Story Seller annex (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社
3.18
  • (15)
  • (106)
  • (225)
  • (45)
  • (10)
本棚登録 : 1310
レビュー : 142
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366760

作品紹介・あらすじ

大好評アンソロジー「Story Seller」の姉妹編をお届けします。今回も、6名の超人気作家が豪華競演。オール読みきりで、読み応え抜群の作品を詰め込みました。あっと驚かされるミステリ、くすりと笑える話から、思わず涙がこぼれる恋愛小説まで。物語の力にどっぷり惹き込まれる幸せな読書体験をどうぞ。お気に入りが見つかったら次の本を探せる、作家別著作リストも完備しました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • このシリーズはいつも面白いので、今回も期待。

    道尾さんは相変わらず、重いテーマをぎゅっ、と詰め込んでいて。「あの子」と「この子」。毎度のことながら、子ども目線で描かれているので、胸に突き刺さってきます。

    いつも自転車レースばかりで、ちょっと飽き飽きしてきていた今度史恵さん。今回も自転車レースではあったのだけれど、テーマ自体はもっと深くて、面白かった。

    そしてやっぱり一番は有川さん。二次元エロ出版物は、本当に規制されるべきなんだろうか?思わず納得させられてしまった。

    米澤穂信さんの作品も面白かったのだけれど、主人公のようには生きたくない。でも、みんなそうかもしれない。

    恩田陸さんの作品は、エッセイ形式。ジョン・ファウルズのエージェントを訪ねてインタビューするのだけれど、どうやらジョン・ファウルズの作品は恩田さんの作風とそっくりで、つまりはわたしが苦手な作品なんだろう。

    湊さんは、わりと好きな作家さんだけれど、この作品も面白くなくはないのだけれど。この作品には、湊さんの個性がなくなってしまっているような気がして、残念。

  • ずっと前に買ったけど本棚に置いたまま手つかずw ようやく読みました。

    ・暗がりの子供/道尾秀介
    「ラストどうなるのかなぁ。道尾さんだし……」と思っていたけど、良い方に転んで一安心。
    お腹に赤ちゃんがいて、難しい年頃の長女がいて、おばあちゃんの介護も考えなければならないお母さんの闇もすごい気がする。

    ・トゥラーダ/近藤史恵
    自転車レースがテーマの話。
    異国の地でレースに挑み続ける主人公と、ライバルを襲ったドーピング疑惑。大人のスポ根もの、という感じでとても良かった。熱く切なくなれました。

    ・R-18異次元規制についてとある出版関係者たちの雑談/有川浩
    二次元のエロ規制について、賛同する部分もありそうでない部分もあり。

    ・万灯/米澤穂信
    商社マンのビジネス対決。戦いの場はバングラディッシュの奥地。
    異民族の村の掟や、発展途上の具合が良く書かれていて、主人公がなし崩し的に殺人に巻き込まれてしまうのもやむなしという感じ。
    完璧にやりとげたはずなのに、コレラによってその計画が文字通り命ともども崩れていくラストが良かった。

    ・ジョン・ファウルズを探して/恩田陸
    ジョン・ファウルズという作家が何を書きたかったのかを考察するエッセイのような。
    不勉強でジョン・ファウルズを知らなかったんですけど、イギリスの作家さんなのですね。
    完璧なる偏見なんですが、イギリスの作家さんて何書いてあるか読み取るの難しいイメージ。これでさらに拍車が……w

    ・約束/湊かなえ
    恋人と結婚という雰囲気になったが、それから逃れるようにトンガにボランティアに来ている主人公・理恵子。
    恋人の柏木はいい人そうだが芯にもろいところがあり、何かエキセントリックで、逃げたくなるのもわかる。
    さらに友達の恋人だった滝本を、自分たちのゴタゴタに巻き込んで亡くしていたりして、理恵子は最後まで柏木と別れるか我慢して結ばれるか悩む。
    柏木の人として嫌な感じが上手く描かれていた。それだけに、理恵子が彼に押し切られてしまうのではないかとハラハラしたけど、最後はスッパリ別れていて良かった。

  • 大好きなStory sellerシリーズ◎
    どの話もどこかファンタジーで
    ミステリアスなものでした。

    このシリーズを読む度に
    米澤穂信さんにはまっていってしまいます。

    今をときめく作家さん達ばかりの
    美味しいとこどりの一冊だと思う。
    作家さんを知るきっかけにもなる。

  • こういうアンソロジーってとてもいい。好きな作家さんが書いてるともちろん楽しみだし、自分からは読まない人のを読んで、へぇ~こういうの書くんだあと、意外な発見があったりする。

    道尾秀介さんのは「ノエル」で既読だったけれど、面白さを再認識する。物語にキレと余韻があって、あらためてたいした才能だなあと思う。こういうの、また書いてほしいなあ。

    有川浩さんの異色作も良かった。「二次元萌え」ってどっちかというと好きじゃない分野なんだけど、有川さんの手にかかると説得されちゃう。

    そして今回本当に意外だったのが、湊かなえさんの一篇にジーンときたこと。いやあ湊かなえさんって苦手だったはずなんだよねえ。デビュー以降の何作かがまったく好みではなく、でもって売れてるもんだから、何となく「キライ」の範疇に入れてたのだった(売れっ子作家へのこういう気持ちって、やっぱりつまらんネタミソネミなのかなあ)。

    この「約束」という短篇にも、いやだなあと思う要素はしっかりあるんだけど、最後で浄化されてしまう。こういうのも書く人なのか。
    (こう書いてから、あれ?これって前にも書いたような…と思って調べたら、「不思議の扉」に収録された「インコ先生」という短篇を読んだときも同じこと書いてた。私の中ではイメージが固定してるみたい。)

  • ・暗がりの子供(道尾秀介)
    最初、暗い話なのかな?って警戒したのですが、そういう感じではなく安心しました。良かったです。

    ・トゥラーダ(近藤史恵)
    近藤さんは「Story Seller」シリーズではいつも自転車レースのお話です。「サクリファイス」シリーズの番外編的な。面白いのですが、他のお話も読んでみたい!

    ・R-18-二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談(有川浩)
    えっと、これはかなり踏み込んでます(笑)
    いいんだけど、面白いんだけど、もっと「Story」って感じのものが読みたいな~。

    ・万灯(米澤穂信)
    米澤さん!!今回一番好き!!
    読み応えがあって、ラストも鮮やかでした。
    短編とは思えない濃さで、引き込まれました。

    ・ジョン・ファウルズを探して(恩田陸)
    恩田さんを読むのは久しぶりなので楽しみにしていたのですが・・・・正直期待外れでした。私にはよく分かりませんでした。

    ・約束(湊かなえ)
    湊さんも良かったです!描写が素敵で、綺麗な情景が
    浮かびました。ほどよい切なさで締めてくれました。

  • 有川浩さん、近藤史恵さん他、よく読んでる作家さんの作品が集まっていたので購入。
    米澤穂信さんだけ、初めて読みました。

    近藤史恵さんのは、あ! 「サクリファイス」のチカだ! と思って
    (ロードレースの「サクリファイス」のシリーズ、直近は、場面が変わってチカが出てなかったので)
    いたのですが、チカの下宿先のことがメインな感じで、後味も悪くて残念。

    有川浩さんの「R18」は、今まで読んでいたのとは随分違っていました。
    雑談形式になっているけれど、本音を書いたのか、
    女性作家さんで、この話か!と驚きました。

    米澤穂信さんの「万灯」は、時代背景が随分古いです。
    こういう努力があって、私達のライフラインが成り立っているのかしら、と思うとショック。
    またこういう展開になるとは、ビックリでした。

  • お目当ての有川作品以外にも、読んだことのある有名作家さんがそろっていたので即購入♪ 知らなかったのは近藤史恵という人くらいかな? どれもサクッと読める印象でしたが、そこそこ長い道尾作品だけはちょっと読みづらかったような気も少しw

    有川作品は、相変わらずのネタのチョイスで、笑いながらも「女性目線でコレなのか? すごいな」と関心しきりでした。まあ毎度ながら、検閲・放送禁止用語ネタ等を、小難しくせずに楽しい読み物として提供してくれる珍しい作家さんの新作短編が読める嬉しさを満喫するのが吉♪ということで ^^♪

  • 一番最初のstory seller(アンソロジー集)が良かったので、続きもの…ということで手に取りました。

    story sellerの1は全ての作品が☆3以上でしたが、今回のアンソロジーは、作品ごとの☆数が1~4とかなり差がでました。
    全体として☆2、という感じです。

    米澤穂信さんの「万灯」のみ、単行本で既読済みでしたが、再読してやっぱりいいなと思いました。

  • 3で終わりじゃなかったの?アネックスって…。及第点はあるものの少し据わりが悪い気もします。

  • 有川浩目当てで借りたけど、有川はそんなにおもしろくなかった(というよりつまらなかった)。

    全然期待していなかった他の作品がおもしろくて、結果的に借りてよかったと思った。

    米澤穂信の万灯が一番よかった。
    近藤史恵のトゥラーダもかなりよい。

    表紙に「読み応えは長編並、読みやすさは短篇並」とあおり文句が書いてあったが、この2作品は本当にそのとおり。

    ☆5個が最高として、自分が感じたおもしろさはしたのとおり。

    道夫秀介 暗がりの子供 ☆☆☆
    近藤史恵 トゥラーダ ☆☆☆☆
    有川浩 R−18 ☆
    米澤穂信 万灯 ☆☆☆☆☆
    恩田陸 ジョン・ファウルズを探して ☆☆
    湊かなえ 約束 ☆☆☆

    米澤穂信も近藤史恵もこれまでまったく読んだことがなかったので、これから他作品を読んでみようと思う。

    恩田陸のは小説なのか?論文みたいだった。ジョン・ファウルズにまったく興味ないし。

    有川のは彼女の悪いくせが出ていて、彼女が今世の中に主張したいことを小説化したという感じの対話劇。
    説教臭がぷんぷんしていて、私には無理だった。

全142件中 1 - 10件を表示

Story Seller annex (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする