ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.34
  • (278)
  • (700)
  • (879)
  • (264)
  • (113)
本棚登録 : 5488
レビュー : 857
  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101357515

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 私はこの小説の良い読者にはなれなかった。
    いいところは舞台設定とタイトル。
    これはやっぱり書店に並んでいたらやっぱり目を引く。そして手に取ってしまう。

    実際読んでみると、悪い意味でのご都合主義といろいろな面でのリアリティの薄さが目立って驚いた。
    私はご都合主義もファンタジーも大好物だが、物語を違和感なく読み進めるためのリアリティはしっかり作られるべきだと思う。この小説にはそれが乏しい。
    ではラノベのようにキャラ小説として楽しめるかというと、正直どの登場人物にも全く魅力を感じない。
    どういう方向からこの作品を楽しめばいいのか、いまだに答えが出ない。

  • 序盤の主人公の行動が頭悪すぎて苛々させられる。かと思いきや急に賢くなり、話し方から考え方まで主人公らしい姿に豹変。たった1日で、だ。人が変わったかのようなキャラクターの変化についていけない。成長物語では片付けられないレベル。
    あくまで、「ディズニーランドの裏側はきっとこんな仕組みだろう」と参考程度に読むのが良いポジションの本。3日目の主人公の優遇ぶりがあまりにもご褒美的でありえない。こういうご都合主義的なところが受け入れられなかった。
    登場人物については、時代劇のような役回りの配役。強いて言えば、魅力的なのはミッキーの中の人くらいか。
    キャラがブレまくるので、この人の本はもう買わない。お金払って損した。

  • 派遣社員としてディズニーランドで働くことになった主人公の後藤は、「夢の国」ならではの華やかさを舞台裏でも期待していた。しかしその裏では、正社員と準社員で明確に線引きされ仕事内容も重労働で裏方の裏方…と初日から洗礼を受けることとなる。

    気合いが空回りするのは新人にありがちなこと。にしても、後藤のあまりにも出来な過ぎな様子や傲慢な態度に心が全く寄せられず。他の人物にしても親近感は持てず、それぞれの成長物語として読むにはお粗末。後半のミッキーマウス紛失事件にしても蓋を開けてみれば何てことはない。全体的にライト過ぎて不完全燃焼だった。フィクションとはいえ夢の国ディズニーの舞台裏を覗き見した気分になるので多少好奇心は満たされたが、現実こんな職場だったらたまったもんじゃないなと思う。
    どのような立場であれ、表舞台を支えようという心意気と目の前の仕事を責任を持って全うしようとする姿勢は最後に少し伝わった。
    ディズニーは「夢の国」のままでいいです。

  • 主人公の成長という面では劇的すぎて、少し困惑してしまったが、この小説が伝えてくれるメッセージには感動を覚えました。正直、ディズニーの夢はぶっ壊されますが、それでも、今までとは違う、人間臭い夢の形を持ってディズニーに行くようになりそうです。
    この物語の本筋は、ディズニーにはない、けど、ディズニーを舞台に描いたからこそ考えさせられる、そんな小説でした

  • 薄味。
    ディズニーランド内部を語っているというところのみ新鮮で、他は普通。ストーリーはベタだし、勧善懲悪でキャラが安い。
    ディズニーランドという肉の部分を抜くと、基本構造は正社員とバイトの対立。これは正社員の方にライドせざるを得ないので、どうも悪役になった気分。正社員には責任があるのだから、バイトに口出しされたら嫌だ。それに典型的な悪に味付けしすぎだ。あんなやついないよ。
    結局、バイトの労働条件は最悪なことはスルーで終わる。主人公の将来は、生活もたないで転職しかないよなあ、と思ってしまう。ダンサーになれる人は残れるでしょうが。

  •  「ひとつ確認しておきたいんだがね、後藤君。
      ミッキーマウスのなかには、人など入っていないよ」

    という、「勘違い君」な主人公がディズニーランドのアルバイトとして採用されてからの3日間のお話。
    普段、お客さんにはひた隠しにされているバックヤードが舞台です。


    そんな煽りに惹かれて読んでみましたが、1から10まで失敗でした。
    まず主人公がうざい。
    劇中で勘違い君と言われているから作者もうざいと思って書いているだろう、成長してうざくなくなるだろうと思っていたら最後までうざかった。
    実力も実績もないフリーターが、バイト初日から地味な仕事を嫌がり
    「やりがいのある仕事、なにかないですか」とか
    「僕たち、意見を出すことも許されないんですか」とか言い出してしまう。
    他のキャラクターも薄っぺらい。

    バックヤードのあれこれもちょっとひどい。
    初めは、どこまで本当なのかな?と興味を持って読んでいたけれど
    普通の会社でもありえないだろというレベルのずさんさで、物語としても薄っぺらい。
    適当にショッキングな内容を考えたんですねって感じ。

    「非現実」を支えているのは「現実」ということを書きたかったのかもしれないけど
    ディズニーの許可は得てないんだろうなあ・・・。

  • ディズニーランドの裏側がばんばん出てきます。
    一応、『フィクションです』って書いてあるけど……どこまでが本当なのかわからないし、こんなに話して大丈夫なの!?って思っちゃった。
    読み終わって、ディズニーランドに行きたくなりました(*^_^*)

    ……主人公の性格が好きになれなかった(笑)勘違いの痛いヤツ。

  • ええんかいなと思いますが、まかり通っているということは、フィクションなんでありましょう。
    ディズニーランドは行けばそれなりに楽しみますが、子供がいなければいきません。ディズニーランドの許した範囲でしか楽しめないからです。

  • 高校の頃読んだ一冊。見てはいけないものを見てるような高揚感が終始あった。タイトルがずるい。

  • ディズニーランドで働く準社員な主人公の物語。
    入社して3日間に起こる出来事、事件が描かれていて、それらにより登場人物がキラキラする夢を取り戻していく。
    どこまでが本当のディズニーランドの裏側なのか分からないけど、夢が頓挫する前半がグレーな色が浮かぶ描写に対し、後半はまさしく虹色に変わっていく。
    夢を持って入社したのに、現実にぶつかり悩んでる新入社員の若い方々に読んでほしい。

全857件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
1968年生まれの作家。1997年に出した小説デビュー作『催眠』がヒット作となりシリーズ化される。1999年の『千里眼』も人気を博し、シリーズ化。
一番著名なのは『万能鑑定士Qの事件簿』をはじめとした「Qシリーズ」で、「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」というキャッチコピーで人気を博し、映画化された。

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)のその他の作品

松岡圭祐の作品

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする