎が解き明かされる様は、只々感嘆の声が洩れるばかり。嗚呼。道尾さんスゲェな、と。今年最後の作品になりそうだ。

  • 辰男の封印された記憶が解き明かされる時、悪夢が現実になる...道尾らしいのからしくないのか、異色の作品

  • 後半一気に読んでしまった、
    いや、読まざるを得なかった。それほど引き込まれてしまった。
    夢の話と、現実と32年前の事件とその真実。

    ただ、その夢の話が、現実の話とどうつながるのか。
    理解しずらい。

    解説にもあるが、つながりを理解するのに悩んでしまった。
    解説そのものも、理解しずらい内容で、もっと本篇に対する解説が欲しいところである

  • うわああああ。
    なんとも言えない終盤・・・
    でもこういうことってあるよね。。。。。

    消化しきれない思いが!!

    あとがきも面白かったな☆彡

  • 話の流れはいいし、最後の謎解きも上手にはまってよかったんだが、道尾さん特有の情景描写がちょっとうざかったかな。
    少しまどろっこしい気がしました。

  • 悪夢が示唆的すぎるなあ、と感じつつも、表現の不快さ、理解できないことの不快さを描くのは上手いなあと改めて感じた。

    「眠っていいよ」という一言が物語を綺麗にまとめ上げていた。

    ごく個人的な好みとしては現実と夢を繰り返し溶け合って混濁した闇に落ち込んで行くような展開が見てみたかった。更に好き嫌いが分かれる内容になると思うが。

  • 個人的感想

    悪くは無いのだけど
    いつもの道尾描写がややしつこいし
    設定の割には拍子抜けって感じがする。
    「ああこれは夢なんだからさっと読んで・・・」
    みたいな読み方になってしまっては折角の幻想的?な
    ミステリが希薄になってしまうような・・・。
    期待しすぎたかな・・・・

  • 自分の中に隠した夢と現実の混雑が徐々に繋がる感じ。結末は正直予想通りの善人のフリをした狂人だったけど、すれ違いが多過ぎて悲しくなった

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