たった一人の生還―「たか号」漂流二十七日間の闘い (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101367118

作品紹介・あらすじ

それは一瞬の出来事だった。巨大な崩れ波、「たか号」の転覆、そして艇長の死。残された6名は救命ボートに乗り移り、あてどない漂流が始まる。こうして栄えある国際外洋ヨットレースは一転、直面する死との凄絶な闘いが幕を開けた…。極限状況の27日間を必死に生きぬき、ただ一人生きて還った者として、あの海に今も眠る仲間たちのために、すべてを書き綴った海と死と生命の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 私は流されそうな毎日を感じたとき、いつもこの本
    を思い出します。 それぐらい心に残る一冊!!
    二十七日間ライフラフトで海上を漂流し、救出後、医療者や遺族によってどのように魂を再生させるこ
    とができたか。
    文章も読みやすく、とにかく面白い。
    何気なく過ごす1日の大切さや、生きがい、人間の
    持つ強さについて考えることができると思うので
    ぜひ読んでみてほしいです。 

  • 読んでいるうちに、のどがカラカラに乾いてしまった。
    自然災害に関してもいえるのだが、重大な事故が起きて初めて、私たちが気付かされることはとても多い。
    生還した佐野さんが詳細を語ったことによって、捜索方法、大会運営、そして何より同じ競技に参加する人たちの意識を変えるきっかけになったのではないだろうか。心からそう願いたい。
    佐野さんが海から離れずに、またヨットに戻って本当によかった。

  • 92年のグアムレースで遭難し、ライフラフトで漂流した一ヶ月の手記。
    極限の状況で仲間が一人ずつ無くなって行く壮絶な話。回航時に船の上で読んだが、身が寒くなり口の中が渇いてきた。

  • 120831本BS麻耶 八代英輝弁護士 慶応・columbia univ. law s.
    ----------
    『ミニヤコンカ奇跡の生還』☆☆☆←復帰途上推薦さる236
    『哀愁の町に霧が降るのだ』←携帯した愛読書32,  『八甲田山死の彷徨』『アイガー北壁』←遭難中船長が絶望からの希望92 吉村昭の漂流生還長篇小説253
    ----------
    発見と救出と船員仲間の暖かな雰囲気 17
    星 星 星 。。。 23
    こんなきれいな星を見ながら死ぬのか 事故瞬間 68-9
    水。最後までみんな立派なシーマンだった 102
    死。最後の一人に。涙。 159
    発見!瞬間! 177
    水と命。個々の腎機能とホメオスタシス。限界突破状況。 207

  • 二人の息子たちにも小学生の頃に読ませました。物に囲まれている毎日が当たり前の中、佐野さんの漂流体験は子供たちの心に刻まれていることでしょう。 小中学生に読んでもらいたい一冊です。

  • 4101367116 257p 1998・5・25 5刷

  • 中学生の頃に読んだ本

    無事生還してめでたしめでたし。で終わるわけではなく、それからの苦悩も描かれていて、衝撃的だった。

    漂流中に仲間が一人づつ死んでいくことや、最後の一人をなかなか水葬できなかったことや、極限で生きるために人間がとる行動や、心の葛藤がリアルに伝わってきて、読書嫌いだった頃でも夢中で読みました。

    些細なことで悩んでいることが馬鹿らしくなるくらい、自分は平和で幸せなんだと思いました。

  • 1日にペットボトルのキャップに1杯の水...
    27日間の漂流後、たった一人 奇跡的に生還できた佐野さんの手記。
    極限状態の中で、次々に死んでゆく仲間たち。 希望と絶望。 
    一人生き残ってしまったことへの罪悪感。
    そして生還してからのマスコミ攻撃...
    あまりにも衝撃的な内容だが、出版を決意した著者の勇気にも感動。

    *****************************************************
    内容(「BOOK」データベースより)
    それは一瞬の出来事だった。
    巨大な崩れ波、「たか号」の転覆、そして艇長の死。残された6名は救命ボートに乗り移り、あてどない漂流が始まる。
    こうして栄えある国際外洋ヨットレースは一転、直面する死との凄絶な闘いが幕を開けた…。
    極限状況の27日間を必死に生きぬき、ただ一人生きて還った者として、あの海に今も眠る仲間たちのために、すべてを書き綴った海と死と生命の記録。

  • 生きてるって、偶然なのかな。
    死んじゃう人と、何が違うんだろう。
    すごい壮絶。著者、すごい。おかえり。

  • 確か大学生が読むべく100冊というような本でお勧めされていたのがきっかけで興味をもち、古書店で購入して読む。
    そもそも海にたいしていい印象がない僕にとってみると、余計に筆者の27日間が苦行であったと想像される。精神科の先生が佐野さんを「リアリスト」と評した理由を自分なりに想像するのであれば、、、と書き継ごうとしたが、あまりに傲慢な気がするのでやめておく。
    ただ筆者は本書で描かれる漂流帰還を通じて、自分の子供や元妻に対する複雑な感情を滲ませている。それゆえに「生きて愛する妻と子が待つ家に帰る」というおきまりの型にはまっていない。そこが単なる読者として面白かった。
    やっぱり書けないことはあるよね。

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