突破者〈下〉―戦後史の陰を駆け抜けた50年 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361727

感想・レビュー・書評

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  • -250

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)64
    社会・経済についての知識で、われわれが置かれた制約を知る
    戦後革命運動史の貴重な証言。

  • 2012.02.07

  • 面白かった。自分と全く違う環境で生きてきた人の半生。
    読み終わると胸はって歩きたくなる。
    人間の社会ではどうしたってアウトローが出てくる、と。市民社会と企業社会の狭間で、個人の力で生きる。
    それだけ厳しい中、生きぬければ強くなるわ。

    じゃっかん美化されてるとしても、侠の世界てのは、大人のロマンみたいなものがある気がする。
    サラリーマンとはいえ裁量の大きい仕事してるんだから、自分の力をつけて強く生きたいものだ。

  • 上巻に続き、文句なしの面白さ。
    読んでいて、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」を思い出した。そのなかではかなりハッキリした言葉で全てが「資本主義の洗練されたシステム」に取り込まれつつあることを登場人物の言葉で語らせているが、宮崎氏の言説のなかにも、その経済最優先の社会システムがヤクザや被差別側の人々=異物をどのように変えているかがハッキリと見てとれる。
    結局のところ、氏が生きてきた世界は社会の「周縁」と位置づけられる、システムにおける異物が吹きだまったところだったわけであるが、その周縁さえもシステムに取り込まれつつあり、そしてこの著作から10数年経た今、新たな周縁が生まれている。異物をいくら排除しようとしても、新たな異物が発生しそれが周縁となっていくのは必然。その新しい異物の典型とは、経済最優先の社会システムからこぼれ落ちつつある人々である。
    10数年経った今読んでみると、かなりの先見の明があった著作だと思う。
    もう一度読んでも良い面白さ。

  • 2002年11月19日
    “おもしろい。こういう生き方があ​るのか”

  • <読んだ日>
    090103

    以下、上巻参照

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著者プロフィール

写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年「フクロウ」で第9回土門拳賞、1995年「死」で日本写真協会賞年度賞、「アニマル黙示録」で講談社出版文化賞受賞。2013年IZU PHOTO MUSEUMにて「宮崎学 自然の鉛筆」展を開催。2016年パリ・カルティエ現代美術財団に招かれ、グループ展に参加。著書に『アニマルアイズ・動物の目で環境を見る』(全5巻)『カラスのお宅拝見!』『となりのツキノワグマ』『イマドキの野生動物』他多数。

「2021年 『【新装版】森の探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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