消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 206
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101368511

感想・レビュー・書評

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  • なんと人間の恐ろしき事か、そしてなんと人間の弱き事か。

  • 2016.6.6

  • 尼崎の連続殺人事件の本を読んで、犯人が参考にしたというこの事件を知った。興味の赴くままに読んでみたが、意外にあっさりというか、おぞましい猟奇的な部分は意図的に薄められているように思える。もう少し松永という男の人間像を深く掘り下げてほしかったが…。それはそれとして、電気ショックを与える仕掛けを作った工業高校出の元社員、お前もちょっとは反省しろよ。

  • P329

  • 2016/02/27 新

  • 七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた―。
    明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。
    まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。
    人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。
    渾身の犯罪ノンフィクション。
    (amazonのあらすじ)

    この松永という男、思考回路が変。
    裁判での釈明も、「誰々はカネになるから、私が殺す動機にはならない」とか、そもそも論として変。
    ちょっと何言ってるか分からない。
    弁護団もどういうロジックでこんなのを弁護する予定だったのか。
    案の定、私選弁護団は解散したらしいが。

  • 誉田哲也『ケモノの城』のもととなった事件と知って。
    フィクションとしての物語よりも、さらに残忍で救えない内容であることに戦慄。
    物語よりも作り話みたいな信じがたい超凶悪犯罪を、客観的視点と簡潔な文章で大変わかりやすく纏められた傑作。
    ただ事実だけを羅列するだけでなく、垣間見せるジャーナリストとしての見解も押し付けがましくなく理論整然としていて読み手の思考を妨げない。
    事件の凄惨さは筆舌尽くしがたいものであり、救いがなさすぎて読むのには精神力が必要。その分、すべてを白日の元に曝して回復された共犯女性の人間性と言葉に涙がでそうになった。

  •  人を支配するってどいういうことなんだろうか。
     ノンフィクションであるということが信じられない本。非常に読んでいて辛くなり、追い詰められる。

     主犯格とされている人は言う「自分はいつも責任を取らない、相手に言わせて行動させるから責任が無い」。
     けれどそれって……自分の主格がどんどん失われないか? 世界との解離が激しくならないか?と。
     だからこそエスカレートしたのかなぁと思うと共に、「普通なら逃げられる」「冷静に考えれば」の「普通」や「冷静さ」を奪うのって想像以上に簡単な事なのかもしれないなと思った。

  • スーパーヘビー級。

  • 人間の心理は恐ろしい…

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著者プロフィール

1966(昭和41)年、東京生れ。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨークの日系誌記者を経て、ノンフィクション作家に。戦争、犯罪事件から芸能まで取材対象は幅広く、児童書の執筆も手がけている。『ガマ 遺品たちが物語る沖縄戦』(講談社)は、厚生労働省社会保障審議会の推薦により「児童福祉文化財」に指定される。著書に『妻と飛んだ特攻兵 8・19満州、最後の特攻』(角川文庫)、『消された一家』(新潮文庫)他多数。

「2018年 『ベニヤ舟の特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊レの救援作戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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