火車 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 23241
レビュー : 2340
  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369181

感想・レビュー・書評

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  • 衝撃作。作品中に描かれた頃から時間的な隔たりがあり、社会の状況も異なるけれど、決して古い感じがしない。追いつめられていく苦しさ、明かされていく真実、とても濃厚な作品だと思う。

  • 2018.2.27(図書館)

  • 消費者金融の多重債務に絡んだ、殺人ミステリー。2時間ドラマの上を行くような恐ろしい設定と、実行者がごく普通のどちらかと言えば真面目な部類の人間であるという対比がいい。日本の現代社会では、ひとつ間違えればそこに大きな穴があることを、教えてくれる。
    個人的には、本書は宮部みゆき作品でもかなり好みで、『蒲生邸、、、』と並ぶかも。

  • 少し前の小説ですがネットで評価が高いので読んでみました。

    今では当たり前のように使用するキャッシュカード。当時から使いすぎて問題となる事などがあったみたいですね。

    弁護士さんが言うように当たり前の人がおちいる事も多かったのかもしれません。

    カード会社の闇を見たような気がきます。

    なかなか長い小説でしたが、続きが気になり、夜更かしをしてしまう事も多かったです。

    彼女たちも辛い思いをしてきているのが伝わったので何が悪なのかわからない。そんな感情が生まれました。

    ラストの終わり方が好きです。

    ちなみに私は理学療法士をしていますが、休むぐらい激しく追い詰める事は今のリハビリテーションでは行わない事が多いと思います。サディストなんてびっくりです…良くなるためには通い続けされる事も必要なんですよね。それも技術のうち。

    まだまだ認知度が低い職種ですが、当時からこのような有名な作品に使用される事は光栄だと思いました。ただし厳しい事ばかりではないので誤解しないでほしいところは少しあります笑

  • 蛇は思ってるの。足がある方がいい。足がある方が幸せだって。
    あたし、幸せになりたかっただけなのに。

    喬子の不幸な生い立ちからの凶行なのか、真実は別にあるのか、気になる!
    作中でもあるが、全て状況証拠ですからね。

    喬子が悪いのか、世の中が悪いのか、その罪を暴くことは正しいとこなのか。

  • 少し長めの話で途中中弛みはあったが最後に新城喬子にたどり着いた時にはさすがに鳥肌がたった。
    細かいパズルを少しずつ組み合わせていって最後にピタッとはめ込むような構成が素晴らしかった。
    時代背景が平成初期ということでなんとなく懐かしいような古臭いような、そんな雰囲気が全体的にただよっていたがこういう誰でもが陥ってしまいそうなテーマにもなんだか薄ら寒さを感じた。

  • クレジットと自己破産、つきまとうお金の闇と、孤独な女が一人で強く生きてる、生きていこうとしていくその人生を追いかける話。とても面白かったです。まだ金利がグレーゾーンにあった頃の話だから、このあと過払い請求ブームが来るんだなあという感じの時代の話でした。面白かったです。自分なら最後なんと言うだろう。そしてタイトルもははあという感じでした。文字通り火の車だったわけだー!先が気になって後半はすいすい読みました。

  • 初めて宮部みゆきを読んだけども、とても読みやすくて楽しめた。ラスト一文は、今まで読んだ本の中でも、一二を争うほど秀逸だと思う。

  • 突然すとんと幕が落ちてきたかのようなラストに唸る。このようなラストだったからこそ、読了後もあれこれ考えさせられました。

  • 長いけど、常にほどよい緊張感があるので楽しめた一冊と言える。まぁ再読は無いけど。
    嫌な過去を捨てるべく、他人を乗っ取るという無茶苦茶な内容だけど、あり得ない話でもないかと思えた。でも、いくら嫌な過去があるとは言え、他人を殺してまで乗っ取るとはなぁ。

    最後の犯人と接触するところはドキドキが半端ない。もう少し本人の話を聞きたいとこだけど、スパッと終わったのが個人的には残念。逆に気持ちよくもあるけど。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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