ダブルフェイス〈上〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101368733

作品紹介・あらすじ

円山町のラブホテル街でホテトル嬢が殺され、渋谷署に捜査本部が設置された。証券会社に勤める百合子とのデートの約束を反故にして根本刑事は、一癖ありそうなベテラン村上と組んで聞き込みをはじめる。徐々に暴かれる被害者の素性。昼の彼女は、外資系証券会社の総合職エリートだった。一方、百合子は正体不明のストーカーにつけ狙われる。歪んだ「性」に斬り込む警察小説の快作。

感想・レビュー・書評

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  • 東電OL売春事件を参考にした刑事物

  • あんまり面白くなかった
    薄いのになかなか進まなかったからつらかったわ

  • 香川照之さんと西島秀俊さんのドラマ原作と勘違い。。東電OLを題材に、証券会社のキャリアウーマン、そのストーカー、怪しげなヨーガ講師と刑事など創作を加えている。

  • ネモちゃん、がんばれ~。

  • あの東電OL殺人事件をモチーフに描かれた警察小説の上巻。

    事件を追う根本刑事と付き合う百合子にストーカーの影が…今のところ、登場人物たちの陰の姿が垣間見え、やっと材料が揃ったという段階か。単純に東電OL殺人事件をなぞるだけでなく、作者の創作が散りばめられ、まだ先が読めない。

  • 本屋さんで平積みで紹介されてたので読んでみた。

    今のところ、何てことない警察が主役の小説って感じだけど、それぞれがどう絡んで来てどうなるのかに期待。

  • 東電OL殺人関係70%百合子30%で小説スタート。

  • 円山町のラブホテル街でホテトル嬢が殺された。彼女の昼の顔は、証券界社のエリート社員だった。捜査一課と渋谷署の合同捜査本部が設置され、徐々に被害者の日常が解き明かされるが?

    後述の理由により手に取った本だったのですが、予想を超えて、ものすごく面白かったです。
    捜査本部の男たちの群像としても面白いですし、エリート女性の心のうちを描こうとした面も、非常に興味深かったです。
    私自身は、女性が働くにはこの時代の女性たちよりずっと恵まれた立場におりますので、完全に共感することはできないのですが、男性の立場で久間先生がここまで描かれたことに尊敬の念を抱きます。
    ただ、最後の根本刑事の恋人である百合子のストーカー事件の顛末が、ちょっと期待はずれでした。どう本筋の事件とかわってくるのか!?とすごい楽しみにしながら読んでしまったので^^;


    実は、著者の久間十義さんを存じ上げてました。多分先方は覚えておられないと思いますが、私が小学校の頃に通った塾で2年近く教えて頂きました。久間先生と、同じ大学でいらした学生の先生たちが開いた個人塾でして、私は大好きでした。詰め込み教育ではなくて、自分で考えて勉強する、自分で消化する癖がついたのは、先生方のおかげです。

    余談ですが、この塾の先生に勧められて、6年生のときに「風とともに去りぬ」を読みました。当時は精一杯大人ぶって、これは面白い!なんて言ってましたが、正直さっぱり良さは分かりませんで(笑。当たり前ですよね、ティーンエイジャーにもならないおこちゃまが読んで面白い作品じゃないですよね^^;)
    でも、そういう背伸びの仕方みたいなのを教えてもらったのは貴重だったと思います。

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。87年豊田商事事件を扱った『マネーゲーム』で第24回文藝賞佳作。『世紀末鯨鯢記』で第3回三島由紀夫賞受賞。『刑事たちの夏』では警察小説ブームに火をつけ、警察小説の金字塔となる。主な著書に『放火(アカイヌ)』『刑事たちの聖戦』『ダブルフェイス』『禁断のスカルペル』『デス・エンジェル』『限界病院』など多数。

「2020年 『笑う執行人 女検事・秋月さやか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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