そこに君がいた (新潮文庫 つ 17-8)

著者 :
  • 新潮社
3.20
  • (14)
  • (34)
  • (161)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 498
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361284

作品紹介・あらすじ

あの頃の僕にとって、毎日は冒険でいっぱいだった。君と一緒なら世界の果てにだって行けると思ってた。君と過ごした煌めく時間は、今でも僕の一番の宝物なんだ-。音楽・文学・映像で、熱い想いを伝え続ける辻仁成の心に、今もなお生き続ける輝かしい日々の記憶。ともに過ごし、いつか離れていった懐かしい友への、苦さを含んだ熱いメッセージを綴った書き下ろし青春エッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編で読みやすいです。
    1つ1つの思い出が、全部鮮明で、辻仁成さんが少年だった頃の個性が生き生きしてます。

  • 学生時代っていいよねぇ。
    学生時代の友達って、何年ぶりに会ってもその頃の話で盛り上がるし、みんな変わってないな〜なんて思う。
    だけど、この時代のことをここまで詳しくおぼえている辻さんがすごいな。。
    特に小学生の頃の話なんて、静止画では覚えていても、動画の記憶はほとんどないなぁ。

  • 「そこに僕がいた」より、恋愛色を強めた一冊。青春時代の甘酸っぱい思い出が凝縮されている。幼少からの多様な経験が全ての作品の原点になっているのだと、納得できる。

  • 再読。
    確か大分昔に読みました。
    でも、時が経つと受ける印象って本当に変わるなぁと実感。

    昔はどのように感じたのかわからないけど、
    確かこの本を読んで辻さんにあまりいい印象を受けていなかったはず。

    でも、読み返すと痛快で面白い。
    個人的にはエッセイはあまり好きではないけれど、
    まるで短編小説のようにすらすら読める。
    そしてストーリーが個性的で小気味いい。
    何より周りの登場人物もちゃんと血が通ってたなぁ。

    辻さん自身は、決めたことをまっすぐ進んでいく姿が印象的。
    だからこそ実現できた夢で、周りもそっと応援してくれる。
    少し人とは違うけれど、でも芯の通った強さがありました。


    よき昭和と言われるけど、そんな印象も受けた作品でした。

  • (11.2.21)

    辻仁成のエッセイ。
    そこに僕がいたとセット?個人的にはこっちのが好き。

    自身の青春時代を綴った作品。
    タイトルの「君」について、解説には「読者や辻仁成自身」と書かれているが、自分は「辻仁成の友人や仲間たち」のことではないかと思った。
    特に今はもう亡くなってしまっている二人のことについてではないかなと感じた。

    そこに僕がいたよりも好き。

  • 面白いんだけど、自分とまったく違う性格すぎて共感はできない!笑

    辻さんのエッセイ。
    負けず嫌いな話とか、初恋の話とか、色々書いてあったけど総じてパワフル。
    すごく自信にあふれてて、羨ましい…なかなかこんなに色々できる人いないよね…
    基本的に負けず嫌いでもなければ、熱中することも、悪いことすることもなかった私にとってなんとなく居心地の悪い作品だった笑

    でも自分にないからこそ楽しいよ!
    もはや私にとって辻さんの人生はフィクションのようだ…

  • ・5/6 今年に入って始めての辻仁成だ.今までなんとなく読まないできた.久し振りに読むのがこのエッセイだし、内容も子供の頃の思い出話しだったから、ついしみじみとしてしまった.
    ・5/7 でもさすがにこの手のやつはあっという間に読み終えてしまう.本日読了.冊数稼ぎみたい.

  • 情報科教員MTのBlog (『そこに君がいた』を読了!!)
    https://willpwr.blog.jp/archives/51462551.html

  • この本はエッセイであり、作者の辻仁成の少年時代の出来事が思い出形式で綴られているものである。
    作者の辻仁成の少年時代の出来事が面白く描かれているので、何度読んでも笑える本だ。
    この本の兄弟作というか、また別の話が描かれている本で「そこに僕はいた」がある。
    そちらもあわせて、ぜひ読んでほしい。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻仁成の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×