なんくるない (新潮文庫)

著者 : よしもとばなな

• 新潮社 (2007年5月29日発売)

感想・レビュー・書評

[あんりさんの感想 · 2019年11月24日]

だいすきな一冊。

読んでるうちに沖縄の香りや雰囲気に包まれる

[キじばと。。さんの感想 · 2019年11月3日]

表題作の「なんくるない」のほか、短編3編を収録しています。いずれも沖縄を舞台にした物語です。

「なんくるない」では、イラストレーターの仕事をしている女性が沖縄で「トラ」というあだ名の男性に出会い、これまで彼女が生きてきた時間の流れや人びとの暮らしとはまったく異なる環境のなかで、自分自身になじむものを見つけ出す話となっています。

著者は「あとがき」で、「私はあくまで観光客なので、それ以外の視点で書くことはやめた。これは、観光客が書いた本だ」と述べています。たしかに、それ以外の視点に立ちようがないというのも事実なのでしょうが、手放しのオリエンタリスティックな沖縄像を提示することに開きなおってしまうのも、戸惑いを感じてしまいます。

[kumapandaさんの感想 · 2018年6月9日]

世界観が掴みにくい本でした。

[ayu3yさんの感想 · 2017年8月11日]

この人の本は常にタイミングがよければ上手くいくことをいっている気がしてならない。
まぁおもしろかったけどね

[cocoajmさんの感想 · 2015年10月31日]

露骨さが上品ですらあるのは、
文章の背景に、抜けるような青空が見える気がするからかなあ

[minamiosakafromkitakyusyuさんの感想 · 2012年7月31日]

やっぱり僕はこの人の書く文章が好きです。

どこか夢のような雰囲気のなかに、現実の厳しさを優しく描いてくれるからのように思います。

三作目までは沖縄のいわゆるなんくるないさぁって感じが出てる作品ですが、4作目でしっかりと地に足のついた主人公の短い話で締めているのが、いい意味で現実に引き戻してくれたような気がしてとても良かったです。

[maiさんの感想 · 2011年5月9日]

違和感を感じてもいいんだって思える。自分が感じてる違和感ってこういうことだったんだなって再認識させられる本。

[葉明さんの感想 · 2010年11月12日]

私はまだ沖縄に行ったことがありません。
よって、この本を読むと、
未知の沖縄への憧れが湧き起こります。

好きなのは「足てびち」。
切ないのですが、すてき。
ああいう夫婦がいる土地だとしたら、
本当に沖縄はすてきな土地だと思います。

[wesnさんの感想 · 2010年9月19日]

なんか女の人の感性ってこんなものなのかなと感じた。ということは自分の感性とのギャップを感じたということ。

それでも沖縄に行ってみたいと思う。

[さくらみさんの感想 · 2010年7月4日]

和む〜。。。めちゃくちゃ和む

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」