- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101358819
作品紹介・あらすじ
峰崎稔は、大学卒業後、食品会社に就職、営業マンとしての野心もなく10年が過ぎた。寿退社する先輩から引き継ぐことになったエリアは、子供時代を過ごした渋谷。そこは、親の事業失敗で転居して以来、遠ざけていた場所だ。だが、顧客から信頼される先輩の手腕を目の当たりにするうち、仕事の面白さに気づき始めていく稔。そして、新しい恋が始まる予感も-オシゴト系青春小説。
感想・レビュー・書評
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読後感が爽快!楽しい!
巻末の「女房が里帰り」も、稔くんのその後が垣間見られて楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勇気の出るお仕事小説。若者にも、おじさんおばさんにも。
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メインのお話よりも「女房が里帰り」のほうが好きになってしまった。
こういう新入社員もいつかは・・・。私はこんな風にさとせないなぁ。
みならわなきゃ・・・ -
あたたかくてホッとする話。
食品卸会社の営業マンが、やり手女性営業マンから渋谷周辺の担当を引き継ぐところから成長していく話。
読みやすくてあっという間に読み終わりました。 -
若かりし頃を想像しながら、楽しんで読んだ。
こういう物語、好き。自分に重ねて夢想してみたりして。 -
子供のころ住んでいた渋谷、そこが社会人になる今日まで鬼門
となっていた主人公、ひょんなことから、このエリアの営業担当となり・・・
渋谷にまっすぐ向かっていく主人公の葛藤を描いたお仕事小説 -
先輩社員の退職で引き継いだ営業区域渋谷は、稔が小学生の時まで暮らした場所だった。
再読。
鬼門突破までにはさほど時間はかかりませんでしたが、その後無気力だった稔が、仕事に対して前向きになっていく様子には好感が持てます。
周りを固める個性的な登場人物たちも大好き。
所々でクスクス笑いながら読みました。
色々忘れているところもありましたが、凹組のゴミヤと稔がどんな風に付き合ってたのかなと想像するのも楽しい時間でした。
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渋谷を20年も遠ざけて暮らしていた稔。先輩の坂岡が寿退社するため彼女の仕事を引き継ぐ事に。そのエリアは何と渋谷。20年ぶりに足を踏み入れたその場所は、変わってしまった部分も変わらずそのままの部分もありました。仕事を通して自分の生まれ育った場所の良さを改めて感じる、そんな話でした。山本幸久さんの書く仕事小説は、思わず一緒に働きたいと思えるほっこりとしたお話です。特に坂岡さんに弟子入りしたいです。
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タイトルの面白さから購入したが、当たりだった。小学生まで渋谷で生まれ育った主人公・峰崎が、親の都合で渋谷を去ったことで罪悪感を背負い、鬼門とさえ思った渋谷に営業職として戻る姿が物語の良いバックボーンとなっている。八時半の女=優里ちゃんとも初デートする前から相思相愛っぽくホノボノとしていて良かった。読了し『渋谷に里帰り』という言葉に得心がいった。
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渋谷が馴染みのない街だったけれど
聞いたことのあるビルや地名がでてきて
喧騒が浮かんできたせいか物語にすんなりと入り込めたかな。
渋谷が出身地なんてすごい設定。
お仕事をするってことは
生半可な気持ちじゃ駄目なんだということがメッセージだったのかと。
人と向き合うのは常に真剣でなくてはと自分にも問いかける良い機会になったように思う。