- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101359366
感想・レビュー・書評
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アナザー・ワールドを除くと一応の終わりということになるのか。
主人公の感性が都会にいる私と違い、またその変化の機微が詳細に描かれているため感情移入がしやすい。抽象的な内容が多く書かれているが、「分からない」ということがなく今の私の置かれている状況にのっかる。
心の健康、癒しにつながり、またふとした時に読み返したい作品だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そうかぁ。こういうことになるのか。
その2を読んでいた時にはこの展開は予想できなかった。
でもそういうこともあるなと、諦めにも似た感覚もある。
自分を冷静に客観的に見ることはなんて難しいのだろう。
何かに執着してしまって、意固地になっている自分の強がりをどうやって見抜いて脱力させればいいのか。
打ちのめされた後、どう生きるのか。
雫石はすごいなぁと思う。
とても柔軟で清らかだ。
楓も片岡さんも、おばあちゃんも、みんな柔らかい。
やはりこの物語はとても優しい。
力を入れすぎてガチガチになった心と身体をほぐしてくれる。
力んでいたなと気付かせてくれる本だと思う。 -
楓や片岡さん、おばあちゃんたちの
じゅんすいな正しさがすきだ。
大切な人を見守って、
黒くない魔法を使いたい。 -
あっという間にその3まで終わっちゃった。
何かちょっと痛かった。
それまで通じ合えてた(それが錯覚だとしても)誰かとの関係が、思いも寄らないきっかけで壊れてしまうということ。
一旦壊れてしまうともう、何を言っても話し合っても元には戻らないということ。
それまでは大好きで、少し話せば解るような関係だったはずが、どう頑張っても解り合えなくなってしまう…という経験が私も何度かあるけれど、それはきっと関係にひびが入ってしまった瞬間に、相手への信頼とか愛情が揺らいでしまうせいなのだと思う。
人は変わらないのにそうなってしまうのはやはり、心の内側の問題だ。
…なんてことを考えながら読んだ。
悲しくなったけれど、そういうものだ、という妙な納得もあった。
世俗で生きていれば、周りが“普遍”とか“常識”の枠に当て嵌めようと色々言ってきたりもするけれど、自分の人生なのだから、最後には自分が納得出来ればいいのだと思う。
この物語の主要な人物たちは、まったく普遍的ではないし、常識からも外れている。でもそれが自分なのだと底の方でみんな腹を決めているからこそ、きらきらと輝いて見えるのだと思った。
それでもたまに表面の部分が揺らいだりするところも、人間らしくて素晴らしい。
何だかまたぼんやりしたレビューになってしまった。
とりあえず、勇気をもらった、ということ。
続編というか、アナザーストーリーがあるので、次はそれに進みます。 -
自然の力と、不思議さと。都会に、人間にやられていた私が気づかされた本。このまま転職していいのかと。
いいきっかけをもらった。 -
図書館の本→購入
私には必要、と思って購入。 -
“日々がだらだらと、ただ心の中の荒れた畑の土が元に戻るまでじっと待っているしかないように、過ぎていった。とにかく放っておいてほしかったのだ。毎日が過ぎていく中で、一滴一滴、なにか大丈夫になるための水がたくわえられていく…..それだけをつないでいたのだ。”
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その3は恋愛について書かれていた印象。
別れた彼のことを考えると目の前が暗くなるという表現がまさにでした。
人の種類・部類についても描かれていて、なぜか共感。言葉にするのは難しいけれど、幹のしっかりとした芯のある恋愛や人間関係を築いてみたいと思わされました。
人を好きになった先にある恐怖。ずっと・永遠という言葉を信じる怖さについて少し書かれていた部分があり、共感。
優しく、おしゃれに、深く、恋や愛、人間関係について自然も交えながら書かれている本。読めば読むほど深みが増しそう。
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「誰もが嬉しいと思うはずの嬉しいことを喜べない」という罪悪感、同時に、自分の本当の気持ちを薄々わかっていて、でも認めたくない、という人情(っていうのか?)
恋愛<人生というこの感じ、やはり良い