返事はいらない (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 4312
レビュー : 320
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369136

感想・レビュー・書評

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  • なんでかちゃんと読んだはずなのに、内容が頭に残らない。
    私には処理しきれなかったというか。。

    時間を空けてまた読んでみたいと思っています。

    (2013.2.15)
    ************
    再読。
    「返事はいらない」
    彼氏にフラれて自殺しようと上がったマンションの屋上で出会った夫婦に、銀行相手にお金を騙し取る計画に誘われる。

    犯罪に加担するキッカケがあって、それが完全犯罪として成り立ちそうな計画で、よく考えるなぁと思った。

    大手銀行や企業がこのカードの暗証番号の仕組みのように、やってないけど「やってます」と言っても素人には分からないなぁと単純に思った。
    作中でも「自分には関係ない」と思っているからなんでしょうね。
    なかなかそこまで考えたら銀行に預ける気にならないし…

    「さよならに返事はいらない」ってセリフがいやに格好良かった。

    「ドルシネアにようこそ」
    ドルシネアってなんだ?と思って読み始め、意外と深いネーミングでした。

    お店が客を選ぶってことは六本木のオシャレなお店ならさもありそう。
    そのイメージを変えたいと言っても、このオーナーが直接紹介して招待しないと難しいんじゃないかなぁと思った。

    「言わずにおいて」
    課長にセクハラ発言をされてブチ切れてしまった女性が、夜中に眠れなくて川沿いを歩いていたら、車の事故を目撃してしまう。

    あんな風に「見つけた!」なんて言われた直後にその相手が死んだらものすごい怖い。
    よく警察に言わずにやり過ごせた上に、自分で調べる気になったもんだ。
    確かに課長が本当は思っていた通り仕事がテキパキ出来る人なのかもと思った。

    しかしこのトリックはなかなか難しいというか、捻り過ぎっていうか、あり得なくない?と思った。
    死にゆく妻に嘘をつき続けるためにここまでするか?
    殺すのも自分だし。

    「聞こえていますか」
    嫁姑間が上手くいってない家庭で育った男の子が、やっと別居で引っ越してきた先で夜中に幽霊を見たり、元の持ち主の電話に盗聴器を見つけてしまう。

    家族でもウマが合わない関係というのはどうしてもあるでしょう。
    そういうのを子供の頃から見せられて、その子からしたらどっちも血が繋がってるのに「どっちの味方につくの?」と迫られ続けるなんてひどい環境だと思った。
    その割にはすごく賢くて落ち着いた子供だけど。
    三井老人の気持ちまで想像できる12才って、と思ってしまった。

    やるせない気持ちになる話だった。

    「裏切らないで」
    ある刑事が担当した歩道橋から転落した女性の事件の真相について。

    「東京」は幻、という件になんとなく納得出来ました。

    享楽的な価値感で浪費していく女性が出て来るけど、本当にどうしようもないですね。
    器用な人ならちゃんと稼ぐ男(今時いるのか?)を捕まえるんだろけど、そうでない人がこの「30才過ぎたらおばさんで舗道の石と同じ」なんてセリフを吐くようになるんでしょう。
    確かにおばさんになった女性に社会的価値はないという思想は男性にはあるけど、そんな男なんて「じゃあお前にはどんな価値があるわけ?」と聞きたくなるような下らない人だろうと思ってしまうのだから、そんな人達の価値感に縛られたくないと思う。

    女性側も「若さ」以外の魅力を身に付けようとは思わないのかな。
    その辺がやっぱり浅はかというか思慮に欠けていて魅力がなく、結婚相手もいないところに現れてるのかな。

    「私はついてない」
    借金のカタに婚約指輪を取られて泣きついてきた従姉妹の相談にのってあげる高校生の話。

    前の話で言うところの「上手く稼ぐ男を捕まえた女」の話。
    やっぱりちゃっかりしてるというか、要領が良いなぁと思った。
    仲良くなりたいとは思わないけど。

    借金をさせてくれてた女性も、まぁムカついてたんだろうけどやり過ぎ感もあったし、家の様子なんかに悲壮感が漂ってて哀しくなる話でした。

    裕くんは結婚するハードルが上がってそう。
    彼が香水に詳しかったエピソードだけは微笑ましかった。

  • 設定が古いけどストーリー展開としては古さを感じさせない。事件が起こる結局のところの、妬み、嫉み、欲望、想いなどは時代やものが変わってもあまり変わらないんだなと。だから事件が起こるんだし、ストーリーが生まれる。殺人事件があるにせよ、全体的にホッとする内容でした。次は「火車」を読んでみたい。

  • ミステリーの短編集。
    薄っぺらになりがちな短篇だけれど、人物描写もしっかりされて無駄が一切ありません。
    『ドルネシアへようこそ』は、心がほんわか温かくなります。

  • 短編集です 
    どのお話も読みやすく 読後もすっきり 刑事さんがとても よかったです

  • 「返事はいらない」「ドルシネアにようこそ」「言わずにおいて」「聞こえていますか」「裏切らないで」「私はついていない」。「ドルシネアにようこそ」が一番面白く読めた。主人公の生き方と華やかなディスコの対比が面白い。あとは「私はついていない」。主人公の従姉に出来過ぎなぐらいな出来事が連続するがそれは仕組まれたこと。しかし、最後に自分に関係する意外な事実が。どんでん返しとは違うがそうなるか、と。

  • 1話1話作り込んであって無駄がなくてなかなか面白かった。中でも速記の勉強をするさえない青年の話「ドルシネアにようこそ」が良い話だった。駅の改札隣にある伝言板がこの話のキーアイテムだけど、私より若い子達はその存在すら知らないかもなぁ。

  • 爽やかミステリーとでも言うのでしょうか、宮部みゆきさんの短編6話が収録されています。返事はいらない、ドルシネアにようこそ、言わずにおいて、気に入りましたw。「返事はいらない」、1994.12発行です。

  • 謎解きの短編集です。起承転結が早いためわかりやすいですが、考える時間がないのが短編のつまらないところでしょうか。
    短い時間の空きに読むには良いですが、考えない分後に残らず残念です。
    内容は楽しいものでした。

  • ーーー
    失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。日々の生活と幻想が交錯する東京。街と人の姿を鮮やかに描き、爽やかでハートウォーミングな読後感を残す。宮部みゆきワールドを確立し、その魅力のすべてが凝縮された山本賞受賞前夜の作品集。

  • 短編集。魅力ぎっしり。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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