魔術はささやく (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.49
  • (616)
  • (1232)
  • (2514)
  • (154)
  • (31)
本棚登録 : 10425
レビュー : 830
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369112

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 実は、宮部みゆきさんの作品って、まだ2作目なんですよね~。読みたい作品は沢山あるんですけど。。。

    なんとなく初期の作品を読んでみたくて手に取りました。
    ぐいぐいと引っ張っていってくれるので、あっという間に読了。
    流石、数々の賞を受賞している人気の作家さんです。

    「魔術はささやく」は、なんと約30年前の作品で、バブルのあの頃の時代を知っている私としては、ニヤリとしてしまうことが多々ありました。
    喫茶店のピンク電話とか電話ボックスとか、今はもうあまり見かけませんよね。

    事件も当時の時代背景ならではのところもありますが、根本的には現在も同じだと思いました。
    家の留守番電話やマニアックな雑誌などが、ラインやSNSや動画サイトなどに変わるだけのこと。

    だって結局のところ人間の心のことだから。

    読みやすいのですが、少々わかりにくいところもありました。ここまで手の込んだ殺人事件を起こす犯人の動機とか。
    あとは読むひとが、どこを、何を、拾い上げるかなのかなとも思います。

    宮部さんの作品はまだまだ沢山あるので、また読んでみたいと思います。

  • 3人の女性の死は自殺ではないのか?だとしたらどんな方法で殺したのか?そしてどんな繋がりがあるのか?気になってどんどんと読み進めました。
    その方法は反則…と思ったけれど、伝えたいところは他にあるのでまぁよし。
    守のせっかくの能力が序盤にしかつかわれず残念。普通の高校生だもんね。

    文庫版の表紙はマグリットの山高帽のオマージュかな。さてその意図は?

  • 父から借りたもの9

    金庫破りやサブリミナル、催眠など盛りだくさん。一つの事件では終わらず、いろいろと繋がっていく。
    少年の心情、葛藤など…読ませるなぁ。

  • 25年も前に書かれたとは思えない、今でも色褪せないミステリー作品でした。また、子どもの成長小説として読んでも面白い。真実を知ってしまった後の決断への葛藤の描き方は見事でした。

  • 主人公の優しい強さ、攻撃的で無いけど根をしっかりと下ろした大木のような強さが好き。幸せとは何かを感じた。

  • 初期ながら、流石の宮部みゆきミステリー。20年以上前の時代感は否めないが、緻密な構成と圧倒的な筆力に魅せられた。

  • なかなか楽しく読めたけれど、今読むとサブリミナル効果のくだりは時代を感じさせる。催眠術は一周回って新しいとは言わないけれど、江戸川乱歩的な古典的イメージか。

  • 探偵役が叔父の冤罪を晴らすという粗筋だけを頼りに読み始めたもので、中盤以降の展開には随分驚いたが、作品に込められたテーマは終始一貫。サブリミナル効果の件はもっと話の根幹へと直結するかと思いきや、意外にも味付け程度だったのは若干拍子抜け。小遣い稼ぎの出来心が悪意へ膨張する様も、贖罪の意識が憐憫に変貌する様も、一度スイッチが入ったら最後、本人の意思でコントロール不可能になる恐ろしさはSNS全盛の現代にも通ずる。守少年の早熟さには強い違和感があるが、終盤の心の揺れを描く為に10代という設定はやはり必要なのかも。

  • ストーリーは面白かったけど、結局催眠術って…。夢オチぐらいがっかりする。
    アネゴとの絡みも途中から急に消えるし、三浦も電話の脅しぐらいでおとなしくなるんかい!と。主人公やおじさん、じいちゃんのキャラがとても良かっただけに惜しい。

  • ちょっと現実離れした内容でしたが、主人公の誠実さが良かった。

  • 私の好きな感じではなかった。でもジョークとかの言い回しは好き。少し怖いと思った。でも最後催眠術だったのがちょっと。
    逆に言うなら催眠術というテーマでさえも面白く引き込んでくれる宮部みゆきはすごい。1日で読み終わった

  • なぜかふと読みたくなって20年ぶりくらいの再読。荒唐無稽なお話のようなのに、しっかり読まされてしまう。これがやはりミヤベさんの技なのでしょうか。

  • 平成元年に刊行されたもので、「第二回推理サスペンス大賞」受賞作とのことですが、さすが、TVのドラマを観るよりお話の先が気になり、引き込まれ最後まで一気に読んでしまいました。
    主人公の「日下 守」は両親の不幸な事件で、小さな頃から回りとの関わりで、年齢に合わない大人のような受け止め方をしつつも、あくまでも真っ直ぐなその年頃らしい清らかな人間像に好感をもちます。
    後々、育った環境もとっても暖かい家庭で穏やかな気持ちで見ることができました。
    こういった様に人物の描写、心の描写、お話の背景が本当に面白かったです。
    ただ、犯人とその殺人の理由が残念でした。。

  • 久しぶりに本格ミステリー読みたいなと思って。が、殺人方法がちょっとぶっ飛んでて反則技ではなかろうか…タイトルになってるもののこんな内容だとは思わなかった。人が人を殺す動機って難しい。共感度&理解度低め。
    展開的には面白かったしゾクゾクしたけど、2つの柱がイマイチ交差してなくて無理やり感あるのと(最後まで2人が似てるなんて思わなかったぞ)途中途中で助けてくれたいい味出してるサブキャラたちが回収雑でもったいなかった。古い作品だしキャラ立ちそこまでしない風土だったのかも。
    じいちゃんて本当にただの通りすがりの人だったんだ⁈っていうのは驚愕。なにか関連ある人かといつ出てくるかと期待してたのに。
    宮部作品2つ目で、やっぱりうーんな感想かも…。序盤の目線隠してる展開があんまり好きじゃない。自分が覚えてられないだけですが…

  • 動機不明な3人の女性の自殺。そこに巻き込まれた高校生、守が謎の死に向かっていく。

    宮部みゆきらしく、謎の殺人者が明らかにならないままストーリが進んでゆくのはよい。しかしながら、後半を過ぎたあたりまで、ぼんやりした散文的な文章が続くのは少々いただけない。特に、学校のくだりは最後のほうでは忘れられているレベルであり、うまくいかされていると思えなかった。

    トリックは、超常現象のようなものではないのでよかったのだが、少々動機が弱すぎるのではないか。復讐なら復讐でよいと思うのだが、そこにもう一人、復讐と関係ない人物をねじ込んでくるところも弱い。

    ストーリーと関係ない豆知識が、他の作品と異なり、あまり気にならなかったのはよかった。

    それはそうと、全体にちょっと弱かったな。

  • 日本推理サスペンス大賞受賞作。再読。人間の無意識を使ったトリックは、ミステリーとしては無理があるかも。ホラー文庫などのジャンルに入っていたら、まったく違和感はないと思うけど。そういう意味では時代の先取り感あり(笑)。デビューした頃から凄い筆力だったんだなぁ。

  • 宮部みゆき。
    やっぱり宮部みゆきだった。

  • 相変わらずの社会系

  • 点と点が線で繋がる感じがさすが宮部みゆきさんだなと思いました。最初は自殺と思われた3つの事件が実は繋がっていた。最後の最後にタイトルの【魔術はささやく】の意味がわかりました。怖かったです。最後は守のやさしさに心を打たれました。良い子だなー

  • 父親の失踪で不幸な子供時代を過ごした守,彼の真実に迫る姿勢はついつい頑張れって応援したくなる.前半と後半で読書感は少し違ったものになるが,守を取り巻く友人や職場の人や家族の確かな信頼,絆にホッとさせられた.それにしても恐るべし催眠術.

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

魔術はささやく (新潮文庫)のその他の作品

宮部みゆきの作品

ツイートする