火車 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 23151
レビュー : 2332
  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369181

感想・レビュー・書評

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  • 190503.勉強にもなりつつ楽しく読めた。
    主要人物も絞られているし読みやすい。ターゲットに近づくにつれ段々と色んな側面が見えてきて、ラストに出会った際に何を訪ねるのか?色んな想像ができる場面で物語が閉じるのも粋を感じた。
    自己破産者に対しては主人公と同じ考えだったので、弁護士さんの話はとてもタメになった。そう言われるとそういうものなのかもしれない。

  • 悲しい話なんだけど、なぜかハマってしまう。今回でたぶん4回目。カードをあまり使わないのは、この本の影響だといってもいい。主人公のような波乱な人生は生きたくないけれど、なぜか惹かれてしまう主人公。したたかで本当に理解できないのだけど、それでも強く生きようとしているところには共感ができるのかもしれない。そして自分の人生は決して裕福でも何も能力も実績も持ってないけれど、しあわせだなとあらためて思う。

  • 最近オチを求めがちな傾向にあるため、個人的にはちょっと物足りなかった。
    なんにせよキャッシュレス時代は怖いと実感。

  • 徐々に事件の全貌が明らかになり、最後まで決して飽きさせない。
    推理小説としての面白さの中に、社会への深い洞察を感じる

    多重債務者を中心に事件が進んでいくが、物語が進むにつれその壮絶な人生が徐々に鮮明になっていく。
    債務者と普通の人に大きな違いなどなく、私達は「自分が幸せに映って見える鏡」を求めてしまうという文章には恐ろしさを感じた。

  • クレジットカードや住宅ローンを発端として、金貸しの深みにはまっていった女性二人が別々の世界で生きていた。

    深みでの生活はどれほど想像を絶するものなのか、それを描きつつ、殺人をする選択肢しかなくなってしまった孤独な女性。

    その女性を全くと言っていいほど糸口がない状態から、一つ一つ地道に可能性をたどり積み上げていく過程がこのストーリーの魅力の一つだと感じた。

  • 犯人や犯行の内情を追いかける側だけから描いているため、じわじわと事実が明らかになり、しかも最後は直接喬子と会話をする前で終わるので、エンタメ的な盛り上がりはないのですが、それだからこそ喬子の怖さが増しているように思います。本当に人を殺してまで自分を変えたいと思うほど追い詰められ、地獄も味わって来たのだとは思います。とはいえ、もっと他の生き方もあっただろうに、と思います。

  • 読み終わって感じたことは、最後にきょうこの口から色んな話を聞きたかったと思いました。
    途中は、続きが気になってあっという間に読めました。

    誰にも頼らずに一人で生きて行かなくてはいけない、それでも幸せになりたい、きょうこの強さと孤独を感じました。

  • ミステリーってこういうのだ!と思わせてくれるほどの作品!!
    さすがとしか言いようがない。
    引き込まられて一気に読んだ。

  • 確かに宮部さんに一番はまっているときに読んだ1冊。そしてベストの1冊。
    普通の人が借金にはまっていく様に(そしてその描写のすばらしさに)こわいこわいこわい、と思いながら一気読みしました。今でもこのタイトルを見るとこわい、が先に来ます。

  • 傑作とはまさにこのこと。
    この小説には、
    見えそうで、見えない凄さ
    がある。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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