渋谷に里帰り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 337
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101358819

作品紹介・あらすじ

峰崎稔は、大学卒業後、食品会社に就職、営業マンとしての野心もなく10年が過ぎた。寿退社する先輩から引き継ぐことになったエリアは、子供時代を過ごした渋谷。そこは、親の事業失敗で転居して以来、遠ざけていた場所だ。だが、顧客から信頼される先輩の手腕を目の当たりにするうち、仕事の面白さに気づき始めていく稔。そして、新しい恋が始まる予感も-オシゴト系青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 読後感が爽快!楽しい!
    巻末の「女房が里帰り」も、稔くんのその後が垣間見られて楽しい。

  • 勇気の出るお仕事小説。若者にも、おじさんおばさんにも。

  • メインのお話よりも「女房が里帰り」のほうが好きになってしまった。

    こういう新入社員もいつかは・・・。私はこんな風にさとせないなぁ。
    みならわなきゃ・・・

  • タイトルの面白さから購入したが、当たりだった。小学生まで渋谷で生まれ育った主人公・峰崎が、親の都合で渋谷を去ったことで罪悪感を背負い、鬼門とさえ思った渋谷に営業職として戻る姿が物語の良いバックボーンとなっている。八時半の女=優里ちゃんとも初デートする前から相思相愛っぽくホノボノとしていて良かった。読了し『渋谷に里帰り』という言葉に得心がいった。

  • 渋谷が馴染みのない街だったけれど
    聞いたことのあるビルや地名がでてきて
    喧騒が浮かんできたせいか物語にすんなりと入り込めたかな。
    渋谷が出身地なんてすごい設定。
    お仕事をするってことは
    生半可な気持ちじゃ駄目なんだということがメッセージだったのかと。
    人と向き合うのは常に真剣でなくてはと自分にも問いかける良い機会になったように思う。

  • 大人買いした山本幸久。想定外の著作の多さで、まだまだ目の前に未読本が山積み。少々飽きつつあった作風ですが、最近ヘヴィーな本続きだったため、久々にこの人を読むと実に爽やかで心が洗われます。

    国立大学出でそれなりに将来を有望視されつつ食品会社に就職した峰崎は、周囲の期待を裏切る営業成績のまま30歳を過ぎる。まったくやる気がないわけではないが、野心はゼロ、喜怒哀楽を表すのが下手で、誰に対しても返事は「はあ」。ところが、営業成績トップの30代後半の女性社員・坂岡の寿退社が決まり、峰崎はなんと彼女の後任に決定。別に期待されてのことではなく、誰が引き継いでも彼女には及ばないと思われ、ならば誰にとっても痛手の少ない峰崎を手放してそこに据えておこうかというだけのこと。引き継ぎがてら、しばらく坂岡とともに彼女の顧客を訪れることになった峰崎だったが……。

    渋谷のど真ん中で育った峰崎は、とある事情からずっと渋谷を避けてきました。ところが坂岡の担当エリアは渋谷一帯。おそるおそる郷里に足を踏み入れる峰崎。

    こう山本幸久ばかり読んでいると、マンネリといえなくもないのですが、それでも彼の作品に出てくるのは魅力的な人物ばかり。峰崎が営業の面白さを知ってゆくのと同時に、読み手もその面白さに惹きつけられることでしょう。峰崎の上司の椎名や、“ホットパンツ”(HOOTERSのような店を想像してください)のマスターも傑作。やはり元気のない人にはお薦めしたい山本幸久です。これまで彼の著作を読んできた人には、過去の作品の登場人物も特別出演していたりして、より楽しめると思われます。

  • 2016/6/2
    劇的なことが起こるわけじゃないけどちょっとずつ成長していく様子が好ましいお話。
    お手本って大事なんだな。
    稔くんの元カノは前に読んだ美術館の人の元カノではないかな。
    この人の小説もちょっとリンクしてて探すの楽しい。
    好きだわ。
    後日談の短編の椎名さんがいい人で感心した。
    私にはできない。
    ダメだけどダメじゃない人書くのがうまいよな。

  • ぶうううんっていう擬音とかなんとななんですぅ!っていう話し口調の書き方が苦手。
    なんかおじさんくさい。
    でも話は平和だからよかった。

  • 前任者寿退社による業務担当引き継ぎ、これだけで長編(ちょっと短め)小説1冊書いてしまうってのが驚き。
    その上、まだ本気出してないだけ系の主人公が、仕事にも生き方にも恋愛にも、少しずつ前向きに取り組みだす変化の描写が、ちょっとヤサぐれた心にじんわりくる。

    渋谷という未知の世界をもうちょっと知っていたら、例えば舞台が、三ノ宮だったりしたら、もっとオモロかったんだろうけど。

    どんな世代にも問題はあるし、どんな世代間にも対立というかしっくりこない障壁みたいなのはある。でも世代や国籍やそういう大雑把なもんで括るだけじゃなくて、その大雑把な中から個性磨いて育てて行くのが人の付き合い方じゃなかろうかと、最近良く思うねんな。

    主人公が育っていく様を読んで、やっぱ成長って個人的な関わりの部分大きいよなぁ、と思った次第。

  • 久々の仕事シリーズを読む。椎名課長いいな。設定はいつも通り面白いんだけど、主人公が何年も営業畑にいてしかも32歳という設定がいまいちピンと来ないので、いまいち引き込まれない。渋谷が鬼門という設定も弱いし、結局成長したのかどうかも分からない。妻が里帰りが良かったので★3つ。いつか椎名課長の話を読んでみたい。

    作品間リンク------------------------------------------
    ■凸凹デイズ:①ホリマッセ ②醐宮

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