愛は苦手 (新潮文庫)

著者 : 山本幸久
  • 新潮社 (2012年9月28日発売)
3.67
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  • 本棚登録 :158
  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101358826

作品紹介

娘の行動は理解できず、マイペースな夫に頭を痛める彩子。勤続20年、一人で一戸建てを手に入れた可憐。義父との同居に戸惑いながらも心癒やされる真紀-主婦、会社員、漫画家、既婚、独身、元愛人…様々な境遇に生きる女性たちが繰り広げる紆余曲折。アラフォーという微妙でやっかいな世代の背中をそっと後押しする短編集。文庫書き下ろし「家出(嘘)」を含む9編を収録。

愛は苦手 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いわゆるアラフォーの女性が主人公のお話が9話。
    心に残った人物は、カテイノキキの宏之さんとたこ焼き、焼けた?の一旗さん、象を数えるの宗吉さん。…なぜかみんな男性だった。

  • 40代の女性たちが主人公の短編集。いろんな立場の人たちがでてくるけれど、表題作「愛は苦手」が何となく好きだ。短編にしては物語要素が多めなので、できれば中長編で読みたかった気もする。あとは、「象を数える」も味わいがあって素敵。きっと私がもう少し歳を重ねたら、また違う読み方になるのだろうと思う。
    私が女性だからなのか何なのか、少し重苦しく読んでしまったので、気持ちに余裕のある休日に読んだほうが良いかも。

  • カイシャデイズが私好みで大好きな作家さんの一人になりました。短編9編です。それぞれ主人公は女性です。男性作家さんなのに女性を描くのがすごいと思いました。全ての話が特に事件が起こったりすることはないのですが、読み終わったあとに温かい気持ちになる作家さんだと思います。他の作品を読んでみたいと思います。

  • 今まで読んできた中でも、一番気に入った山本幸久本かもしれない。
    アラフォーな女性達が、仕事なり年齢なり女であることなり…そういうことに対峙する姿を描いた短編が9編収録されているのだが、そのどれもが読後感爽やかで「読んで良かった」と思える仕上がり。

    どれもいいが、「たこ焼き、焼けた?」と「象を数える」がいい。他の作品にも通じるところがあるが、この2作の主人公の生き様は立派なハードボイルドだと思う。カッコいいねんなぁ。

    ノホホンと生きている間に、「アラフォー」って年下になってしまった(汗。そして、そうなってみて初めて分かる「アラフォー」の微妙さ。
    更年期って身体の構造上女性のもんなのかも知れないが、メンタルに関しては男にもあるように思える(実感)。ただその複雑な心情は女性特有なんだろうな。
    そこを上手く描写し、強くカッコ良い女性を描ける山本幸久(男性作家やで)、さすがである。

  • 連作短編が得意な山本幸久ですが、本作は全9編に繋がりなし。いずれもアラフォーで、独身、既婚、愛人、主婦だったりOLだったりと、さまざまな立場の女性が主人公。山本幸久という作家は現在アラフィフの男性ですが、なぜにこんなに女性の気持ちがわかるのかと思うほど、女性の心のうちを書かせると上手い。この人ホントは女なんじゃないかと疑いたくなります。デビュー作の『笑う招き猫』、『男は敵、女はもっと敵』、『ある日、アヒルバス』に比べると笑えるシーンは少なめですが、無難に面白くて400頁もあっというまの読みやすさ。あまりヘヴィーではないものを読みたいときにオススメ。

  • 2016/7/5
    この人の本はどれもおもしろい。
    おもしろそうなのから読んでいってもうそろそろタイトルに「愛」とか入ってんのしか残ってなくなってきたのにまだおもしろい。
    中学生に子が生まれたみたいなあらすじのがまだ残ってんだけど、ひょっとしてあれもおもしろいんだろうか。
    まったく受け付けないあらすじなんだけど。
    欲を言えば長いの読みたい。

  • 他の方のレビューでも、巻末での寄稿分でもよくよく目にする文章。山本さんて女性だと思った。分かっているけど本作はいつも以上に、もしかしたら女流作家なんじゃないかと思ってしまいます。

  • BOOK・OFFでタイトルが目に入って、面白そうだなと購入。この作家さんの存在は知らなかった。 『愛は苦手』というタイトルだけれど、9つの短編それぞれに出てくる主人公も周りの人達もみんな愛がいっぱいという感じで読み終えると優しい気持ちになれる。『買い替え妻』『たこ焼き、焼けた?』が好き。

  • 共感するにはちょっと早い、アラフォー女性たちの中編集。
    若かったころの情熱も、子供のはじける笑顔も、パートナーの甘い言葉もここにはない・・・あるのは乾いた現実、苦笑いとあきらめ。
    でも、べつに暗くて後ろ向きの人生を送っているわけじゃない。コミュニケートすること、生きることさえやめなければ、なにがあったって前へ進んでいけるものなのよ。と、そういう感じ。
    「象を数える」の話が良かった。妊娠中の嫁と義理の父親が、短いドライブの間に会話を通して知らず知らず心を通わせ、また、嫁は夫の知らなかった一面を見る。

  • 短編集で読みやすいかな。
    読後はよい感じなので、さらっと読むのには適しているしこの作者は好きなタイプです。

    アラフォー女性をメインにいろいろな職業の人が、それぞれの生活における悩みなんかを描いているので、親近感も持てるし。

    また読み直したいって思えるタイプの小説です。
    (心に残るかと言うとそれはないんだけど・・)

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