本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784101363615
感想・レビュー・書評
-
ネットゲームに膨大な時間を費やしてバーチャルの世界に生きる者、「ネトゲ廃人」
中国や韓国では、広範囲にわたって大都市のネットカフェで死亡が確認されている。
そんな、リアル(現実)の生活を犠牲にしてまで、ゲームの仮想世界に埋没するネット廃人へを取材すべく、北海道から九州まで著者がゲーム中毒者の実態に迫る。
一体何がそんなに彼らを魅了するのだろうかと、通常であれば考えるかもしれない。
けれど、私も高校2年から大学2年までどっぷりネットゲームにハマった経験があるから、随分身近なこととして読みました。
時間があって、現実に満足できていない人がいたら、ネットゲームにハマるのなんてあっという間です。
終わりがなく、時間をかければかける程強くなれるゲームは、時間をかける程に抜け出せなくなる。
私が抜け出せたのは、単に運がよかったから。家の事情で一人暮らしをすることになり物理的に離れられたことが一番大きかった。
本書に登場する人たちも、ふとしたことから現実の世界に戻った人もいれば、今もネトゲの世界をベースに生きている人もいる。
私も含め共通しているのは皆、異口同音に「自分が親だったら、子どもには、やらせない」と言っているところ。
それからもう1つ同意したのが、「自他の境界のなさ」
ネトゲの世界は人との距離感も独特。それに慣れてしまうと、動物の本能として備わっている警戒心も欠如してしまうかのよう。
今のゲームは映像が美しいからか、ネトゲの世界だけで満足してしまうことは容易かもしれない。なんせ、少ない体力でも大冒険ができて、ヒーローになれるネトゲは魅力的だ。自分も何もかも放り出してネトゲの世界に入り浸りたいと思うことが未だにある。けれど、踏みとどまって、リアルの世界で奮闘している。
リアルの世界の方が難易度は高いけど、楽しいことはいくらでも自分で作り出せるし、何より経験だったり、お金だったり、実績だったり、手元に残るものが多いことが嬉しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットゲームにハマり、日常生活にも支障が出てしまった人たちからの話を中心にまとめたノンフィクション。
7〜8年前の文庫だが、今も同じように廃人になっている人がいるんだろうなぁ。 -
-
「インターネット中毒治療」
治療ってネットをさせないコト?パソコン自体見せちゃダメなのかなぁ??「インターネット中毒治療」
治療ってネットをさせないコト?パソコン自体見せちゃダメなのかなぁ??2012/06/05 -
要は利用時間を管理しましょうって話です。
紹介されている治療内容は、インターネットは単なるツールであって、人間としての生活や財産の全てをそそ...要は利用時間を管理しましょうって話です。
紹介されている治療内容は、インターネットは単なるツールであって、人間としての生活や財産の全てをそそぐものじゃないってことを未成年インターネット中毒者に気づいてもらう。&
保護者にもナゼ未成年者が中毒になったのか気づいてもらうという、家族関係改善プログラムですね。
実生活の空き時間を楽しむ方法のひとつとしてインターネットを利用するのは問題ない的なことは書いてあります。2012/06/09 -
「家族関係改善プログラムですね」
そうかぁ~
生活=時間、利用=お金の境界が曖昧になりそうですよね。「家族関係改善プログラムですね」
そうかぁ~
生活=時間、利用=お金の境界が曖昧になりそうですよね。2012/06/13
-
-
常時接続のPCやスマホが日用品と化し、ネットゲームの世界で際限なく遊び続けることもやろうと思えばできるわけですが、本書は著者自身が19人の「ネトゲ廃人」とともにその暗部を追うものです。恐ろしい…。
個人的に「ネトゲ廃人」のことはどうしても他人とは思えないのです。
思えば、僕がゲームにハマっていたのは高校時代の話で、朝、高校のホームルームに顔を出してからはすぐに学校を抜けて、すでに社会人となっていた当時の友達の家にいってはあらゆるジャンルのゲームにふけるという何ともすがすがしいまでに青春をドブに捨てた高校時代を送っておりました。
当時、僕のゲームをやっていた最高記録は、彼の家で丸二日間完全徹夜で恋愛シミュレーションゲームに没頭していたことがあります。だから、一歩間違えば彼らのようになってた可能性は十二分にあったのです。
さて、時は流れて幾星霜。21世紀を迎えた世界では、常時接続のPCやスマホが日用品と化し、ネットゲームの世界で際限なく遊び続けることもやろうと思えばできるわけですが、本書は著者自身が19人の「ネトゲ廃人」とともにその暗部を追うものです。
ネットゲームが過熱する一方で、休職、鬱病、育児放棄など社会生活に支障をきたす人々が出てくる…。本書に出てくる人間の「闇」にページをめくっていると取り込まれてしまいそうになりましたが、何とか生きて戻ってくることが出来ました。
何であれ「依存症」は我々の生活に影のように寄り添っている存在であることを痛感しました。
※追記
本書は2012年4月27日、新潮社より『ネトゲ廃人 (新潮文庫 あ 70-1)』として文庫化されました。 -
まさに社会が抱える大病だ。ネトゲは麻薬よりも麻薬たりえている。百害あって一利なし。ネトゲは人間を殺し初めている。
(既にネトゲによって命を落とした者も少なくない)
ネトゲ廃人(一部で廃レベルや廃神とも呼ばれる)と化した人はまともな生活を喪い、思考のすべてがゲームを中心として動いてしまっている。
多くの人は鬱病を始めとして適応障害、ADHD(注意欠陥他動性障害)等の精神疾患を抱え、家に籠りきりになることが多いので肉体的な衰えも著しい。
ネトゲを規制する法案の策定やネトゲ中毒者社会復帰援助の体制を整えることが急務であろう。
またネトゲは個人にとって不利益になるばかりでなく、共同体の秩序維持や国家的な競争力低下にも大きく影響していると思われる。
(学力低下、労働力人口の減少、ゲーム産業に資金が過剰に流れ込むことに起因する他産業の業績不振、GDP低下 etc.) -
期待外れ感が否めない。
ネトゲやったことないおじさんが自称「元ネトゲ廃人」達にインタビューしてみたよ!というだけな気がする。
斯く言う私も「廃人」ではないものの、リ○リーやらピ○やらで幾許かの課金経験者。
1つのアイテムがリアルマネーで100円くらいだったらガチャポン1回分だしまあいっか!的にズルズル払っていって、気がついたら数千円分突っ込んでた程度だからかわいいものだが、それ以上にPCの前に張り付いている時間がヤバかった。
明らかに小学生みたいなアバターが突発的に繰り出す奇行や珍発言を生温かく観察するのにハマっていた為であるが、起きている間はずっとログインしっ放しだったし、一歩間違えば自分も……という危機感がないではない。
それはともかく、大人も子供もネトゲにハマる原因を「家庭環境」に求めてしまうのは如何なものか。些か短絡的では?と思わずにいられないんですけど、どんなもんなんでしょう。
ネトゲ先進国の韓国の実情とか取り組みとかも取材されているそうですが、それがどの程度日本にとっても有益かはわかりませんね。
ネットゲームにはまらない方法ってありますか?
「やらないことです」
↑もうコレ言っちゃったら身も蓋もないから。 -
「ネトゲ依存症」をテーマにしたものだから仕方ないのかもしれないが、ゲームの悪い側面ばかりに焦点が当てられていたように思う。
近年はもう少しゲームの「良さ」が認められるようになって来たのではないかと感じる。
時代の移り変わりによって人々の捉え方も変わのだということを感じさせてくれた一冊。 -
少し前だが、未成年がネットゲームのアイテム欲しさに多額の課金を
していることが問題になった。本書はそれが問題化する以前の作品
なので課金問題には触れていないが、その前兆のようなものは感じ
とれる。
本書で著者のインタビューに答えている元ゲーマーや現ゲーマー
も、ゲームを始めたのはほんの暇つぶし等の軽い気持ちだった。
それが寝食も忘れさせるものになるのに、時間はかからなかった。
ゲームにかける時間が長ければ長いほど、ゲーム内でのレベルは
あがる。それに、数人のグループで敵に対するゲームでは自分が
抜けてしまっては仲間に迷惑がかかる。
悪循環である。ゲームに割く時間が増える一方で、それ以外の
ことはすべて犠牲になる。子育てさえもだ。確か、ゲームに夢中に
なった母親が子供を死なせたなんて事件もあったな。
IT産業が国策だった韓国は、インターネット先進国。その韓国での
ゲーム中毒者の救済方法が紹介されているのが興味深い。
ただ、ゲーマーたちの悲惨な話を「これでもかっ」って盛り込むより、
ゲーム製作会社へも取材した方が良かったのではないか。
読了後に「ゲームは怖い」との印象を受けるかもしれないが、なにも
ゲームに限ったことじゃないんだよね。インターネットそのものの
中毒だってあるんだし、携帯電話ばかりを気にしているのも中毒
かもね。
こっちの線で踏みとどまるか。線を踏み越えてあちらの世界に
行ってしまうかは紙一重だと思う。
ゲームも、ネットも、否定的な部分ばかりではないもの。そこで
出会ったり、教えてもらったりすることも多くあるのだからさ。 -
本文はよし。
本文・後書きのあとの解説がひどい。
解説では、現実と仮想世界との区別のつかない所謂“ゲーム脳”(解説本文では直接こうした単語を使っているわけではないが、そうした偏見を前提に解説を描いていることは明らか)の人々の実情を記録している――と言ったようなふうにまとめられているが、その論拠たり得るような現実世界との仮想世界との認識が不明瞭になっているとはっきりと読み取れるような例は本文中の70人のインタビュイーのうちの1人だけで、解説者は解説以前にまともに本文を読めていないのではないか、というくらい粗雑な読み方をしている。
ネットゲーム依存は実生活のストレスからの逃避の結果であり、また依存者自身もそうした自分のネトゲ依存を大なり小なり理解しており、それを分かった上で続けていた、というのがほとんど。これはネットゲームに依存する人間(或いは依存すると)、現実世界と仮想世界との区別がついていない(つかなくなる)という解説とはまったく食い違っている。
また本文中では著者はどういったネットゲームにハマったか、というのと同時に『どうしてネットゲームに依存するようになったのか』『ネットゲームに依存するのはどういった人々なのか』という依存者個人の生活にも大きく焦点を当てて書いており、短絡的にネットゲーム依存者をある種の異常者と見做そうとする社会の問題も指摘している。
こうした著者の意図をまったく無視した雑な解説にはまったく興ざめだった。 -
単にマニアやオタクの域を越えて、依存症。
依存のために自分や周囲を巻き込んで真っ当な生活を壊してしまう。
廃人と予備軍にははっきりとした違いがあるが、予備軍は容易に廃人になりうる。
たまたまバーチャルな世界に生き甲斐や死に甲斐を見出すタイプの人間が一定数いて、傾向としては家族の問題や学習障害と相関傾向が見られる。因果かどうかはわからない。
子供にはやってほしくないという共通した意見も印象深い。
人生に対して冷笑的、ネタ的にコンテンツを消費していくうちに自分の人生もネタ的に消費していく、
というふわっとしたオタクについても今後考えてみたい。 -
-
思い当たるところ結構あり
あの頃は若かった -
ネットをする時間が増えた事もあって、自分の将来が書かれているかもしれないと感じ、購入しました。内容は、主にネットのオンラインゲームにはまり、現実生活を疎かにしてきた人に対して、著者がインタビューするという形式です。ネットに没頭する人は、いかにもオタクっぽい(服装に気をつかわない、太り気味など)のかと思ってましたが、読んでるうちに、図式が逆なのかなと思い始めました。普通の人がネットに没頭する↪︎生活が疎かになっていくのだと。現実生活からの一時的な逃避で済むのならネットは害ではないですが、それが逆転してしまうとなると、害だと言わざるを得なく、誰でも環境次第で陥ってしまう問題なのだなと感じました。
-
それはひたひたと包みこみ、むさぼれるだけむさぼる。
飴とムチを使って。
人の心が壊れるまではなさない。 -
ネットゲーム依存症から抜け出すには、リアルな恋愛をすると良いらしいのだが、不思議なことにネットゲーマー同士がオフ会で恋愛に発展することもあると書いてある。そうするとこの病気の二人は抜け出せるのか、抜け出せないのかそれについては、詳細の説明がない。だた、説明がなくても状況はなんとなく分かる。二人で横に並び無言でゲームをする日々が続くのだろう。
-
ネトゲにハマって廃人になった経験のある方々のインタビュー集。
著者はネトゲや家庭用ゲームは性に合わないという対極に位置する人なので、冷静に一歩ひいた目線で観察した感想が面白い。
ちなみに堀井雄二の学生時代からの親友だそうです。 -
ネトゲにはまった人たちのインタビュー集。
みんな、ネトゲで失ったもので「時間」とあげていたのが印象的だった。ネトゲで得たこともあるんだろうけど、ネトゲをしていた時間で他のことをしていれば…と思ってしまうとしたら、悲しい。
ネトゲは巧妙にはまっていくような仕掛けができていて、誰でもはまりうるんだなと感じた。依存して生活が立ち行かなくなってもなお、やめられなくなったら、と考えると怖い。 -
いろんな世界がある、と言うこと。
-
自分も過去にネトゲはやっていたことがあるけれども、現実以上に人見知りをしてしまって常に1人プレイだったのですぐに飽きてやめた。
結果的に、それでよかったなとも思う。
ネトゲは、周りに合わせて自分の時間を使うのが苦手な人にとっては、苦痛でしかない。
本で紹介されている人達は、大半が学校生活だったり、家族の仲だったり、人間関係に疲れや寂しさを感じてネトゲにはまっていくケースがほとんど。
寂しさでネットの世界にはまり込む気持ちは、理解できる。
現実世界じゃ話し相手も少ない。でもネット上でなら、多くの人と交流が持てる。
それだけで楽しい。
もし将来自分に子供が出来たのなら、ちゃんと毎日接してあげないとダメだなと改めて実感。
結局、現実世界でのコミュニケーションが一番大事ということ。
ゲームの楽しさは理解しつつ、片方ではゲームの怖さも知っていかなければいけないなと改めて考えさせられました。 -
ネットワークゲーム依存症の人々への取材を通して、その恐ろしさを浮き彫りにさせたドキュメンタリー。
気づかないうちに数十時間プレイ、水分さえあれば、現実に費やす時間を削減してアイテム集め、など痛く心に残るエピソードばかり。
ネットワークゲーム依存症は、飲酒、賭博など他の依存症と呼ばれているものの様々な要素を兼ね備えているという一文が、この新たな依存症のまだ知られざる恐ろしさであった。
ただ、筆者もこの事象に対してどうすればいいのか、いまいち定まっていないような。語弊を恐れず言うと、ある種の諦めを感じた。
著者プロフィール
芦崎治の作品
本棚登録 :
感想 :
