火車 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369181

感想・レビュー・書評

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  • ある女性が失踪。休職中の刑事・本間は遠縁の男性に頼まれ失踪した婚約者・関根彰子の行方を捜すことになる。聞き込みをしていく中で明らかになる事実と深まる謎。失踪と因果にある消費者金融地獄の実態も描かれた社会派ミステリ。

    初著者作品。
    小説読書とブクログデビューして間もなく1年10ヶ月を迎え、通読書も200冊を超えてからの宮部みゆき初体験。勿論読むなら世に名高い名作をと本作品を手に取った。

    本作品に限った技法なのか、著者特有の文体なのか、冒頭から独特の世界観に迎えられた。火車という表題名と反比例した何とも冷静沈着な刑事・本間目線の一人称による語り部によって進行していくのだが、登場人物に対する観察眼、心理描写などセリフ・地の文の節々に著者の哲学的な思想とポリシーを感じ惹かれた。

    そして、私のミステリ通読史上初であろう犯人と被害者が不在のまま「で、あろう」余韻を残して終える結末に漏れるため息。590ページの厚みも相まって読破に3日を要した。

    木を見て言うならば好感を、森を見て言うならば私の読解力では本作品の魅力を堪能しきれかった。

    途中、失踪した関根彰子が自己破産の依頼をした弁護士の説法が延々と、時に熱く語られるシーンがある。消費者金融の実態と債務者の性格的・心理的傾向から制度や行政延いては警察による保護の至らなさについて、こと細かに綴られている。私にとっては最大の見どころであり、このシーンと出会えたことに本作品を読み得た価値を感じた。

    この作品が産声を上げたのは今から30年前。当時はまだ貸金業法が整備されていなかった時代背景とのギャップはあったが、クレジットカードの利便性に潜む闇、キャッシングがもたらす錯覚、自己破産者や多重債務者に陥る過程は、法改正が行われた現状でも未だなお通ずる根深い問題だ。

    物語の中で弁護士は「金遣いの荒いだらしのない人間ばかりではない。むしろ生真面目な気の小さい人間だ」と自己破産者の心理面と実情を擁護しつつ、一方で金融業が経済を回していること、債務と債権の在り方に異議を唱えている。著者のあとがきで記されていたが、本作を執筆するにあたり相当な情報収集をされたことが十二分に伝わってきた。

    人生のデザインとお金のバランスによって、生き様は変わる。そのバランスが崩れたときの悲劇と警告が描かれた社会派小説と解釈することで、ストンと腑に落ちた作品であった。

    別の作品にも是非、触れてみたいと思う。

    • akodamさん
      megmilk999さん、こんばんは。
      コメントいただき嬉しいです。
      私の拙いレビューをご覧いただき恐縮です。

      本書が何故未だ多くの読者を...
      megmilk999さん、こんばんは。
      コメントいただき嬉しいです。
      私の拙いレビューをご覧いただき恐縮です。

      本書が何故未だ多くの読者を唸らせるのか、納得の一冊でした。特にお金に係る人間心理はどれだけ時代が流れても不変的ですよね。

      そしてお薦めもありがとうございます。
      どんちゃ…、いえ土瓶さんお薦めの【おそろし 三島屋変調百物語事始】は既に入手しておりまして、あとは気分の趣を待っております。これは歴史小説の類いに入るのでしょうか。私未経験なので、とても緊張しておりますがmegmilk999さんもお薦めとあらば、一先ずリラックスして臨もうと思います^ ^
      2022/06/13
    • 土瓶さん
      どんちゃん、でもなんでもいいですー(笑)
      「おそろし」は、歴史ものというよりは、大江戸ホラー?
      怖いだけでもない、いろいろな読後感が味わ...
      どんちゃん、でもなんでもいいですー(笑)
      「おそろし」は、歴史ものというよりは、大江戸ホラー?
      怖いだけでもない、いろいろな読後感が味わえる一冊です。
      するすると読みやすいので、構えず、お気軽にどうぞ♪
      2022/06/13
    • akodamさん
      どんちゃん、こんばんは(さらり)
      【おそろし】はホラーの類いなのですね!しかもいろんな読後感が味わえると聞いて楽しみになってきました。
      あり...
      どんちゃん、こんばんは(さらり)
      【おそろし】はホラーの類いなのですね!しかもいろんな読後感が味わえると聞いて楽しみになってきました。
      ありがとうございます^ ^
      2022/06/13
  • 自分にとって初の宮部みゆきさんの作品。かなり前からいつかは読む作品と心に決めていてやっと手にとった。
    30年前の名作中の名作という前情報とミステリーの先駆け的な作品であることも相まって、読む前から身構える様な、高い壁を目の前にした様な心境でずっと後回しにしてきてしまった作品。

    まずタイトル。こちらの作品は「火車」という漢字でずっとインプットされており読みは「ひぐるま」だと思っていた。「かしゃ」という読みだとは思ってもみなかった。
    知識不足がタイトルから早速と始まった作品だった。

    作品は本当に細かく丁寧に状況と心情が描かれており登場人物の輪郭がかなりはっきりと伝わってくる。
    その集大成の様な約700頁の大作だった。
    宮部さんの作品で今後も読みたいと思っている物はどれも長編で、今回この「火車」を読んでみて納得した。細かく丁寧に描写すればするほど文量は多くなるに決まっている。
    宮部さんの作風であり、イコールそれは文量を伴う物であるのだと理解。

    この作品の名作たる格付けはやはり最後の喫茶店に集約されている。
    本間俊介の目の前にずっと追い求めた喬子が初めて姿を現し、その瞬間を描ききるがために長い前振りがいきてくる。その後どうなったかは描かれていない、しかしその後は読者の想像にお任せします、といった類いの終わり方とも違うと感じた。
    待ち伏せた喫茶店に喬子が現れたその場所が
    「火車の今日は我が門を遣り過ぎて哀れ何処へ巡りゆくらむ」
    の終着点だと解釈。
    巡って巡って本間と喬子が巡りあうその時こそがこの物語のラストに相応しいと。
    素晴らしい、ミステリーではあるが謎や真相を残しつつもしっかりとした結末が名作たる所以だと感じた。

    今後も気合いを入れながら宮部さんの作品を読んでいきたい。

    • bmakiさん
      宮部みゆきさんが初読みとは意外です!

      私は『火車』を『かしゃ』と読んでいましたが、本を読んだら、なんだ、『ひのくるま』じゃん!って思い...
      宮部みゆきさんが初読みとは意外です!

      私は『火車』を『かしゃ』と読んでいましたが、本を読んだら、なんだ、『ひのくるま』じゃん!って思いました。
      かしゃが正解なんですね(^◇^;)

      模倣犯は面白かったです。
      私は魔術はささやくとか、クロスファイアとか、超能力系に凄くハマりました(*^^*)

      ソロモンは冗長な感じがして、結構苦痛に感じてしまいました(^◇^;)
      2024/03/25
    • NSFMさん
      コメントありがとうございます。

      宮部さんの作品はどれも長編で読む前のハードルが高いです。模倣犯もソロモンも読んでみたい作品なんですが圧倒的...
      コメントありがとうございます。

      宮部さんの作品はどれも長編で読む前のハードルが高いです。模倣犯もソロモンも読んでみたい作品なんですが圧倒的な文量に身が縮みあがってます。

      暫くしてから読んでみます。
      2024/03/26
    • おにゃんこぽんさん
      NSFMさんのコメントを拝見し、読んでみました。コメント通り、いい作品でした。ありがとうございます。
      NSFMさんのコメントを拝見し、読んでみました。コメント通り、いい作品でした。ありがとうございます。
      2024/05/06
  • むぎょーーーー

    というわけでみんみん激推しの一冊を今宵

    いやーもったいな!
    これもう絶対もったいないやつやん!
    何が?

    はい、本書『火車』は1992年発行のいわゆる社会派ミステリーってやつです
    消費者金融やカード破産などの当時の社会問題を取り上げてるわけですね
    当然30年前の作品なので、その問題自体がかなり色褪せてるんですな
    今ではもっともっと複雑な世の中になっとるわけです

    で、やっぱり社会派ミステリーってやつは鮮度が重要だと思うんですね
    社会の「今」を切り取っていないと、どうしても臨場感であったり、それこそ生の怒りだったり、生の哀しみだったりが湧いてこないんです

    だからもう、もったいないのです!
    これ当時読んでたらもうめちゃくちゃに面白かったと思うんよ!
    もったいな!
    もう馬鹿!1992年のわいの馬鹿!

    いやでもそれでも★5です
    話自体も面白かったんですが、もうちょっと引くくらい読みやすいのよ
    最初の10ページくらいで「何これ、読みやすっ!」って思ったもんね

    マジで最初の10ページで、宮部みゆき天才か?って思ったもの

    会話文がめちゃくちゃ自然なのよ!
    すげー!のよ
    もうその人がいるのよ
    その人がいて勝手に喋ってるので、するする頭に入ってきて読みやすいのよ
    Audibleか!って思ったもの
    聴こえたもの

    うーん、すげーな

    『あんじゅう』も読まねばな

    • ひまわりめろんさん
      ウルちゃん

      わいはカードの類は一切持たされてないので安心です。゚(゚´Д`゚)゚。
      (なぜ泣くのか)
      ウルちゃん

      わいはカードの類は一切持たされてないので安心です。゚(゚´Д`゚)゚。
      (なぜ泣くのか)
      2024/10/26
    • ひまわりめろんさん
      ほか弁
      ほか弁
      2024/10/26
    • 1Q84O1さん
      駅弁
      駅弁
      2024/10/26
  • 本当に少しずつ少しずつ分かっていく真相から目が離せず後半からは一気読みでした。スリリングなストーリー展開。ラストの余韻も良い。久しぶりにググッと引き込まれた作品でした。

  • 社会派ミステリー。
    クレジットカードが普及し始めた頃の話。
    ある女性の失踪の謎。徐々に明らかになっていく真実。
    そこには自己破産者の凄惨な人生が隠されており…
    消費者金融の問題へと話は発展していく。
    テンポよい会話で展開され、物語に完全に引き込まれた。
    家族という逃れられない運命と、幸せになりたいという欲望。
    自己破産は本人が悪いのでも、カード会社が悪いわけでもないという。やるせない。
    時代を感じる作品だが、やはり名作だった。

  • 怪我で休職中の刑事の元へ、親戚の青年から(銀行員で態度悪し)婚約者失踪の相談が寄せられる。現役刑事が、その足取りを追うも、行方は掴めない。刑事は周囲の協力も得て、コツコツと彼女の残した痕跡をたどる。そして、戸籍をも操作したなりすましの事実を突き止める。
    平成初期の作品で、事件の発端となる主なテーマが、消費者金融であり、カード破産、ローン破産になっています。現在では、法定金利の引き下げや消費者金融への法整備等進み、社会問題としては少し古めかなあとは思いますが、昨今では投資型不動産の信用供与問題など根本的に同じ問題は続いていくのかもしれません。
    推理小説として充分読ませます。加えて、刑事の周辺の登場人物が、一人づつ人物像を丁重に書かれていて、彼の日常を豊かに描きます。
    最後に、失踪者である彼女が遂に姿を現し、そこで刑事と読み手の長い追跡の終焉となります。

  • 休職中の警官・本間俊介、彼の遠縁の和也から婚約相手が消えたと相談を受ける。名前は関根彰子。彼女の失踪を追うにつれ、消費者金融への問題に拡大する。さらに逃亡する理由と罪を重ねている可能性。1歩1歩関根彰子に近づく。クレジットカード地獄と家族の不条理。この本の幕の下ろし方が何とも秀逸!。小説の中で一番好きな本は何?という問いに「火車」と一切躊躇なく答えています。2016年頃かな?読書メーターを始めて最初に読んだこの本が一番好きな本でした。火車が自分の小説の基準になってしまったことがバイアスとなっています⑤↑↑

    • ポプラ並木さん
      自分は2016年頃から本格的に読書を始めました。最初に読んだのが火車で、十角館の殺人、容疑者Xに殺人、など完成度が高いものを読んでいったので...
      自分は2016年頃から本格的に読書を始めました。最初に読んだのが火車で、十角館の殺人、容疑者Xに殺人、など完成度が高いものを読んでいったので、基準が高くなってしまいました。

      宮部さん、蒲生邸事件、クロスファイア、レベル7が特に好きです。
      勿論、杉村三郎シリーズ、ソロモンの偽証、、、全部好きです。
      2022/06/05
    • 湖永さん
      良いですね〜。
      宮部さんは、なんというか重みがありますよねぇ。

      また、いろいろと参考にさせてもらいます‼︎
      良いですね〜。
      宮部さんは、なんというか重みがありますよねぇ。

      また、いろいろと参考にさせてもらいます‼︎
      2022/06/05
    • ポプラ並木さん
      こちらこそ!
      こちらこそ!
      2022/06/05
  • ジョギングしながらイヤホンでオーディブルで聴く。
    風が強くて、三浦友和さんの声が風の音でかき消され、聞こえづらいところもあったが、負けないで聴いた。

    ひざを撃ち抜かれリハビリで休職中の刑事が、遠縁に頼まれて失踪した婚約者を探す。失踪した女性は過去にクレジットカードによる浪費で自己破産をしていた…という話。

    1992年発表とのことなので、もう30年前の小説になる。消費者金融全盛の頃。
    武富士ダンサーズのセクシーなダンスと「あなたの夢が動き出す」ってCMのセリフをふと思い出した。
    でも、“ご利用は計画的に”

    僕はバブル後に社会に出たので、現金以外で消費をすることは、とても怖かった。
    丸井とかのプラスティックのカードは便利だけど信じていなかった。

    だけど、今やキャッシュレス決済が当たり前。
    SuicaやPayPayが出てきてからは、現金を持ち歩きたくなくなった。
    コロナでステイホームで、Amazon使えばクレジット決済が不可欠になっていくし、飲み会なければ精算で現金出す機会もない。
    最近は財布の中身があまり動かなくなった。

    世の中が変わって、お金のあり方も変わっていく。


    「火車」は長い物語だけど、さすが宮部さん。
    圧倒的な筆致力で一気に読ませる。(というか、聴かせる)
    少し色褪せたかもしれないけど、まだまだ名作。 

  • 長〜いが読みやすい。700頁弱。
    1998年?の頃の時代背景など振り返られる。
    主にクレジット関係、そして今より個人情報というワードも当たり前になってない時なのか。え??そんなことある?と恐くなる。

    宮部さんの他の何かを過去読んだ時に途中で挫折してしまい、、
    今回は1番ブクロク登録多いこちらを購入。

    会話メインで話が進んでいく構成。
    犯行は悪い事だが、人間の追い詰められたときの言動を思うと変に同情してしまうというか、、他のミステリーなら悪役に腹立ちまくるが、そんな気持ちにはなれなかった…。。。
    こゆ描き方が宮部さん上手だなあと、解説読んで納得。

    ちょいとお腹いっぱいなので、今日の休日は甲子園4試合見よう、関西大雨なりませんように。
    と言いつつ、午後から次の本読み始めるかも笑

    • koshoujiさん
      えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された...
      えー、ブクログ様から「YouTubeへの直リンクを張ったコメントは即刻削除せよ!!」との警告メールが届きましたので、前のコメントの指摘された部分を削除して書き直しました。ご了承ください。
      現在のブクログの担当者は、この10年間、私がどれほどブクログの普及に貢献してきたか知らないらしいです。
      まあ、makopapa77で検索すれば、私の真の姿が半分ほど分かりますが。

      初めまして。koshoujiと申します。
      亀レスになりますが、私のレビューに対して“いいね”ありがとうございました。
      フォローもさせて頂きました。
      私は数年前、ひたすらブクログにレビューを書き続ける毎日を送り、300本ほどレビューを書いたのですが、仕事が忙しくなり、最近は殆ど本も読めず、レビューも書いていません。そのうち、また面白いレビューを書くつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。
      2022/10/13
    • なんなんさん
      koshoujiさん、初めまして、おはようございます!
      10年間も!凄いっ!
      私まだ1年弱の初心者です。

      レビューこれからも楽しみにしてま...
      koshoujiさん、初めまして、おはようございます!
      10年間も!凄いっ!
      私まだ1年弱の初心者です。

      レビューこれからも楽しみにしてます^ ^
      宜しくお願いします♪
      2022/10/14
  • 再読。
    20年ぶりくらいだろうか。

    ブクログでレビューを見かけ読みたくなって、確か実家にあったはずと、立ち寄りついでに探すものの『レベル7』や『蒲生邸事件』はあるのだけれど、本書は見つからず結局図書館で借りる。
    あの頃は買って読んでいたはずなんだけどなぁ。

    いやぁ、面白い。
    間違いなく傑作。
    カード破産と戸籍乗っ取りの話だとはおぼろげに記憶していたけれど、真相は覚えていなかったので新鮮な気持ちで楽しめた。

    話の筋はたいして複雑ではなく、休職中の警察官である主人公本間の甥が婚約者に自己破産の過去があることを発見し、問いただしたところ失踪。
    足取りを追っていくとどうも戸籍上の本人ではなさそうだ。
    2人の女性は今どこに!?という話。
    このストーリーが、すっと馴染む文章で綴られる関係者の話や、エピソードで肉付け、深堀りされていき、次第に真相が見えてくる様に、とにかく没入させられる。

    宮部みゆき氏はエピソードで人物造形するのが本当に、本当にうまいと思う。
    直接的には登場しない、失踪女性の関根彰子に戸籍乗っ取りの嫌疑がかけられる中でどうにも付きまとう「しっくりこない感」。
    それでも明らかになっていく事実がもたらす「そうなのかも感」。
    最後、明文化されない事実を残しつつのエンディングはともすると肩透かしに感じられるところだが、それすらも良い余韻。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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