大人の水ぼうそう―yoshimotobanana.com 2009 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359373

感想・レビュー・書評

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  • ちょっとした時に読めてたのしい。
    小説一冊まるごとがケーキ一切れなら、これはチロルチョコみたいな感じ。気楽でハピネス。

  • 銀色夏生さんのつれづれノートみたいに、日記をまとめたものが好きで、よしもとさんのこのシリーズも一時期ハマっていました。図書館で 読んだことのない巻を見つけて借りて、一気読み。

    わたしが日記形式のエッセイをよく読むのは、日記部分を読みたいっていうより、日々の出来事に対して抱いた感想や そこから広がる新しい その人独自の考えを読みたいからなんだけど、よしもとさんのこのシリーズは それがちょっと少なめかなぁとも思った…だから途中で離れたんだった。

    登場人物が多くて、ほとんどの人が何かしらの芸術に関わって表に出ている人なんだろうけど あだ名で呼ばれている人だらけで、誰が誰だかわからないのも混乱する。その人達の宣伝のために書いているのではないにしろ、その中の誰かに興味をもって 作品を知りたいってなった読者は一体どうすれば…。

    宇多田ヒカルさんに関して書かれているところは、わかるなぁ〜って思った。

  • 今年2冊目。
    読み終わるまで時間がかかった・・。
    読むの止めちゃおうかな、とも思ったけど、たまにぐっとくるいい言葉がある。

  • よしもとばななだ。

  • ちびちゃんかわいい。

  • 悲しいときに読みたくなる本といえばよしもとばなな!
    厳しいんだけど、それでも元気のないときに読みたくなるのは愛があるからだ!愛は人を救うのよ!!

  • 読むのに疲れた。
    これ、シリーズ一冊目からちゃんと追えば、楽しめるのでしょうか?
    誰だかわからない人が次々と出てきて、彼らとの楽しいひと時を綴られてもさっぱり分からない。
    第三者が楽しめるものなのだろうか?
    さくらももこの最近のエッセイと同じ印象を抱いた。
    作家の生活って、派手だね。

    それでも☆二つなのは、所々に綴られている考えや思想が、共感出来るものだったから。
    うんうん、日本は生き辛くなってきたと思う。
    お店で、融通の利かない、不当な接客に触れると憤りを通り越して嘆きたくなる。
    ヨド○シカメラでの件とまったく同じことを、私はヤ○ダ電機で経験しました。(苦笑)
    そして、宇多田ヒカルについての描写がものすごく嬉しい!!
    そうそう、私がヒッキー大好きな理由はそこなの!!!
    私の好きな作家が、私の大好きなヒッキーを好きという偶然に、思わず小躍りしたくなりました。

  • ばななさんの日記とかエッセー好き。
    チビ(息子さん)がやたらゲロを吐いているのがとても気になる。

  • ばななさんの子育て日記だよ☆

  • 死期を悟り、さよならディナーをしてお別れを告げてから死ぬ
    なんて、とても理想的だと思った。
    新しい着物に着替えて自分を香油で拭って
    みんなにお礼を言ってから、とか
    正座したまま亡くなるなんて話も聞いたことがあるが
    出来るならこんな死に方を自分もしたいと思う。

    病院についての記述はいつもとても同意。
    ホスピタリティの語源を知らない病院が多すぎる。
    医療問題が、アメリカ型の金次第の体だという記述も興味深い。
    確かにそういう面の問題かもしれないと納得した。

    シートベルトと路駐は問題だろうと思いつつ。

    ファンの人とたとえ出会っても現実的には初対面だけれど
    だれかのつらかったりしあわせだった夜に寄り添える
    という言い方がとても素敵だ。

    神は生きて普通に猫たちとたわむれて、マンガを描いている。
    この感覚。ばななさんにファンが思っているのと同じことを
    ばななさんもまた他の先生に思っている。
    やっぱり、尊敬できる人、同じ時に生きている人で
    こんなにすごい人がいるというのが、原動力になると思う。

    注意するのでもなく「あ、しゃしん撮ってる」と嫌味を言う
    日本の陰湿な感じ。わかる気がする。
    良かれと思って教えてあげるのではなく
    「そんなことしちゃ駄目なんだよ、私は知ってるけど」
    という、小学生のチクリのようなレベルの注意は、どこにも出口がない。

    ドアをあけたとき待っていたよと言ってるみたいなおうち
    とまで言える家には残念ながら私は今まで出会えたことがないが
    なんとなく感じるものはやはりある。
    間取りも家賃も良いと思うけど、なんとなく、「ここじゃないな」という。
    それに、病院と同じくらい不動産屋さんも信用出来るところが少なくて
    本当にこの町や家を愛していて物件を紹介してくれる人が
    ちゃんとまだいるというのはとても素敵なこと。
    笹の葉を刈り込んでくれたりなんて、管理人や業者でもないのに
    中々いまどきいないという気がする。
    それに引き換え、ヨドバシの冷蔵庫の話は本当に愛が無い。
    責任問題に転嫁して商品や仕事に愛が無くて
    融通もきかなくて、時間を無駄にして神経もすり減ってしまう。
    お子さんが トイレに行きたい、と言っただけで
    何も言っていないのいトイレを貸してくれたお肉屋さんは
    やっぱり愛があると思う。

    絵を書く人が仕事だからじゃなく人生の一部を分けてくれる
    というのも、やっぱり愛なんじゃないのかな。
    作家さんや作品や、仕事に対しての。

    心の中の大事な部屋が狭くならないように、戻れる場所というのは
    やっぱり必要だと思う。

    映像で読むタイプの人、という表現にも納得。
    自分は確かにそんな感じでいつも本を読んでいると思う。

    大学生について
    一生一度の夢、でも大学生のときはそんなふうに思えず、
    寂しかったり虚しかったり悔しかったりみじめだったりする
    というのがとても同意。只中にいるときにはわからなくて
    ただ必死だったりするけど、実はとても幸せで夢みたいな日々だったんだなと
    後から気付くことはたくさんあると思う。
    それで後悔しないように、毎日丁寧に生きていくしかないのだな。

  • 2011.04.24. いいですね。これ読んで、やっぱり毎日日記つけるのって大事!って思った。この春からやたらめったら忙しくて、週1くらいの頻度に落ちてたけど、新しく無印でノート買って、それから毎日つけてます。ポイントは、書きたいときに書くこと、書きたい分だけ書くこと。無理はしない。後ろからのQ&Aを読んで、もう1回「彼女について」を読もうと思った。あれは、衝撃が大きすぎたから、落ち着いて時間のあるときに。きっともう1回。

  • でも、道具扱いされてる期間だって手はちゃんと働いてお弁当を作ったりしているわけで、体はえらいなあ、もっと大事にしてあげたいなあと思う。

  • ん~読むのに時間かかりました。ばななさんのは小説のほうが好きです。日々の生活、楽しく読めるんだけど、なんか世界が違うというか。以前はそうは感じなかったから、自分が変わったのかな。また時間をおいて読むとすんなり入るのかも。

  • 作家の日常が覗き見できてよかったです。チビがどんな悪さをするのか知りたいわ。

  • 楽しく読み中です。

  •  ようやく読み終わる。今回はなんとなくつらかった。
    そろそろばなな卒業かも。。。?
    チビラくんの成長が楽しみで読んでる部分が大きい。
    居酒屋のカウンターで初対面の人と並んで食事しているところなんてサイコー!
    たくさんの大人に囲まれて素敵に育ってるなー。
    自分の小さいころも酔っ払った父が同僚を連れてきていたっけ、とぼんやり思い出し、今の我が家を少しさびしく思う。

  • 生きるのは大変

  • 本著にもあるとおり、フットワークって本当に大事。 体調悪いのに出歩くのはどうかとも思うけれど猛然と取材し、育児し、執筆し、生活する著者の態度には見習いたいことがたくさん。あとがきの「小説でも書かない大事なことをさりげなくいっぱい盛り込んでいます」という言葉にこのシリーズが好きな自分が少し救われた気がした。

  • 8月15日の「小説を書く上での強み、弱み」がとても興味深い。ばなな作品を読み始めてもう20年になるが、こんなにしっくりくるのは主題が好き、文体が好きという以外に秘密があるはず・・・と考えていたところなので。ああ、意図的な技法に、がっちりはまっていたんだ!と幸せな気持ちに。

  • よしもとばななドットコムに綴られている日記。2009年1月1日~12月31日まで。
    森博嗣に対する的確な分析(*1)や、宇多田ヒカルとの類似を語る文章(*2)が特に印象的だった。
    最近は、チビくんの成長が楽しみでしょうがない。

    *1 彼の作品からもうかがいしれるが、「期待にこたえない」とか「人情的なものを見せつけられると、ものすごく残酷に(一般的な意味での残酷だが)対応する」、そのすごさはもうほとんど個性の域に入っている。
    *2 このタイプの感性を持ち、家族にも恵まれているように見え、友達も多く、贅沢に見える人生なのに、現実界で同じくらい絶望したことがある女性というとあの人だろうと思う。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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