龍は眠る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8996
レビュー : 742
  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369143

感想・レビュー・書評

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  • 裏表紙のサマリーを読んだら、SF物かなと予想していました。SFは苦手なので心配しましたが、少し違いました。宮部さんは、かなりのゲームファンだそうですね。そういう部分も作品に影響しているのかもしれないなと思います。
    彼女は、やっぱりとにかく文章がうまいです。構成、間のとりかた、など、読み始めたら続きが気になって止められないですね。インパクトというか衝撃度、アイデアでは東野圭吾さんのほうが上だと思いますが、文章はやはり東野さんが理系出身だからかわかりませんが、宮部さんのほうがレトリックがこなれていますね。
    この小説は、特殊な能力を持って生まれた少年達の話。印象に残った文章は、「今度は彼が人の役に立つだけでなく、人に助けてもらうことによっても幸せになれる人生であって欲しい」というところ。人に助けてもらうことによって幸せになれるとか、考えたことも無かったので、新鮮でした。最後の動機・犯人解明の箇所は、難しかったですが、さまざまな伏線がみるみる気持ちよく整理されて、ストンと落ちる感じがして、爽快でした。宮部さんの作品は、また読んでみたいと思います。

  • うまい。

    と言葉にしてしまうと、自分でももどかしいくらいに浅く思えるのですが、それ以外に言葉がないものでして。

    「超能力」という題材にはじめは少なからず抵抗を持っていました。が、それでも、少年の描き方や登場人物の心の揺れの描き方に、次第に自分の中で何かが加速していくのが分かって。そして後半にある事件の絡み合い、そのスピード感に、気持ち良く自分を乗せることができました。
    いや、宮部さんに乗せてもらった気がします。

  • 宮部みゆきさんの初期の作品です。
    久しぶりに引っ張り出してきて読みました。

    これは名作だと思う。

    推理小説が大好きで一時期宮部みゆきさんにハマりました。
    宮部さんの作品を片っ端から読みまくって…
    で、その中に何作かですが、これってSFですか?って思う作品にぶち当たりました。
    その内の一作がこれ『龍は眠る』です。
    話の内容は、まぁ推理小説と言っても差し支えないですが登場人物にサイキックがいます。
    だからといって超能力を駆使して事件を解決するのかというと、そんな訳ではなく。
    人間の内面を描いた少し悲しい物語です。

    絶対にオススメです。

  • 購入してから読み始めるまで、かなり本棚で寝かせてしまった。読んでからそれをかなり後悔した、というかそのせいで珍しく一気に読み進めた。
    早く早く先を読みたい、と思いながら読んだのは久々だった。
    やっぱり宮部さんのは面白い!情景、心情って大切だなぁ〜と思った。

  • 超能力を持ってしまったがゆえの苦悩が丁寧に描かれている。人の心が分かればいいのに・・・と思うこともあるけれど、全てを知ることが出来ないのは幸せなのだと思った。

  • 面白い。
    超能力だから、最初は、ん?って思ったけど、なかなか良い。全体的に暗くリアルに描かれてるので、超能力者は2人しかでないし仲良しだからハチャメチャも起きないけど、独特のハードボイルド性と哀愁で。カッコ良く決まる

  • 初宮部みゆき作品。この本をきっかけに好きになった‼

  • 「クロスファイア」ですっかり宮部みゆきの超能力者モノに魅了されたが、この作品もまた面白かった!しかもこれはミステリー要素が強く、それでも「ミステリーに超能力は反則」と思わせない内容に仕上がっているのが見事。通常の人間が持ち得ない能力を持って生まれてしまった彼らの苦悩もよく書かれていて、最後「へへ」の二文字だけで泣きそうになってしまった〜。

  • とてもおもしろかったです!

    事件の真相は単純なものですが、
    悪意のない犯罪のやるせなさ。「結婚」とは、またお互いが好きになるとは一体どういうことなのか。そして能力を持つ者の苦悩。それら一つ一つがリアルに描かれていて、どこか考えさせられる作品です。

    能力者の苦悩(特に直也)には胸が締め付けられるものがあります。

  • 宮部みゆきの作品には、前半がモッサリとしてテンポが悪いものもあるが、これは最初から最後までテンポが良かった。この「龍は眠る」は、サイキックという異能力者を扱う作品だが、「蒲生邸事件」しかり、「クロスファイア」しかり、宮部みゆきの異能力者系の作品はハズレが無い。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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