とかげ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.29
  • (218)
  • (429)
  • (1564)
  • (112)
  • (30)
本棚登録 : 4977
レビュー : 460
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359120

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 表題作を含む6つの短篇を収録。いずれも、どこかクールな抒情が漂う。およそ、若い女性につけられるニックネームとも思えない「とかげ」は、そのつかみどころのなさと、いい意味での冷やかさが独特の世界を作り出している。後に改作された「ひとかげ」では、どんな変貌を遂げているのか楽しみだ。他の5篇も素材は違うが、なにがしかの共通項を持っている。あるいは、「血と水」にいう「生きているかぎり続くそのかなしみ」という言葉が、この短篇集に共通する性格であるかもしれない。

  • とかげが一番好き

  • 主人公たちはそれぞれ、自分の運命を受け止めながらよく考えていて、自分の哲学をもっているほどで、そうやって、真剣に考え抜いて考えを言葉にしたうえで、怠惰とは違うけれどもより生きやすい方向へと顔を向けているような感じがしました。

    自分であれこれ考えても、言葉にして残して、書きながら再度考えるということをしなかったりしないでしょうか、そういう人は大勢いるのだと思いますけれども。頭のいい人で、特に言語能力に長けていると言われる女性からすると、そんなことをしなくても、しゃべることで考えの整理はつく、と
    言われるのかもしれないです。それでも、やはり、「書いて読む」という客観的行為によって、整理がついて、考えが深まって、ゆえに自分の進むべき道がわかったり、ただただそれだけで癒されたりすることがあるんじゃないでしょうか。主人公たちの考えの深さや筋の通りかたは、まさに、こういったレベルにあります。

  • 「とかげ」と「キムチの夢」が印象的でした。

  • 自宅本を10年ぶりに再読。『新婚さん』『とかげ』『らせん』『キムチの夢』『血と水』『大川端奇譚』の短編6篇。全ての物語が、運命や宿命、過去の過ちやトラウマといったものと折り合いをつける人々を描いている。幸せなのに何となく帰りたくない気持ちを電車内であった「偉大な人」と語る『新婚さん』は不思議な感じで印象的。

  • 綺麗だけど残酷で、否が応でも自己投影してしまう。
    この本の小説に出てくる女の子みたいになれたらかっこいいなぁ。
    陰があって、それでいて男の人から愛される人。

  • 孤独の中での希望と明るい変化

  • 吉本ばななさんは詩人になればいいかもしれない説が出てきた。

  • 癒し ていうのはこういう感覚なんだと文章でおもいださせる本

  • これは読んで損はない。
    是非ぜひ。

全460件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

とかげ (新潮文庫)のその他の作品

とかげ Kindle版 とかげ 吉本ばなな
とかげ 単行本 とかげ 吉本ばなな

吉本ばななの作品

ツイートする