白河夜船 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3326
レビュー : 303
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359175

感想・レビュー・書評

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  • すぐ内容は忘れてしまうと思う。どうしようか悩んでいることがあって、あんまり現実感のある本が読みたくないときだったので、ちょうどよかった。

  • 眠り三部作。静かで曖昧で心細い、けど優しい後味。どんな状況でも、望んでいない感情を持て余している状況でも意味があるのかな。いつかひとかたまりの出来事として、消化できるかな。そう思えた。

  • 淡く染み出た風景が、さわさわと揺れている

  • 目に映るものなどもふくめて、こころの動きや揺れなど、かすかなくらいのところをとらえるのがうまいなあと思いました。ぼんやりしたものに無理に言葉を与えて、強引に輪郭を与えないんですよね。さてさて、思うに、ひとの意識の持ち方って、現実と自分をどうフィットさせていくかによって変わってくるのではないでしょうか。あの出来事、目の前のモノ、他人、などをはっきり分化するタイプと、境界を曖昧にした比較的未分化な状態を受け入れるタイプ。それで、後者は超自然性と親和性がある。『白河夜舟』の三つの短編それぞれ、未分化の川に浮かんでいるかのよう。未分化ならではの、時間や空間のはてしなさ・深さの上になりたつ物語なのかもしれない。超自然性をただのオカルトと決めてしまうのは、分化タイプのとらえ方ですね。茫洋とした未分化さの視界に見えるのは、世界の得体の知れなさ。

  • この本を、読んだことを忘れてた。読んだのに、どんな内容だったっけ?って。眠りに関わるお話というのは覚えてる。私も高校のときに3日間寝てたことがあった。トイレはどうしてたんだっけ。
    具体的なストーリーを忘れてしまった。でも面白かったからまた読みたいな、と思う。村上春樹を読んだときと似てる。

  • ずーんって、ずどーんって、ぐずぐずと
    吸い込まれていくかんじ。

    主人公の口調が言葉遣いがすきだった。

  • 最後の作品が一番良かった。なんだか人の死について切実さが薄い気がする。あまり世界に入り込めなかった。

  • 眠り三部作。主人公らは何かなくとも毎日眠ってばかりで電話にさえ気づかなくなってしまう。眠りの本質は孤独で淋しさをはらんでいる。眠りからは覚めるが淋しさは消え去ることがない。生きていくことや愛することはつまりそういうことだというように、夜の帳が下りたままの人々を描いた作品群。白河夜船とは何も気が付かないほどぐっすり眠ることや熟睡していて何も気づかないことを表す言葉だが、主人公らは最後には何かに気づいたように描かれているのが良い。

  • 死に寄り添うということ。死に引きずられそうになるということ。

  • よしもとばななさんはほんとに新しいものしか読んだことがない。
    今回の白河夜船は、比較的に古い物だと思うが、大事な芯みたいなものは変わらないけど、最近の作品より鋭い感じ。
    恋愛するってことは、やっぱり重たくてめんどくさくないとなー。と改めて思う。

著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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