みずうみ (新潮文庫)

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本棚登録 : 2193
レビュー : 190
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359328

感想・レビュー・書評

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  • このお話はフィクションのはずで、だから安心して読めるはずなんやけどどこか生々しくて本当に中島くんみたいな人はいるんじゃないかと怖くなる。

    カウンセラーになりたかった高校時代、心の病に関する本は随分読んだけど、そのなかの「ジェニーのなかの400人」を思い出した。
    もち網を形見として脇に挟んで寝る中島くん…

    行為が滑稽なだけ、余計痛々しいよ。。

  • 夢の話のよう。
    人のみた夢の話を聞いた。そんな後味。

    不思議で、夢みたいなんだけど、そうゆう生活・人生を送ってる人(自分と同じ時代なのに違う世界)もいるんだろうなと思ってしまう。

    そうゆう人となかなかお話する機会がないから、「本」になるのかなって思ってしまいました。

  • 先月三島のクレマチスの丘に行きました
    ミュージアムショップNOHARAに
    この本が置いてあって
    ミュージアムショップで小説販売?
    と疑問に思い読んでみました
    クレマチスの丘が登場するのかと
    思っていたのですが、登場する地名は
    下田やパリでした
    ショップの選書理由は
    主人公のちひろが
    壁画画家だからでしょうか
    いずれ取り壊されてしまう
    刹那的な壁にだって絵を描いている
    そんなちひろの彼は
    なんだか難しい生体の研究をして
    パリへの留学を試みている院生
    そして子供の頃に
    宗教団体に誘拐され両親と離れて育つ過去を持つ
    そんな話どこかで読んだなあ、その答えは
    八日目の蝉でした

  • よしもとばななさんの作品は痛いこともすべて使い馴染んだ毛布でふんわりとくるまれているような錯覚に陥るから不思議。

    今回の作品はさらにその感じが強かった。
    やわらかいペールブルーがふわっと広がる世界。

    ところどころにグレーの雲がたちこめるけど、
    ちゃんと馴染みの毛布につつまれているから大丈夫。

    そんな安心感を持って読めた本。

  • 癒しかー!癒しなのか!!今あえていやしなのか。友達に勧められなければ読まない本。いや。本当にいやされる。間違いない。

    この手の本を読むと、中学時代に読んだ江國かおり先生の本を思い出す。香ばしい日々についていた短編の、中学生だかが好きな男の胸にある肉まんの暖かさに泣く場面。あれが癒しだよな〜。この癒しってどこに連れて行ってくれるのですか!!!先生!!バランスとりたくてタバコをすってしまう、どうしようもない。

  • 早く中島君の過去が知りたかったけど
    理由を知ると・・・うーーーーん・・・。

    年を重ねるとこれ以上ないと思う絶望があとからあとからやってくる。
    ずるずるといつまでも引きずって辛い過去がたくさんたくさん出来るけどやっぱりどこかで未来を期待して生きる。

    主人公が自身の事を冷静に語ってるのがなんだか羨ましい・・・。

    あ・・・意外に中島君が歯に衣着せぬもの言いなのが笑える。

  • こういうすれすれの関係って良いなぁと思います。お互いが無理せず、お互いが思いやれる。中島君たちの過去の突拍子もなさがなければ個人的に凄く好きなんだけどなぁ、という感じ。お母さんに対する愛情の説明にはなっていると思うけれど、あまりに特殊なケースすぎてファンタジーのような印象すら受ける。

  • 旅館で手にとって読みかけ帰らなくてはいけなかったので、後日読み直しました。

    久しぶりの吉本ばなな。

    ありそうだけどやっぱり現実感のない設定で物語としては面白いのだけどやっぱり共感しにくいかな。

  • 難しい過去を抱えた静かで聡明な人々は、ギリギリで生きている危うさがあり、ロウソクの火を消すように突然フッと消えてしまいそう。
    ストーリーから、親と子の関係について考えずにはいられない。登場人物たちは色々思うことがあっても親を恨んだりはしていない。そこが健気で、大きな愛を感じさせる。「ゆるやかなレベルで多少許す」というのは、自分のこととなると結構難しいものだ。

  • 初めて読んだ時はお話の透明感に感動したのだけど、今回は印象が薄かった

著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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