平成お徒歩日記 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 983
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369211

作品紹介・あらすじ

あるときは赤穂浪士のたどった道、またあるときは箱根越え、お伊勢参りに罪人引廻し、島流しルートも。暑さにも寒さにも原稿締切にも病にも負けず、ミヤベミユキはひたすら歩く歩く-。怪しき道づれたちと繰り広げる珍道中記を読むと、あ〜ら不思議、あなたも江戸時代へタイムスリップ。さあ、この本をポケットに、お江戸の旅へと出発しよう!楽しくてためになるおトクな一冊。

感想・レビュー・書評

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  • あんまり面白くなかった、、
    新潮文庫の人たちと宮部みゆきで江戸時代の有名な跡地とかを巡るお徒歩日記
    楽しそうだったけど、一緒に歩いてるカメラマンとか他の人たちのあだ名とかやりとりとかが自分的に面白くなかった

    歴史に詳しい人が読んだらすごい楽しめそう
    てか宮部みゆきとか新潮の人たちがすごい歴史に詳しくてかっこい〜って思った

  • 本を読んでみて,宮部みゆきの書く本には興味があっても,宮部みゆき自身には興味が無いんだと気づいた.

  • 自分があまりエッセイを読まないからか、あまり面白さを感じなかった。文体がちょっと苦手。
    1番初めは知ってる地名もあって、掲載の地図を見つつ読んでたけど、徐々にただの旅エッセイになってて魅力が半減。最後は消化するためだけに読んでた。
    やっぱり宮部さんは小説の方が面白い。

  • 2023.01.17

  • 「おとほにっき」ではなくて「おかちにっき」。江戸の時代小説を手掛ける著者が、江戸時代の人々が移動する時の時間と距離感を把握するために、いくつかのコースを実際に歩いて確かめようとする雑誌の連載の書籍化。次回の東京出張ついでに江戸散策するのもありかと本書を読んでみる。
    バブルが弾けて不景気が続く当時の世相を織り交ぜて、編集担当者たちとの道中が楽しそう。

  • 「宮部みゆき」が、テーマに選んだ江戸時代の出来事に従って平成の世を徒歩で散策する旅エッセイ『平成お徒歩日記』を読みました。

    『初ものがたり』に続き「宮部みゆき」作品です。

    -----story-------------
    歩け!
    「ミヤベ」式・お江戸の旅ガイド。

    あるときは赤穂浪士のたどった道、またあるときは箱根越え、お伊勢参りに罪人引廻し、島流しルートも。
    暑さにも寒さにも原稿締切にも病にも負けず、「ミヤベミユキ」はひたすら歩く歩く――。
    怪しき道づれたちと繰り広げる珍道中記を読むと、あ~ら不思議、あなたも江戸時代へタイムスリップ。
    さあ、この本をポケットに、お江戸の旅へと出発しよう!
    楽しくてためになるおトクな一冊。
    -----------------------

    週刊新潮で半年周期(2月号と9月号)に出版される時代小説特集に連載されていたエッセイをまとめた作品、、、

    年間2作品しか掲載されないので、一冊の本になるまでに3年半(平成6年9月号~平成10年2月号)の期間が必要だったようですね。


     ■前口上
     ■其ノ壱 真夏の忠臣蔵
         ―両国(吉良邸跡)~鉄砲州(浅野上屋敷跡)~高輪(泉岳寺)
     ■其ノ弐 罪人は季節を選べぬ引廻し
         ―小伝馬町~堀端~鈴ヶ森~小塚原
     ■其ノ参 関所破りで七曲り
         ―小田原~箱根湯本~箱根旧街道
     ■其ノ四 桜田門は遠かった
         ―皇居(江戸城)一周
     ■其ノ伍 流人暮らしでアロハオエ
         ―八丈島
     ■其ノ六 七不思議で七転八倒
         ―本所深川
     ■其ノ七 神仏混淆で大団円
         ―善光寺~伊勢神宮

     ■剣客商売「浮沈」の深川を歩く
     ■いかがわしくも愛しい町、深川
     ■あとがき
     ■文庫版のためのあとがき
     ■付録 「お徒歩」ガイド


    赤穂浪士が「吉良上野介」を討取った後、泉岳寺まで歩いた道を辿ってみたり、

    「市中引廻しの上、獄門」の市中引廻しのコースを再現して辿ってみたり、

    関所破りで有名な箱根の関所のある旧東海道を辿ってみたり、

    江戸城を一周して、桜田門外の変を実感したり、

    流刑先の八丈島をリゾート気分で訪ねたり、

    本所七不思議の所縁の地を辿ってみたり、

    そして、善光寺と伊勢神宮を訪ねる神仏混淆の旅で最後を締める、

    といった感じで、「宮部みゆき」の地元(縄張り)であり、「回向院の茂七(えこういんのもひち)」シリーズの舞台にもなっている深川を含め、ユニークなテーマに沿って「宮部みゆき」と関係者が歩きます… 一部エリアでは早駕籠(タクシー)も使いながらですけどね。


    街歩きっていいですね… 散歩は好きなので、一緒に歩いている気分に浸りながら読めました。

  • 平成5年~10年にかけて小説新掲載された、「江戸人の距離感を足でつかもう!」 お散歩企画のエッセー集。軽妙でユーモアたっぷりのこじゃれた文章が魅力的だった。著者にはエッセーももっと書いてもらいたいな。

    それにしても、タイトルに「平成」とあるだけで古めかしく感じてしまうとは。「平成」もすっかり過去になってしまったということかな。

  • 旅に行く前に読み始め、旅から帰って読み終わったお徒歩エッセイ。市中引廻しコースは惹かれた。流人の島八丈島にも行きたいな。一つのテーマを決めて暑くも寒くもない季節にのんびり散策したくなった本でした。

  • エッセーの旅行記。テーマに沿っていて非常に面白い。しかし旅行ガイドとしては不完全かな。楽しんでいる感じがいいし、多少は勉強になります。でもなんだか不満がのこる。もっと知識があふれている感じの方がよかったのかな。

  • 下町の定食や和菓子を食べ歩きしました。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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