なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか (新潮文庫)

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レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359267

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄の文化、歴史、自然、その他のすべてを、かくも肯定的に評価いただくと、沖縄人としては体の中心あたりがこそばゆいが 悪い気はしない。どんどん沖縄にお越しください

  • 写真が綺麗で微笑ましく、素敵です。
    沖縄の方らしいレビュアーさんが
    「本土の人が抱く幻想の沖縄が書かれているだけ」とコメントされているのを見かけたので、
    その辺り私は沖縄も奄美も行ったことがないので判断がつきかねますが
    なんとなく似た印象は受けてしまいました。

    エッセイというより日記なので、深いことが書かれていたり
    これを読めば沖縄について詳しくなれるというより
    本土の人であるばななさんの感想が羅列してある感じです。

    ばなさんの作品というよりばななさんが好きという
    どちらかと言えばコアなファン向けの作品かもしれません。



    自然の中では激しい事はいくらでも怒るが狂った事は起こらないというのは
    言い得て妙だなと思いました。
    確かに自然災害で酷いことはいくらでも起こるけれど、
    そこに悪意はなくただ在るだけです。

    "歴史の中で翻弄された文化はとても強く残る。"
    というのも、反骨精神というか負けてはいけない、残さなくては
    と思うからこそ強く残るというケースはあるなと思いました。

    食も文化なので、その場所でいちばんおいしく感じられるようにできている。
    東京にはどんな国の料理もあるけど地元で食べた方が絶対おいしいというのも
    そうかもしれないなと思いました。
    旅先で食べる料理には思い出や特別感という付加価値がありますし。

    茶道や着物について、本物の世界ははるか上のほうにありその前に金光で趣味が悪く毒々しい上下関係とこねと妬みがあるドロドロを潜り抜けなくてはならないこともある、というのに共感しました。
    現代の装道や呉服店の一部が自由に着る物着るだけの自由を奪っているのも同じかなと。

    私は多分日本が大好きだったと思う過去形になってしまうことが本当に悲しい というのは私も本当にそうで
    私は日本が大好きだと今でも現在形でいえますが
    本当に愛した日本はどんどん薄まっていて、歴史を学べば学ぶほど
    私の愛する日本という国は幕末までで失われたのかなと思います。

    もちろんばななさんが「まともな人もたくさんいる」と書かれているとおり
    全くなくなってしまったのではないからこそ生きていけるのですが
    東京に住んでいて嫌気が差した人が旅先に癒やしを求めるのは
    ありがちでしょう。

    それを幻想だ、中身がない、と感じる方には
    おすすめできない内容かなと思いました。

  • また沖縄行く前にチェックしようっと

  • 「いい友達がほしいし、男も女も強く優しく生きたい。そしてできれば障害をなるべく楽しく暮らし、楽でなくてもいいから人のためになって充実したいし、家族にも周囲にも受け入れられたい、愛されたい生き物なんだ」

  • 原マスミさんの絵と、タルケンおじぃの写真がすごくいい。

    私は沖縄が大好きなので、同じように沖縄が大好きというスタンスで書かれてる本書を楽しく読みましたが、それでも、そんなに東京を落として沖縄を美化しなくてもいいんじゃ…という気はしました、ちょっとだけ。
    たしかに東京で暮らすのって息苦しいなと思うことは私もあるけれど。(東京は単純に人が多すぎるんじゃないかねー。だからよく人にぶつかられるし、ぶつかられても謝られないとか。沖縄で人にぶつかられたら…て考えてみたけど、そもそもぶつかられるようなことがない、気がするもの。沖縄に限らず、東京のお隣、千葉ですら東京から離れればただ歩いてるだけで人と人がぶつかるなんてこと、ないと思う。)東京と沖縄のいいところは、それぞれぜんぜん違うところにあるんじゃないかなぁ…と思います。
    でもまぁ、その年が著者にとって、印象的に「ワジワジする」年だったんでしょうね。だから語調が強いのか。

    内容は「この本は、読者のほうを向いているというよりは、旅で会った人たちとの二度とない瞬間をどうしても書きとめたくて必死で追いかけているところのほうが多くて」とあとがきにあるとおり、内輪ネタ満載の日記なので、旅のガイド的期待をして読むと肩すかしをくらうと思います。ばななさんが好きで、沖縄が好きな人なら楽しく読めるかと。

    波照間行ってみたいなー。

  • 沖縄に行きたくなる本。原日本を感じる地域だからか?

  • 沖縄の写真入りエッセイ。沖縄のゆる〜い時の流れが伝わってきて、ほっこりした気分になります。

  • 080529(a 080606)
    090404(a-s 090615)
    090512(a 090801)
    090806(s 090813)


  • 吉本さんが沖縄に行ったエッセイ。

    最近のおかしな人間達に悩んだりとか、変だなーと思ったりとか。
    美化するわけじゃなく、当たり前のことを感じれる沖縄の人にいいなーと思ったりとか。

    吉本さんの本になんでたくさん死が描かれるのかというと、本文でさらっと語られた「この世は地獄、でもそのことを詳しく語ろうとは思わない」っていうことに起因するのかと、ちょっと思った。

    写真が綺麗。

  • 旅の記録。良くも悪くも軽い。大人になって仲間とわいわい旅するのって楽しそうだな、と。内輪話に陥りすぎな気もするが、「日記」と銘打っているからこんなものか。

著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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