青年のための読書クラブ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 158
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101356815

感想・レビュー・書評

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  • 久々の桜庭一樹さん。

    桜庭さんの作品に感じる少女達の無邪気な残虐性とか、一瞬の寂しさとか、そういったものがごちゃ混ぜになっている部分が存分に発揮された作品で、どんどん引き込まれていくのわがわかった。それと同時にこんな読書クラブが私の学生時代にもあればな、なんて思った。

  • 女子同士特有の痛々しい感じがすごくよかった。現代にまで及んでいるはずだが変わらず
    レトロな雰囲気を醸し出していて癖になる。

    こんな学園があればいいのに

  • リンクする物語。
    わたしにとっては青春の宝石箱のような話。少し憧れた。

  • とても楽しく読んだ。
    お嬢様の学園物語かと思って読んだけれども、描かれている手法(読書クラブ誌)が面白い。
    小気味良い文章で、さっぱりとしているけれどとても濃厚な語り口。考え込まれた文章かこの作家の特徴か。
    赤Xピンクしか読んでいないけれど、作者のブログ?読書日記?は愛読している。
    たくさんの本に裏付けられた博識ぶりがうまく彼女のエンタメ性と絡むとこうなるんだ。
    時代の描写がとても楽しく、69年なんて激動の年代はその時代の空気もたのしみつつ、学園内では関係のないことというのがまた、至極贅沢なのだった。
    そのぶん、年代が現在に近づくごとに、描写がすこし希薄に感じた。
    私的には時代の描写にとても重きを置いていたため、最終章の2019年などは近未来であり、気合いの入るところだったが少し肩すかしをくらった気分。
    ラストのまとめ方も嫌いじゃないけど、あまりにも素敵に締めくくられている。
    すべて、大きく、締めくくられるより、ひとつひとつ空に浮かんだ星みたいに輝いてほしかったから、大宇宙みたいなくくりは少し腑に落ちない。

    といいつつも上質な娯楽小説だなあといった印象。
    コミカライズ化されているようだけどアニメ化も観てみたい。
    その際はぜひ時代描写に重点をおいてもらいたいけど。

  • 誰にも支配されない、優雅な楽しみ。

    女子校の抱える闇(笑)ってこんな感じだと思う。カーストはきちんとあって、それはもう生まれ持った部分で決まるのが大半。だから、「本を読む」という階層がある。それは一番下のようで、誰にも侵されない層。腹の中に何を隠していても一緒くたにされている、ある意味一番危険な層。たぶん、アナーキスト。決して、オタクとは相容れない、現実世界と手を取って生きることを、今だけ放棄している、青春の積極的傍観者。

    読書は一人でできるもの。だから、複数人がいてもよい。本来的には一人で生きるものだけど、複数いればまた楽しいのだから。

  • 幼稚舎から大学まで、乙女ばかりが通うマリアナ女学園。
    設立から、共学化までの100年が各時代ごとに語られている。
    語り手は各時代の「読書クラブ」員。
    乙女ばかりが通う学園において、華やかな場所には馴染めない女子たちが集う吹きだまり。
    容姿が良いわけでもない、社交性があるわけでもない、なんだか屈折した考え方をする女子が集う場所。
    そんな彼女たちが連綿と綴っていく「マリアナ女学園史」は、決して正史として残っていかない出来事ばかり。

    軽い感じで読める。
    屈折した女子たちはおもしろい。


    全ての

  • 読書クラブを軸に起こる、様々な時代の様々な事件。それらがひとつの川のように連なって、ラストに繋がったときの爽快感。いいですね。

    登場するキャラクター達も不思議な魅力を持った子たちばかりで楽しかったです。僕が好きなのは「シラノ・ド・ベルジュラック」を題材にとった一話目。
    彼女らのような立場に立ったとき、そのような役回りを演じ徹することが出来るのだろうか。このテーマは個人的に好きなものでした。

  • 読了、75点

    **
    伝統あるお嬢様学校「聖マリアナ学園」。転入生・烏丸紅子は中性的な美貌で一躍、学園のスターとなる。その裏には異端児たちの巣窟「読書クラブ」の部長で、容姿へのコンプレックスを抱えたニヒリスト妹尾アザミの、ロマンティックな詭計があった…。学園の創設から消滅までの百年間に起きた数々の事件の背後で活躍した歴代の「読書クラブ」員。その、あらぶる乙女魂のクロニクル。
    「BOOK」データベースより
    **

    Sか百合かわからないのでスルーして感想書くと、
    前々から感じていた通り、桜庭さんの文章の語感や味わいが好み。
    そう思う人が多くてこれを狙って書かれてるなら力量が凄いし、
    自然に書いた文章が偶然僕の好みならこの幸運を喜びたい。
    好きな短編は「烏丸紅子恋愛事件」と「ハビトゥス&プラティーク」
    「烏丸紅子恋愛事件」は閉鎖された社会で策略謀略を駆使して権力闘争をする話が大好物な私にとっては好みの話。
    短編なので仕方ないけどメイン以外の登場人物があまりにMob化していただけが残念。

    個人的にセンスの光ると感じた言葉は、当たり前のように少女たちの発する"僕"や"君"、桃色扇子、ロンリー・ピンク・ハートなど

    もう少し擬音が良い味を出していたら良かった。

  • 名門女学院の創設、読書クラブの繁栄と衰退、消滅までの長き歴史を、象徴的な事件を追いながら話が進みます。
    この様に書くと取っ付きにくそうですが、全くそんなことありません。名門女学院という不思議な空間で起こる事件は、他に類を見ない内容ばかりで飽きません。
    夫々の年代に居る個性的な面子も面白いです。
    そして夫々の事件が読書クラブで繋がって1つの歴史を築いていて壮大な話になっています。兎に角、面白かったです。

  • 桜庭一樹はほんとに少女とその友情がいい。妙な形の友情がステキ。読書クラブの歴史もロマンがあってどきどきする。

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著者プロフィール

桜庭 一樹(さくらば かずき)
1971年、島根県生まれの小説家。
1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。
『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編部門)、『私の男』で直木賞を受賞。他の代表作に『GOSICK -ゴシック-』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『赤朽葉家の伝説』などがある。
ゲームのノベライズやライトノベル作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを手がけるなど幅広く活躍している。

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