ダブルフェイス〈下〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101368740

作品紹介・あらすじ

捜査線上にヨーガの行者が浮上した。セックスを通して解脱を目指す歪んだタントラ修行とは何なのか?被害者との関係は?刑事たちはローラー作戦で姿を消した男を懸命に捜すのだが…。一方、謎のストーカーに拉致された百合子は絶体絶命の危機に瀕していた。彼女からのSOSは根本刑事に届くのか。欲望が交錯する現代の暗部を抉る傑作警察小説、大幅加筆により新たに生まれ変わる。

感想・レビュー・書評

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  • エリート男性が女を買っても不思議はないが、エリート女性が円山町で夜な夜な客を引く不思議。中村うさぎやたくさんの作家が惹きつけられたこの謎に、本書ではタントラヨーガという答を出している。麻原のように怪しげな田代という男との麻薬や覚醒剤を使った交合から一種のパワーチャージを覚えた被害者が売春に走ったということ。真相はどうだったのか。

  • 二人はうまくいくのかな?その後が気になる。

  • もう少し事件の真相が二転三転するのかと期待したのだが、やけにアッサリと…二つの事件が交わることもなく、平行線のまま消化不良で終わったように思う。

    タイトルの『ダブルフェイス』は、人間の二面性、特に裏の顔を意味しているのだろうか。

    東電OL殺人事件、怪しげなヨーガ修行者、ストーカーとセンセーショナルな題材をぶち込んだ割りには…残念…

  • 読み終わった。特に何と言うこともなく。
    テーマは過激に見せているけど、そこを掘り進めてる感じもあまり見えず、普通の警察小説かなー。

  • 2000年に刊行されてたぶん舞台も現代のはずなんだけど、渋谷センター街にいそうなピアスをしてる若者の一人称が「ボクちゃん」で、外資系商社で働く総合職のOLたちは、いわゆる典型的な"おじさんから見た"キャリアOL像、というちょっと時代錯誤な感が否めない。
    ストーリーもあっちへ行ったりこっちへ行ったり。誰が主人公で、どれがメインの事件なのかがずれがちだった。

  • んーーーっっ。。東電OL殺人を題材にして作られてると思いきや。なんだかんだで最後は百合子ネタで締められた。ちょっと肩すかし。
    上巻は東電OL殺人70%百合子30%に対し、下巻は東電OL殺人40%百合子60%の内容。警察絡めてのちょっとマジメに書いたドタバタ系な物語でした。

  • 最後のストーカーの顛末が残念だったので、下巻は星三つで^^

  • もう一つのストーリーは要らない気がするのですが…。

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著者プロフィール

1953年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。87年豊田商事事件を扱った『マネーゲーム』で第24回文藝賞佳作。『世紀末鯨鯢記』で第3回三島由紀夫賞受賞。『刑事たちの夏』では警察小説ブームに火をつけ、警察小説の金字塔となる。主な著書に『放火(アカイヌ)』『刑事たちの聖戦』『ダブルフェイス』『禁断のスカルペル』『デス・エンジェル』『限界病院』など多数。

「2020年 『笑う執行人 女検事・秋月さやか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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