理由 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 9741
レビュー : 796
  • Amazon.co.jp ・本 (686ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369235

感想・レビュー・書評

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  • ドキュメンタリータッチ
    その意味もわからないくらいの学生の頃に
    一度読み、再読
    映画版も見たけど、逆にドキュメンタリー映像
    っぽい映像になって嘘くさくなってた印象
    芸能人が演じてる役多かったし…

    原作はやはり丁寧に描写されていて
    人々が「取材をし記録した」感があってリアル

  • 2019.1.30 再読了。

    久々読み返してみたが、やはり面白い。
    事件を取り巻く、概要と関係者へのインタビュー形式で進むストーリー。
    よくあるミステリーの引き込まれる感じとはまた違う渋さがあり、すぅっと読んでしまう。

    登場人物、人間の欲や闇の描き方にも現実感があり、またそれらの人物が少しづつ関係していて、またそれらの人間模様。 繋がり方?が外から中心に少しづつ回って近づくような。そんな感覚。
    個人的には好みの一つ。

  • 第120回直木賞受賞、宮部みゆき氏の長編ミステリー小説。

    宮部みゆき氏のミステリーは、短編などサクサク読めるものから、本作のような長編で重厚なものと様々。今回は読みごたえがありました。

    宮部みゆき氏曰く「NHK特集のような手法」で書かれた作品で、関係者にインタビューをしながら特集記事を作っていくような、そんなドキュメンタリータッチな作品です。自分は初めて読むスタイルでした。直木賞を受賞している作品なので単純なミステリーではないだろうとは思っていましたが、まさか書かれ方が独特だとは。。でも面白かったです。

    関係者が語るにつれて事実が少しずつ明らかになっていくのですが、関係者が多くても雑にならず、事件への関わり方がしっかり書き込まれているので、本当に特集記事を読んでいるかのようでした。

  • よく製造業で言われるなぜなぜみたいに、不自然な事象のなぜ?を悉く追い続ける作品です。

    ミステリの基本なんでしょうが、あらゆる角度から突き詰めていく過程で徐々に真実が明らかになっていくところが物語りの醍醐味です。

  • うーん「火車」の方が面白かったです・・・。
    以下、ネタバレです。

    ある中年男性がいまして、家族が複雑で不幸で、結婚して子供もいたのに、蒸発します。
    蒸発して根無し草な人生を送っていて、でも根はいい人みたいで、
    同じく根無し草な人々と共同生活を送ります。
    怪我のショックでボケちゃったおばあさん。
    男性関係でだらしない人生になってしまい、地元を流浪した中年女性。
    やはり不幸な両親環境で育って、家族を拒否して孤独な人生を送っている、若い男性。
    この4人で擬似家族みたいに、それぞれの都合のために一緒に暮らしています。
    それが、怪しい不動産屋に利用されて、「占有屋」として、いわくつきの競売物件に住み着いて、
    新しい買主を困らせる、そんな裏社会の仕事をします。
    その都合で4人は一応、家族を名乗る。
    とある高級マンションの一室を占有しているときに、
    若い男が、だんだんその擬似家族が疎ましくなる。
    おまけに、家族を拒否してたのに、惚れた女ができて、子供もできてしまう。
    色んな意味で独立したい。まとまったお金が欲しい。
    抜けがけて買主と取引しようとする。
    露見して言い争いになる。
    若い男は、不幸な家族環境で育ったせいか、どこか世間のモラルから浮遊していて、男、老婆、女、の三名を殺害してしまう。
    たまたま、呼び出された買主がそこにやってくる。
    パニックになる。
    たまたま、そこに、若い男の恋人がやってくる。
    言い争いになり、たまたま、ベランダで、女が男を突き落としてしまう(ベランダで女が若い強い男を突き落とすってどうやって・・・)。

    という殺人事件の、発端から真相がわかるまでの、お話。
    それを、擬似ルポルタージュの手法で書いている。
    殺人事件の当夜の発見者たちの証言からはじまって。
    関係者それぞれから話を聞いて紐解いていく手法で。
    味噌は、その過程のひとりひとりの、生い立ちやら背景やら家族問題やらを、丁寧にルポ的に書いていく。
    その中で、日本の現代史が見えてきたり、バブル崩壊という世相が見えてきたり、現代日本の、階層社会、孤独社会、家族崩壊みたいな事情が見えてきたりする。
    という小説なんですけどね。

    発端から1/3はワクワクして読みましたが。
    中盤から「もう、テーマ性と手法はわかったからもったいぶらないでよ・・・」という感じになり。
    終盤は「えー?それだけの落ちなの?」という感じ。

    これだったら、読み物としては、メグレ警視ものの方が面白い・・・。
    ミステリー、犯罪警察捜査物語の中で、加害者被害者の人生模様が見えてくる、っていう意味では・・・。

    ちょっと、ルポ調の手法に独善的に酔ってる気がしてしまって・・・。

    面白い部分もあったんですけどね。
    一個の事件の中に、それぞれの「理由」があるというお話で。

    うーん。やや技法に走った感がしました。好みですけどね。

  • 冒頭の部分が進んでいかなかったのですが、いざ読みだすと止まらなくなりました。
    いろんな家族のあり方があり、またそれぞれに問題を抱えていて現代の闇が浮かび上がっていましたね。
    ミステリーとしてもドキュメントとしても読みごたえがある作品でした。

  • 出だしから引き込まれた。この本がきっかけで宮部みゆきの本を読むようになったかも。ミステリー小説でお勧め聞かれたら紹介する一冊。

  • 10数年ぶりに再読。様々な家庭の内側を描き出すことにより、社会をリアルに写しだした作品。以前読んだときは、サスペンスとしての展開ばかりを期待しすぎて、登場人物が多いのと、インタビュー形式で冗漫に語りすぎるのが嫌だったけれど、今回まったく気にならなく面白く読めた。小説のジャンル分けって、時に鑑賞を邪魔するかも。

  • 最初は分厚くて、えーって思いましたが、どんどん進みました。法律的な?若干理解が難しいところもありましたが、謎だし殺されたのもわけわからないしすごく面白みがありました。宮部みゆきってやっぱり面白いんだって思えた作品です。

  • 社会的に不思議な事件ものを読みたかったので。

    模倣犯>理由
    かな。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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