魔術はささやく (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 981
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369112

感想・レビュー・書評

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  • 点と点が線で繋がる感じがさすが宮部みゆきさんだなと思いました。最初は自殺と思われた3つの事件が実は繋がっていた。最後の最後にタイトルの【魔術はささやく】の意味がわかりました。怖かったです。最後は守のやさしさに心を打たれました。良い子だなー

  • 父親の失踪で不幸な子供時代を過ごした守,彼の真実に迫る姿勢はついつい頑張れって応援したくなる.前半と後半で読書感は少し違ったものになるが,守を取り巻く友人や職場の人や家族の確かな信頼,絆にホッとさせられた.それにしても恐るべし催眠術.

  • ただのミステリー小説ではなく、主人公・守の成長していく姿も描かれている。読んでいくうちに、守に共感し、応援していた。最後まで一気読みした。

  • 2016.1.5 3
    公衆電話なんて出てくるから古い本なのかなと思ってたら、平成5年の本だった。
    面白い。夢中で読んだ。
    父親が副社長かと思い、ああやっぱりと思ったら、大どんでん返し、実は轢き殺されていた。
    その後、仕返ししたくなるものだろうか?
    プロローグの
    読者はそこで何が起こったのかを知ることができても、そこに何が残ったのかを知る事は無い。読者は知らない。
    と繰り返し語るところが、事件の異質さを暗示していた。
    1章、2章と場面も人物も、ましてその関係も知らされずに意味深に語られて混乱するが、つながりが見えてきて、私も当事者になっていた。真相を早く捕まえようと最後まで一気読みした。

  • 宮部さんのプロットの組立はさすがとしか言いようがなく、後半は一気読み。点滴中も読んでたからね。
    でもこの犯人の手口は好みじゃない。現実離れした設定を受け入れることができる作品とそうでない作品がある。今回は後者ですね。ちょっと残念。

  • 途中まで既視感を覚えながらも、引き込まれて行きましたが、
    催眠術の下りで一気に現実に戻ってしまいました。

    途中の既視感は、昔読んだ海外小説にそっくりだったから。
    その小説の題名を忘れたので、どちらが先なのかはわかりませんが、(雷がついていたような)
    女性が追い立てられるように逃げ、自殺し、最後の一人はさらにおびえる。
    海外小説の方は、その最後の女性が主人公でした。
    その頃ってサブリミナルや催眠術が流行り、問題になっていたのかもしれませんね。

    流れはそのままですが、宮部さんの素晴らしいところは
    色んな視点から描いて、終息するところです。
    守くんの心の整理もできたので、後味は悪くなくすっきりかな。

  • 怖かった。

  • 催眠術の話。主人公の父親は主人公が幼い頃に公金横領して失踪し、母もなくなり親戚に引き取られ、そこでまた伯父さんが事故で人を死なせてしまうがそれは催眠術師により仕組まれたことだった。意外なところで事件の繋がりがあり、犯人も単純に騙された人ではなく騙された人を大事に思っていたおじいさんだったのがなんかよかった。

  • ミステリーのオチを○○術で終わらせるのは、個人的には好きじゃない。けど、さすがの筆力と言うべきか、なんやかや面白く読み終えてしまった。

  • 話の進め方がうまい。
    1つずつじっくりと話を進めていく。
    徐々に早まる話のスピードに一気に引き込まれました。
    ただ、結論が少し安易。
    せっかく練りに練ったストーリーの結論が催眠術では、少しがっかりです。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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