レベル7(セブン) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 14540
レビュー : 1259
  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369129

感想・レビュー・書評

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  • これは面白い!

    二転三転どころか、四転も五転もする。
    最初は全部バラバラな点だったものが、すべて違うアプローチで線になって一つの結末に収束する感じが凄い・・・

    後ろ半分ぐらいは一気読みしました><b

  • ある日記憶喪失の状態で目覚めた一組の男女。

    彼らがどうしてそのような状態になってしまったのか、一つずつ解き明かしていくミステリー。
    若干ファンタジックな設定があるのかと最初は思っていたがそうではなく、現代日本を舞台にしたミステリーだった

    かなりのボリュームのある作品だが後半は先が気になって仕方がなかった。

  • 再読。とても好きな話で何回も読んでいる。
    今は個人情報にうるさいから、こんなにうまくみさおを探せないよなと思いつつもそれでも面白い。宮部みゆきのミステリーの中では、この話が一番読みやすくて面白いと思う。
    今回初めて思ったが、プロローグ前にある一文はグリム童話から引用されているが、盗賊の花むこはまさにこの話を凝縮したような話だな。

  • GWの暇つぶしにブックオフで100円で買った本のうち1冊。

    個人的には十二分にお釣りの来る面白さで、思わず一気に本でしまった。

    内容としては、作者にあるミステリーものなのだが、よくもまあこんなストーリーを思いつくものだと感心しきりである。

    作者ファンにかかわらず読んで損のない1冊だと自信をもって推薦できます。

  • 文庫後付には1996年と書いてた。
    私読んだの中学の時だったと思うんだよね…単行本で読んだのかなぁ? そうだっけ?

    実に23年ぶりの再読。
    「主人公が記憶喪失て!そんなことが!マジか!」
    …みたいな衝撃と驚きと。2人の若い男女がFAXなどから推理したりなんだりしていく冒険。
    その2つのことしか覚えてなかったわ。。。

    中学生にはわからなかったのだな。。
    これは三枝さんの物語だったのかなぁと思う。プロローグが三枝さんから始まった意味がわかる。
    若い2人の時間が戻って話は終わるけど、2人にとっては始まりであり、だけど三枝さんには色々終わりだなぁと。

    真行寺のお母さんが若い時、なんと一瞬だけ浮気に傾いたことがあった。
    そのことは、悦子にとってはなんとも言えない、消化しきれていない感情だったはずだ。お父さんが許してふつうに夫婦に戻っていることも、浮気相手を信用していることも。頭では理解できるが感情がついていかない、モヤってたと思う。

    そこへ三枝さんが来る(尾行だけど)。
    自分に命の危険があるかもってタイミングで。
    さらにエピで「お母さんに似ている」と言う。

    ぬああああああどういうことだよぉぉぉぉ!
    三枝さんはお母さんを好きで、あの事故のあった18年前から忘れていなかったのか?????
    他にいないってことなのかよ!なんなん?
    どういうことなんだよぉぉ!

    杉村夫妻の最後を読んだ時と同じで。
    ああ大人になるといろんな複雑な感情が生まれて、複雑に絡まっちゃって、ただの好きや愛しているだけでは説明つかない、説明できない、難しい気持ちになるんだ。
    自分がどうしたいのかもわからなくなるんだ。

    私は浮気した妻が許せなかったし、まさにお嬢!と思ったけど、実は半分は気持ちがわかるのだ。
    真行寺の母についても。
    10も年下と浮気?!とは思うけれど…半分は気持ちがわかるのだ。浮気することが理解できるってことじゃなくて、夫は毎日不在で自分もなにかままならない、娘はさっさと巣立って行って…そういう状況に置かれた時に何がどうなるかはわからない。

    ああ宮部さん。すごすぎるよ。

    トリックについては全忘れではあったけど三枝さんを信用できる=二重に仕組まれているんだなとわかったし、もしかして息子ではなく本人の仕業か?って予測はついた。

  • 2つの方面から話が進んでいき、どんどん繋がってくる感じが面白かった。
    答えは合ってたけど、解き方が違う感じと言うか多分ほんとの犯人はこの人だなと思っていても、やられた感があって面白かった。
    どんよりした気持ちから一転したりして、最後は明るい気持ちで終われてよかった。

  • 友人に勧められてこの本を読んだことが推理小説デビューでした。個人的な思い入れのある作品です。

  • ある言葉を残して行方不明になった女子高生
    「レベル7まで行ったら戻れない」

    夫を亡くし紹介で心理カウンセラーの仕事に就く真行寺悦子
    そこで知り合った女子高生みさお
    みさおは謎の言葉を残して行方不明になった
    悦子はみさおを探し出そうと決心する

    目が覚めるとまったく知らない部屋
    ベッドで寝ている隣には知らない女性がいる
    自分の名前がわからない
    隣の女性も目をさますが自分が誰だかわからない
    自分はいったい誰なのか、隣の女性は何者なのか

    行方不明になった女子高生を探す真行寺悦子目線と
    記憶喪失の男目線
    二つの話が交互に続いていきます
    まったく接点がないような二つの話が昔のある事件をきっかけに徐々に繋がっていく

    約650ページある長編作品
    最後まで読みきれるかなと思いながら読み始めました
    大きく分けて六つの章に分かれていてそれぞれの章の中も細かく分けられています
    細かく分けられている最後の行に非常に続きが気になるような文言を乗せている為
    「今日はここまで」と決めた箇所で終わる事ができず次々と読み進めて自分の中では早く読み終わりました。
    宮部さんの長編作品は「火車」といい中だるみがなく初めから最後まで集中して読めます。

  • 【感想】
    奇抜でどういう意味なのか分からないタイトルを始め、何が何か一切の設定がわからないまま物語は進む。
    そして後半で一気に伏線を回収していく様、さすが宮部みゆきと言わざるを得ない。

    事象だけを見れば殺伐とした背景のはずなのに、キャラクターの絡みはどこかほのぼのとしている。
    そしてそのアンバランスさが物語の魅力の1つとなっている。
    キャラクター同士の会話も逸脱で、こんな人いるのか?ってレベル。笑

    設定もどこかSFというか近未来感があった。
    フタを開けると決してそうではなかったが・・・笑

    本当に面白かった!
    読んでいてページをめくるのが止まらなかった。


    【あらすじ】
    男はあるマンションの一室で目を覚ました。
    隣には見知らぬ女が寝ている。
    てっきり深酔いして記憶が曖昧なだけかと思ったが、何故か二人とも記憶をなくしていた。
    そしてその二人の腕には「level7」という不思議な文字が残されていた。
    見覚えのないその部屋には、札束がぎっしり詰まったスーツケースと拳銃と血の付いたタオルがあった。
    自分たちは事件を起こした犯人なのか?記憶をなくした男と女が記憶を捜して奔走する。
    一方、「レベル7まで行ったら戻れない」という謎の言葉を残して女子高生・貝原みさおが突然失踪した。


    【引用】
    p486
    「そういうのって、飼い犬に手を噛まれたっていうんじゃない?」
    「悦子。人間は飼い犬になったりしないよ」

    「母さんがそんな女だったなんて…」
    「母さんを悪く言うんじゃない。」
    義夫はぴしりと言った。

    「お父さん、寛大ね」
    「今だからだよ」
    「じゃあ昔は?やっぱり母さんのこと、許したんでしょう?」
    「許したというのはちょっと違う。母さんの気持ちがよそへ向くことを、どうして父さんが許したり許さなかったりできる?」


    p520
    裕司
    「レベル7というのは、7日間はパキシントンの効き目が切れないという意味か?」
    猛蔵
    「原則は、そういうことだ。だが…」
    「俺たちが本当にあんたたちにレベル7まで投与したとすると、あんたたちは戻ってこられなくなっていたはずだよ。そこまで投与すると、廃人になる道をまっしぐらだ。」

  • 記憶をなくした男女とそれとは別の女性が真相に近づいていく…的なスリリングミステリー。
    まだ携帯電話も無い時代の話だし、『火車』や『理由』が好きで読み始めた私にとっては記憶を取り戻す過程とかファンタジーに近い感じがして想像がつきにくいところがあった。しかし段々とタネが明かになりつつあるところなんかは段落が終わるごとに次が気になり、おーそうきたか!という勢いでページを捲る手が止まらなかった。かなりの分厚さだが一気に読んでしまった。火車等の現代ミステリーものだけでなく、宮部みゆきはやっぱり面白いと実感した。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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