かまいたち (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369167

感想・レビュー・書評

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  • 兎に角、読みたくなる。

  •  宮部みゆきの時代小説を読みたいと手にした本です。再読です。再読ですが、やっぱり面白い。
     短編が4作収められてる本作。どれも初めて読んだときに衝撃を受けたのか、すべてオチを覚えていました。それでも楽しかったですし、描写が怖い。宮部みゆきさんの書く作品は頭の中にその現場を浮かべやすいため、ぞっとしました。 後半2作は「霊験お初捕物控シリーズ」のお初が初登場します。再読して思いましたが、自分はこういう話が好きなんだと再認識しました。夜に怖くなるくせに読みたがる・・・。
     このシリーズ、まだこの2作しか読んだことがないため、これから何作か読めると思うと楽しみで仕方ないです。

  • ドキドキ、ハラハラする展開で、情景も目に見えるようで迫力があって読みごたえがありました。

  • 宮部みゆきの時代物の中で、一番好きかも。
    素晴らしく面白い。短編だからすぐ読めるし、本当におすすめ。
    数年前スペシャルでドラマ化されましたが、あれは水川あさみがいまいちだった。
    読むべし!!!

  • 収録の「迷い鳩」をアンソロジーで読んだことがきっかけでの再読。
    あとがきによると、『天狗風』などとは登場人物は重なっているようでいて、同一シリーズではなさそう。なるほど。
    だとしても、いつか、お初と右京之介のその後も読めると嬉しい。
    かなり昔の作品群なのだけど、宮部さんの作品は本当に面白い。お初が登場していない「師走の客」の軽妙さや「かまいたち」の、悲惨な事件でもくすっと笑える流れが好き。

  • とても面白かった。お初ちゃんのエピソードがまた読めたこと、嬉しかった。

  • 時代小説の短編集。人斬りとミステリーの親和性。

  • おもしろかった。

  • 20190907読了。宮部みゆきの初期の時代小説短編集。初期のとは思えない完成度。霊験お初の第一作目もあるし。一気に読んでしまった。

  • 面白かったです。宮部さんの時代モノ短編集。表題作の『かまいたち』はドキドキの展開でした。『迷い鳩』『騒ぐ刀』は不思議な力を持つお初が事件解決に係る話で、特に『騒ぐ刀』は刀鍛冶の執念、怨念が怖かったです。
     時代モノですが、ミステリー書き手の宮部さんらしい、バランスの良い作品達でした。

  • どれを読んでも宮部みゆきさんの江戸ミステリーは好き。
    あるだけ読んでしまったので、もっと読みたい。
    昔青い鳥文庫で、挿絵の新吉さんに射抜かれてからもう何年経つのか。
    お初ちゃんも、おようちゃんより一回りお転婆で、読んでいて可愛らしい。直次にいさんかっこいい!
    霊験お初シリーズ、もっと読みたかった。

  • 久しぶりに読んだ時代小説。

    加えて、宮部みゆき初挑戦。

    やー、よかった!

    迷い鳩と騒ぐ刀が連作になってたのもよかったし、なんていってもすんなり江戸時代までタイムスリップしたみたいな気分を味わえたのがよかった。

    時代小説ならではの味、楽しさ、言葉の使い回し、日本的な美しい要素。

    なんていうか、非常に美味な小説でした。

  • 小学生のころ、寝る前になぜか母が読み聞かせをしてくれた一冊。
    子供心ながら、読みやすく後味のいい小説でした。
    おきゃんな主人公がかわいくて好きでした。

  • 宮部さんらしい時代小説です。中短編4 話で構成されており、最後の2話「迷い鳩」と「騒ぐ刀」はみ宮部さんのデビュー前の作品に手を加えたものだそうです。特に「かまいたち」は、一気読みしました。

  • 宮部みゆきの歴史小説は、切った、貼ったはある。

    「かまいたち」は、医者と娘の話でこんなにも穏やか。
    主人公のはらはらどきどきする行動も、善人の壁に守られている。

    「師走の客」はまさかの詐欺。思わぬ落ちに苦笑。

    解説 笹川吉晴

  • 江戸ファンタジーものの短編集。
    表題作「かまいたち」は特に良かったです!宮部さんの描く女性は、自分に負けず困難に立ち向かう姿が美しいですね。また、「迷い鳩」なども霊験お初シリーズが好きな私にとっては嬉しい短編でした。完全な番外編でなく設定も少し違うということで、イメージが違ってはないか少し心配でしたが全くの杞憂でした。

  • 再再再読くらい。
    なので、はじめて読んだようなスリルはないけれど、やっぱりうまいなぁと思ってしまう。お初シリーズの断片的が読めるのもよい。

  • すっかりはまってしまいました。宮部みゆき。

    かまいたちと、お初2編の
    江戸の女の凛々しさが素敵過ぎるーー
    泣きたくなっても、逃げたくなっても
    自分できっちりカタをつける。
    なかなかできません。


    師走の客のラストの、
    「大丈夫、いい正月を迎えられますよ」
    っていうのが、なんかものすごくよかった。

  • 宮部作品は何冊か読んだけどダントツで好き!
    この方の時代小説は初めてだけど風景とか人物がありありと
    目の前に浮かんでくる描写は本当に素晴らしい
    最後の連作はもっと続きが読みたい!と思いました
    不思議な能力に目覚めた系も舞台が江戸なら
    すんなり面白い^^

  • 一気読み

    この人の時代物のミステリはほんといい…!

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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