頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2011年11月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784101367415

作品紹介・あらすじ

頭を打ってすべてを忘れてしまった熊が探しはじめたのは、愛するパートナー、レディ・ベアだった。彼女は乱暴だったけど、熊はそんな彼女に会いたかったのだ――動物世間のよもやま話に奇妙で不思議な現実がみえ隠れ、これって、私たちのこと? 生き物世界の不条理がキュンと胸にしみる、シュールで痛快、スパイシーな7つの寓話集。イラスト全14点収録、話題のベストセラーの文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 動物、人間
    そへぞれが主役になった7つの寓話

    特にいただきますとお客さまはお月さまが良かった!

    イラストのかわいいこと!!
    カラーのイラストはナチュラルなタッチにふんわりと色がついて、見ているだけで楽しい気持ちになります!

  • 文字が少し大きめで、ひらがなも多め。だけれども子ども向け…とも言えないシュールな寓話集。
    7つのお話全て、読みやすく、教科書に載っていそう。
    私は子どもの頃から文章を読むのは好きだったので、国語の教科書に載っている話も授業もろくに聞かずに勝手に読み進めていたような節があるのですが、そんな中にあった、何を伝えたいのかよくわからないような、文は簡単だけど何か意図して教科書に載っているんだよなと思ったようなお話(今読んだらちゃんと何かを感じ取れたかしら)、そんな物語なのです。
    テーマが愛であったり、命であったり、家族であったり絆であったり生きることの意味であったり…。
    それぞれバラバラのお話かと思いきや、実は連作。

  • ほのぼの感、クールさ、ぬくもり、棘、おかしさ、渋み…。
    それらを練り込んでひと針ひと針仕上げた編み物のよう。
    終始感じる寂しさ。冷めたオチ。そして下和田サチヨさんの挿画。
    どれも全部好きだなあ。
    この味わい、おとなの方にもぜひ。

  • 池の中の王様 が好きだったけど 他のも良かった。

    えっ!てなったり
    コワッ!てなったり
    ニヤリ( ⌯᷄௰⌯᷅ )てなったり
    ほっこりしたり

    大人様の童話?かな。

    自分のことなんじゃないかとか
    知り合いのあの人っぽいとか
    身近に居そうで ドキリしたりして…。

    読みやすいから、スルスル読めてしまうけれど
    大切なこと スルスル読み落としそうで、
    何度も読み返しながら すすめた。

    たぶん、ダイジなことって スルスルしてて
    日常でもそんなもの、
    気をつけてないと、スルスルしちゃう。

    小泉今日子さんの書評、とてもよかった。

  • キョンキョンの書評に惹かれて。
    「北風と太陽」に似た寓話の短編集。
    子供向けではなく、大人向けだと思う。
    大人に向けた注意かな。とてもシュール。
    中でも、私はヘビとカラスの話しが心に刺さった。
    表紙の絵がとても魅力的。

  • 何ともシュールな寓話集。読むタイミングによって、笑えるもの、ドキッとなるものがありそう。宮沢賢治ともまた違う味わい。

  • 【くるくるくるくる、風見鶏のように】

    かわいそうなの。
    かわいそうなの。

    なんて他人行儀な台詞なんでしょ。
    犬を拾ってまた捨てる。
    そんな小賢しさが癪に触る。
    だれかが拾ってくれるだろうと、
    缶詰を添えて犬を捨てるやつも嫌いだ。
    だって犬は缶詰を開けられないじゃないか。

    きれいごとはきらいだ。
    きれいごとはきらいだ。

    君は捨てただろ。
    犬を捨てただろう。
    それだけが真実だ。
    それだけがその犬の未来だ。
    まるで次があるみたいな希望は、
    犬のためにあるんじゃない。
    捨てるお前の勝手な自慰行為だよ。

  • キョンキョンの書評集で、読んでみたいと思った本。
    まったく知らない作家さんでした。

    シュールな寓話が7話。
    う~~ん、なんとも不思議な感じ。

  • 面白かった!
    特に印象に残ったのは、虎の話と蛇の話。
    これ、自分のことかな?と思える部分も多い。
    短くて読みやすく、一気に読み切ってしまいました。

  • 7つのユーモラスな寓話集。◇頭のうちどころが悪かった熊は、奥さんを思い出せないまま彼女を探す。なぜ頭をうったのか。察した瞬間、夫としての熊にささやかなエールを送りたくなった。◇ヘビの恩返しは、過去に囚われた父、未来しか見ない母、現在をどうにかしたい息子、そんなヘビ一家に家庭教育の難しさを垣間見た。◇りっぱな牡鹿は“意味”に抵抗する。彼は特別な理由を必要とせず、毎日を丁寧に生きられる鹿なのかも。

  • 頭のうちどころが悪かった熊の話

    キョンキョン(古くてすいません、古いなんて言ってキョンキョンごめんなさい)が読売新聞の書評で絶賛していたので読んでみました。
    短い7つの寓話とうまへた絵(沢野画伯を知ってる人はあまりいないだろうな?)からなる本です。
    頭のうちどころが悪かった熊の話、いただきます、ヘビの恩返し、ないものねだりのカラス、池の中の王様、りっぱな牡鹿、お客さまはお月さまの7編で、どのお話も動物たちが主人公です。
    ”いただきます”と”ないものねだりのカラス”のオチは予想通りだったので、少し嬉しかったです。
    竹蔵は男だからなのだと思いますが、どちらかというとイメージよりも頭の中で納得する傾向が強いので、あまりぐっときたり共感したりするお話はありませんでした。でも、落ち込んでいたり、壁にぶつかっていたり、悲しかったりという弱っているときに読むとふと感じるところがあるかもしれないなあと感じました。特に女性は言葉のイメージなどに共感するようなので、とても気に入った人がいるのは納得できます。
    論理展開して良い話のオチをつけた物語より、こういった計算抜きの物語の方が強い印象を与えてくれるのかもしれません。

    ああ、そうでした今日は、
    ”I wish your Merry Christmas!”

    竹蔵

  • ⁡好きです。こういう雰囲気、大好きです。⁡
    ⁡動物の世界のお話のはずが、何でしょう…
    ⁡恋は盲目だったり、ないものねだりだったり、⁡意味の意味を考えてみたり、どこか出会った事のあるような、無いような…⁡
    ⁡下和田サチヨさんの全14点もの可愛らしいく、⁡
    ⁡ちょっぴりシュールなイラストが物語をいっそう引き立てます。⁡
    ⁡⁡
    安東みきえさんは児童文学や絵本の作家さんで、⁡
    ⁡この本も難しい漢字は一切なくてふりがなも付いています。⁡
    ⁡こどもの頃に読んで、大人になってもう一度読んだら⁡
    ⁡きっとまた違った読み方ができておもしろそうです。⁡
    ⁡⁡

  • 一番好き

  • 可愛い動物たちのお話。それでいてどこか深い。
    どのお話も、登場人物?動物(笑)が可愛らしくて愛おしかった(^^)

  • 星の王子さまの雰囲気が好きだけど、ほんとにしんどい時って星の王子さまを読むレベルで脳みそが働かない見たいなことあるじゃないですか。
    そういう時に イラストかわい〜☆ くらいの気持ちでこれを買ったんだけど、かなり良い。頭ゆるゆるな時でも読める。ちゃんと本を読んだ気になれる。

    古本屋で働いているんですが、「なんかおすすめの本教えて」って言われた時にお子様がいる女性だったらこれをおすすめしています。子供でも読める文章だし、親子で読んで感想を語り合ってほしいなと思って。
    お子様自身もこの本を長く持っておいて大人になったらもう一度読んでほしいと思う。
    布教の甲斐があったのかなんだか知らないけどまわりでやや流行っています。やった〜。

  • 『池の中の王様』がブロマンス味あって美味しい。
    オタマジャクシからカエルへ。
    ヤゴからトンボへ。
    弱肉強食の逆転。二匹はソウルメイトのような絆が生まれる。
    『あらしのよるに』を思い出した。

  • 7つの寓話集。
    大人の自分が読むと、ちょっとギクっとしたり、きょっとクスッとしたり、ちょっとキュッとしたり。

    この本を絵本にして子供に読んでもらったら、どんな目をするのか見てみたい。

    今の自分には、鹿の意味のない話が好きだったな。

    別の話だけど、

    キツネはそういって金色の目から銀色の涙を、キロン、キロンとおとした。

    この一節がとても素敵。

  • 大人向けの寓話集。
    イラストがいい感じ。
    お話は、私には合わなかったけど考えさせられるものばかり。
    「池の中の王様」が読後感もよく楽しんで読めました。

  • 人間みたいな動物たちのお話。
    クスッとできました(#^.^#)

  •  まず惹かれるのは題名。なんなんだ、このヘンテコな題名は…ということで読んでみると、内容はどちらかというと幼児向けの寓話集といったところか。熊、虎、蛇、烏などたくさんの動物たちが登場し、イラストもふんだんに使われており、絵本の要素が比較的に強い。
     しかし、大人としての視点で読んでみると、また違った読み方ができる。構成のシュールさなどに気づき、思わず「お?」と思ってしまう場面が多々あった。意外と大切なことに気づかせてくれる作品集かもしれない。日常生活に疲れた大人たちにかえってお勧めできそうな一冊である。

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著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。1994年に「ふゆのひだまり」で小さな童話大賞大賞、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、2001年に『天のシーソー』で椋鳩十児童文学賞、2018年に『満月の娘たち』で第56回野間児童文芸賞を受賞。主な作品に『頭のうちどころが悪かった熊の話』(新潮文庫)、『星につたえて』『ふゆのはなさいた』(アリス館)、『夜叉神川』(講談社)などがある。

「2021年 『メンドリと赤いてぶくろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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