白河夜船 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 303
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359175

感想・レビュー・書評

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  • 珍しく苦手だと感じました。高度経済成長期の物質的な豊かさに浸りきっている感じです。今読むと悪い意味で甘ったるい、はっきり言えば、自分に耽溺し、酔いしれ、甘やかされている。吐き気がしてしまって、二話目を読んだ後でそっと目に見えない場所に仕舞いました。
    携帯小説に似ていると思いました。
    恋にたいしては盲目的に礼賛し、それ以外のものはあまりに冷たく無感動過ぎて、都合も良すぎて、このようにエゴイスティックな女性が身近にいたら、迷惑にしか思わないと思います。
    グロテスクな女性の内面を赤裸々に書いているとは思いますが、主体性もなく、信条もなく、特に行動するでもない空気がただただ、不快で不穏でした。
    そりが合わないなぁとつくづく思いました。
    他人の死すらメルヘンな設定として描いてしまう所が苦手だったのかな。
    連日、他国での虐殺、甚大な災害、国内での悲しいニュースを目にしていると、都合よく?事故が起き、あまりにあっけなく死に、残された人が過度にメランコリーに酔いしれているようで…。
    物質的に豊かで恵まれすぎる中では、他者の死すら菓子でも食べるように甘いのですね…。

  • これ1番すきかも。

著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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